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「月の商人」を読んで考えたこと。


月の商人 犬飼ターボ

友人と年末の忘年会も兼ねて食事に行った夜、
おもむろに「これ読んでみて」と渡してくれた本です。

私の適応障害や失恋の話など、様々な場面で励ましてくれた友人が
きっと私に合うと思って差し出してくれた本なのだと思い、その夜に読了。

この本は奴隷の女性が商人に成長していく過程を
ストーリー口調で読みやすく書かれています。

刺さったワードとそれに対する自身の意見を記載していきます。

「成功するものはどうしたらうまくいくか考える、成功しないものは自分を責める」
「多くの者は自分の失敗は数えるが成功は考えない習慣が身についておる。少し上手く行ってもそれは当たり前、当然、偶然、幸運、とか自分以外の何かに原因があると考える。逆に失敗したら全ての原因は自分がいけなかったのだと徹底して自分を責める。」

「大切な友人として自分を扱いなさい。
失敗したことを責めずに挑戦したことを褒めなさい。
寝る前になんでもいいから1日で自分の行動したことを褒めなさい。」

=自己肯定感に繋がる話だが、私も自分を責めがち。
上手く行ったときはタイミングや運、周囲のおかげだと考えるのに、
上手く行かないことは自分で背負ってしまう。
責める時間があるなら、どうしたらうまくいくか考えてとにかく行動。
自分は親友だと思って褒めていく癖をつけたい。

「成功する商人は人々が何を必要としているかを探す。成功しない商人は、自分が売りたい商品を売ろうとする。」
「商売の基本は物ではない、人を見ること。誰が何を必要としているか、欲しがっているかを知ること」

=これは自身が広告の仕事をしているので常に意識しているポイント。
自分の伝えたいファクトばかり押し付けずに相手が望むメリットをしっかり伝えられているのか今後も意識していきたい。
そう思うと婚活でも「自分の良いところをアピールしまくるよりも相手はどんな関係性や家庭像を望んでいるのか、それが自分と合致しそうなのか」という視点が必要そうだ。
=基本的に人はこの人といると知らない世界を知れる、楽しいことが起こりそうというワクワクが感じられる人を好むのではないかと思う。


「奇跡を当てにせずに行動したものだけに奇跡は起こる。奇跡を当てにしているものに奇跡を起こしてしまったらその者はずっと奇跡を当てにすることになる。奇跡を当てにせず行動した者にご褒美として不意に奇跡は与えられる。」
「神に祈っても、どうしたら上手く行くかを考えなければ成功することはない。自分を責めては成功など程遠い、自分を褒めることはしているか」


=奇跡を神に願ったり、占いに一喜一憂したりしてしまう。
ただ、奇跡的にうまくいっても、自分の行動に基づいていないと結局は自信に繋がらない。さらには再現性が無い。
責めて、落ち込んでいる時間は一番の無駄。
奇跡が起こるまで仮説を立て、行動し改善を繰り返すことを止めない。


「大切な人を大切にするとは、相手を甘やかすことではない。その人の人生にとって良い影響を与えること。」
「女はなにかをやってあげることで愛情を表現する」


=私はパートナーや後輩等に注意・叱ることが非常に嫌いで、
人とぶつかることが大の苦手である。
褒めて伸ばすタイプであり、苦手なことは得意な人がやればいいよねという思考だ。
ただ、人とぶつかってでも伝えるべきことは口に出していきたい。


「すべての人を大切にする必要なない。商売で成功したければ、大切な人だけを大切にしなさい。お前が大切にした人は、お前を大切にするだろう」


=今まで関わった全ての人といい関係を築くように消耗してしまっていたように思う。2023年は人との縁を手放す1年だった。
合わない人は無理して関わらなくていい。
執着してしまう人は一度手放す。
初対面でまた会いたいと思わなかったら会わなくていい。
自分が大事にしたい人に時間を使おう、そうでないと大事にしたい人さえも誰も大事にできない。
大事にできない人に中途半端に関わってお互いの時間をすり減らす方が失礼だよね。
大事にしている友人でも人生のタイミングでは合わない時もやってくる、
そうしたときはまた合うタイミングがくるまでそっと距離を置くのもありだよね。


「商人として再現性を大切にしている、上手く行ったときになぜうまくいったのか、上手く行かなかったときにはなぜ上手く行かなかったのか。その理由を知ることが大切。」

「価値は最初からあるのではなく、それが言葉にされたときに生まれる。」
「理想の顧客に対して響く伝え方を考える、理想の顧客が価値を感じる値段設定にする。」

「小さな商売の場合は誰のための商品なのかはっきりさせた方がうまくいく」


=私が広告の仕事に就こうと思ったのも、製品や商品が世の中に認めてもらう接点はそれが言葉にされたとき(つまり広告)だと認識したからだ。
理想の顧客から逆算してその製品の広告や値段設定をする。
自分を商品だとすると、私という製品はどんな人に囲まれたいのか、その人々にどう認識してもらいたいのかを明確にさせる必要があると感じた。

「私は何者であるか、顧客は誰か、どんな価値を提供するか
この3つを伝えれば自分たちで考えてくれる。」
「ex.私は、洗練された売り子
顧客は、シンプルで洗練された美に敏感な女性
価値は、自分の内側の美意識を表現するための腕輪」


=広告のターゲット設定にも使えるし、自身がどうありたいのかにも使える。

「成功するものはどうしたら上手く行くか考える、成功しないものは自分を責める。」
「成功するかどうかではない、これをやったらどうなるか」
「知るために商売しなさい、成功しない商人は成功するために商売しようとする」

=やったらどうなるのか、なんでも試してみよう。
失敗してももう一度やればいい。
失敗を責めている時間は一番の無駄。


以上。






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