2019年1月の記事一覧
独創性はエゴを父とし生活を母とする...カール・アウグスト・ニルセン “交響曲第三番 Sinfonia Espansiva”
カール・アウグスト・ニルセン(1865-1931)はデンマークの音楽家。彼の生まれた頃のデンマークは、プロイセンとの国境に接するシュレースヴィヒ=ホルシュタイン公国の独立紛争とその敗北という危機に直面している時代にありました。
ナショナリズムの隆盛と帝国主義の衝突による世界大戦の危機という時代の流れの中で、ニルセンは本家本元のドイツ(オーストラリア)に比肩するクオリティと独創性を持つ交響曲を作り