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守りたかった、信じる心



小学5年生だった。息子がサンタさんはいないことを確信したのは。
本当に申し訳なかったのだが、Amazonで注文したプレゼントの箱を、息子が間違えて開けてしまった。その時の固まった空気・・・
「あっ・・・」と言ったきり次の言葉が出ない。
「母ちゃんーーなんでーーー・・」しばらくして、つぶやいた。
ショックだったようだ。今でも忘れられない。ごめんね。

その時、息子は半分いないと思いつつ、半分はいて欲しいと思っていたようだ。
その頃読んでいたコロコロコミックのドラえもんのあるページを見せてきた。
のび太のパパが、クリスマスだからとプレゼントを買って帰るシーンだった。
それを見て「え、やっぱりそうなの?」と思ったらしいが、それでもサンタを信じたかったようだ。
小さなお子さんがいる方は、この季節のコロコロコミックのドラえもんは注意したほうが良さそうですよ。笑

アラフィフの私の、子供の頃からドラえもんは大人気だったが、その当時は子供のためにサンタを演じる親は少なかったと思う。私も当然のように信じていなかったし、クリスマスは親がプレゼントを買ってくれるものだと思っていた。というか、一緒に買い物に行っていた。
だから、ドラえもんも当然のようにパパがプレゼントを買って帰る。
そんな時代だったのだ。
だから、逆に5年生まで信じていた息子はすごいなと思ってしまう。

そのことを思い出して、息子に聞いてみた。
「いつからサンタさんを疑ったの?」
小学3年の時に、図書館でサンタさんはいるかどうか、というような本を読んだそうだ。それで、疑いが出てきたが、でも信じたかったようだ。
「お友達はどう?」
幼稚園の頃から「サンタはいない」という子はいたよと。
それでも信じ続けた無垢な心・・・すごいな。

それからクリスマスは、以前のように気合を入れるイベントでは無くなったようだ。ツリーも飾っていなかった。
ところが、今年息子が「ツリーを飾ろうよ」と言ってきた。
うん!飾ろう!
飾ってみたら、部屋の空気が華やかに変わった。
こんなに雰囲気が変わるんだね。いいねーー。
一日延長しようよ、と26日まで飾ってしまった。

サンタさんはいなかったけど、息子の無垢な心は変わっていない。
サンタさんは、きっとまだ息子の中にはひっそりといるのだろう。
実はプレゼントはまだ枕元に置いている。息子の希望で笑
子供と大人の境界線は曖昧だ。
無理に大人になる必要はない。

今日も読んでいただきありがとうございました。
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