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naresome Pick Up:注目楽曲を紹介!!【Sigma-T、AATA、a子】

音楽ディストリビューションサービス・sprayerが毎週木曜日に更新している公式プレイリスト『naresome』から、要注目の最新リリースをピックアップ。今回は、Sigma-T、AATA、a子の楽曲を紹介します。



Sigma-T「全ての悩める人たちへ(Prod. Nerubeats)」

「ベッドが似合うチルポップ」をコンセプトに活動するラッパー/トラックメイカー、Sigma-T。2023年に大阪から東京へと拠点を移し、ライブ・楽曲制作・自主イベントの開催など精力的な活動を展開しています。

本楽曲は、11月8日にリリースされた最新シングル。これまでに「LOADING」「Stimulation」などの楽曲でもタッグを組んできた盟友であるトラックメイカー・Nerubeatsがプロデュースを手がけています。sprayerが主催した15秒楽曲コンテスト『ICHIGOICHIE -SEED-』では、見事最優秀賞を受賞しました。

Sigma-Tのソフトな歌声と滑らかなフロー&ライミングで届けられる言葉が、リスナーの背中を強く押す応援ソング。どこかアーバンなムードが漂うバースが徐々にビルドアップされ、トロピカルハウスなドロップで弾ける楽曲展開も特徴的です。

日々の生活の中で悩み苦しみながら蒔いた種が、いつか大輪の花を咲かせるはず。そんなメッセージが、リリックのみならずサウンドともリンクし、聴き終わるころには自然と前を向けている。まるでおまじないのような一曲です。


AATA「MOMANTAI」

多彩な音楽性と唯一無二の歌声を武器に、楽曲提供やCMソングの作詞作曲などでも活躍するシンガーソングライター・AATA。

5ヶ月連続リリースの第3弾シングルとして11月29日にリリースされた「MOMANTAI」は、元気を出してもう少し頑張りたい時にオススメのポップチューンです。

ご機嫌にスキップするような歌唱と、子ども部屋に広がったおもちゃで自由に遊ぶかのような無邪気なアレンジから、リスナーに奔放な印象を抱かせる本楽曲。しかし歌詞に耳を傾けると、「しょげてんの嫌い 大胆不敵に冒険」「箱!詰め!され!るの!こり!ごり!です!」と、自身のアイデンティティは誰にも譲らないという、軽やかながら誇り高いスタンスを感じ取ることができます。

「芯がぶれなければ、いつだってモーマンタイ!」というコンセプトを、AATA自身がその背中で示してくれる「MOMANTAI」は、自分を愛するための意志と気楽さを一挙に与えてくれるのです。


a子「racy」

12人のクリエイティブチーム・londogを率い、音楽・映像・自身のビジュアルに至るまで、こだわり抜いた表現で繊細なポップスを追求するシンガーソングライター、a子。

彼女が12月6日にリリースした3枚目のEP『Steal your heart』には、ドラマ『初恋、ざらり』のOPテーマにも起用された「あたしの全部を愛せない」を始めとする5曲が収録されています。

今回naresomeがセレクトした「racy」は、オリエンタルテイストなキラーチューン。宇多田ヒカル「traveling」のサイバーな疾走感とずっと真夜中でいいのに。的ファンクネスを独自の調理工程で混ぜ合わせたような本楽曲は、一聴で即プレイリストイン間違いなしの即効性と、リピートごとに魅力を増す中毒性を兼ね備えています。

そのオリジナリティを担保しているのは、a子の最大の特徴ともいえるウィスパー・ボイス。突き進むビートの中に埋もれずダイレクトに脳へ届くその囁きは、寄り添ってくれているようで今にもどこかへ消えてしまいそうな、今ここに在るようでどこか遠い未来で待っているような、他の何にも代え難い独特の佇まいを浮かび上がらせます。

また、本楽曲はMVも見逃せません。90年代~00年代のSFアニメを彷彿とさせるタッチのダークな作品となっており、楽曲の世界観をより鮮やかに伝える(あるいはより複雑で謎を生む?)映像となっています。

今月中旬からは初の東阪ツアーを開催。さらに来年3月にはアメリカ・テキサスにて『SXSW 2024』に出演するなど、新世代のポップアイコンとして影響力を増し続けていくa子。今後の動きも要チェックです。


プレイリスト『naresome』には、本記事では紹介しきれなかったおすすめ楽曲が盛りだくさん。これからも毎週木曜日の更新をお楽しみに!

Text :サイトウマサヒロ
Edit :sprayer note 編集部

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