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火を囲む楽しさ

焚き火が好きです。焚き火でマシュマロを焼いたり焼き芋をしたり料理をするのも楽しいですし、火を眺めてお酒を飲みながら語り合うのも大好きです。私の焚き火経験は幼少期、そして大学生のサークル活動を経て現在に至ります。

実家には※エグネと呼ばれる防風林兼屋敷林があり、強い風が吹くと庭に枝葉がたくさん落ちてくるので祖母がそれを集めて畑の端の方で焼いていました。よその家のエグネはスギだけの所が多いのですが、うちのエグネはスギだけでなくアカマツ、カラマツ、ケヤキ、クリ、ホオノキ等もある針広混交林です。焚き火をする時には焚き付けとして「枯れたすぎっ葉(スギの葉)集めてきて」とよく祖母に言われていました。


エグネは雪国には欠かすことのできない屋敷林のこと。屋敷の北側と西側に植えられた木は、風雪を防ぐのに、大きな役割を果たしています。

いわての旅 岩手県観光ポータルサイト https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=103

大学で野生動物調査のサークルに入り、冬にニホンザルやカモシカの調査をしたときに先輩や大人の調査員から焚き火のコツを教わりました。
「焚き付けにはシラカバの樹皮やクロモジの枝」
「まずは小さくて細い枝をたくさん燃やし、だんだん太い枝に変えていく」「濡れてる枝は火のそばでしっかり乾かして」…などなど。
着火剤などを使わずに、調査中に森林内で見つけた物でうまく焚き火が出来たときはすごく嬉しかったものでした。

社会人になって森林インストラクターの資格を取り、先輩森林インストラクターが指導する小学生の親子向けの活動を手伝っているとき「焚き火による子どもへの教育効果はすごいんじゃないかな」と思うようになりました。
焚き火の準備をし始めると活動に何度も参加しているベテランの高学年の子が何も言わなくても手伝い始めます。そして低学年の子に「もっとスギの葉持ってきて」「まだ太い枝は入れちゃだめだよ」などと指示を出して燃やし続けるコツを教えたり、指導者から鋸や鉈を借りてひたすら薪(焚き木)づくりに精を出したり。
ヒトの活動の始まりは「火と刃物を扱うこと」と考えれば、この子たちはまさに焚き火を通じてヒトとして成長しているのだなぁ…と感心しました。

キャンプをしたり、企画した自然体験イベントに同行させた3歳の長男は焚き火でマシュマロを焼くことが好きになったようで、焚き火の英才教育はバッチリ(笑)1歳になった次男にもそろそろデイキャンプから焚き火デビューをさせたいところです。

そう言えば、私の暮らすS町は童謡「たき火」を作詞した巽聖歌(たつみせいか)の出身地なんです。これにこじつけて、焚き火を囲んで料理をしたりお酒を飲んだりするようなイベントをやってみたいと思う今日この頃。


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