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ManaのStory ニュージーランド②

「ニュージーランドには何もないけど、幸せになるために必要なことが全てある。」

この言葉は僕たちが尊敬する友人が話していた言葉です。

 ニュージーランドの息を飲むほど美しい大自然や人々のスローなライフスタイルは魅力がたっぷりでした。全てが自然のリズムを中心に無理なくゆっくりと回っていて、人々もそのことを無意識に理解しているのか、どこかのんびり自分たちのペースをとても大切にしているような感覚でした。

 僕らがこれまで経験してきた日本での暮らしはとても便利で快適。コンビニや商業施設に行けば必要なものはすぐ手に入るし、娯楽もたくさん、目まぐるしく変わる流行りのモノや情報で溢れ返っています。それと比べると不便なこともたくさんあるけれど、ニュージーランドでの暮らしは不思議と心が満たされていく。ニュージーランドという国やそこで暮らす人々は「どうだ、生きる上で大切なもの、幸せでいるために必要なものってとてもシンプルだろう」と僕らに問いかけてくれているようでした。

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 僕らはニュージーランドにどんどん溶け込んでいく中で、これまでの自分たち自身から不要なものがどんどん消えていって、 すごく身軽になって心身共に研ぎ澄まされいくような、そんな感覚を身につけていきました。

 そしてニュージーランドの美しい自然の中に囲まれたスローでナチュラルな生活を通して、 これまで知らないうちに身の回りに溢れかえる不必要な情報やモノ、価値観や常識に縛られて生きてきたことに自然と気づかされたのです。僕らにとってそれはまったく初めての体験でした。

 日本で何不自由なく育ち、きちんと就職して働く。それはとても立派で良いことであり、そんな環境で生きていけることはとても幸せなことです。日本の暖かい家庭や社会で育ったことに今でも感謝の気持ちでいっぱいです。でも、僕らはニュージーランドに出会い、それがこれまで辿ってきたレールから距離を置く機会になったことで、気づけば人生を白紙状態に戻し、一から見つめ直すことになっていました。

そんな体験をした僕たちの中には自然と「僕たちは何が好きなんだろう。これからどんな人生を生きていきたいだろう」という問いが浮かび上がってきたのです。

③へ続く。

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