見出し画像

「探す」から「作る」へ

最近、よく子供服を作るようになった。世の中に、子供服は溢れているけれど、欲しいと思う服は案外少なかったりする。

例えば最近、朝夕が肌寒くなったから、子供にカーディガンを着せたいと思った。だけど、次の条件に当てはまる商品はネットではすぐに見つからなかった。

① 洗濯乾燥機が使える素材であること
→ 我が家は、平日の洗濯物はすべて乾燥機で乾かしているので、乾燥機が使えない素材はNGだ。

② 大きなボタンであること
→ 娘は今、3歳。自分でボタンがつけれるようになって、楽しい時期だ。子供の手でも扱いやすい大きさのボタンであるのが望ましい。

③ 汚れが目立たない色味であること
→ 食べこぼしや泥汚れは日常茶飯事なので、なるべく目立たない色味が良い。

④ 名前タグがついている
→ 保育園児なので、名前タグは必須だ。

それほど厳しい条件のつもりはないのだけど、それでもこれに当てはまる商品はすぐには見つからなかった。もし、ネットで探すことにこだわり続けたら、1時間以上も検索し続けることになるかもしれない。

子供が生まれてから、こういった「本当に欲しいものが見つからない」ということは頻繁に起きている。少し前の私なら、ネットショッピングが効率がいいと思って検索をしていたけれど、最近は「自分で作る」が一番手っ取り早いと思うようになった。

結局、今年の娘用のカーディガンは、手作りをした。最初の1枚目は、型紙や生地探しから始まるので時間もかかるが、一度定番の型紙や生地が見つかってしまえば、1時間もあれば縫えてしまう。存在するか分からないもののために、長い時間を検索に使うよりもずっと効率的なように思える。

また、子供の教育という面でもこのような姿勢は大事なのではないかと思う。子供の面倒を見ながらスマホで服を検索し続けるよりも、子供と一緒にお気に入りの布を探して、それが服に変わっていく様子を目の前で見せることの方が、子供の創造性も育まれるのではないだろうか。

今はネットで何でも手に入る便利な世の中ではあるけれど、あえてその外側で解決方法を探すことで、より豊かな生活を送ることもできるのではないか、と思う。

この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

32,903件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?