意味を見出したいのなら、物語を語れ

人生の意味に　あこがれる

いろいろな漫画を　手に取る
携帯でも　かなりの数の
作品を　無料で読むことができる

そういえば　
ジャンプのヒーローアカデミアが
終わったらしい

あれも　そうだ

主人公は　自分の人生の意味を
物語の序盤で　見出す

主人公にしか　できない
主人公だからこその　理由

いいなぁ
羨ましいと　思った

フィクション　なのだと
頭では　分かっているけれど
どこかで　自分も同じような
ドラマチックな展開を　期待していた

＊

けれど　そんな展開はなく
一人　問いを自分に向けて投げる

人生の意味は　あるのだろうか

たぶん　答えは　
ひとつに決まらない

あると思う人には　
あり

無いと思う人には　
無いのだろう

僕は　前者を取る

いや　正確には
前者を　願う人だ

ならば話せと　問われても
明確に語ることは　できない

けれども　きっと
あるのではないか思って
探し続けている

では　どこにあるだろう
先日　ヒントに気付いた

＊

絵を描かせてもらう　過程では
その方の　物語を聞かせてもらう

自分とは全く違う　生き方
環境　思想　行動

そして

そこから　浮かび上がる
圧倒的な　その人らしさ

そこに　意味があるように思う

当の本人は
そこまで　意識的では無い

ひとつひとつを
その時その時に　意思決定した
積み重ねでしか　ないから

けれど　あらためて
俯瞰をして　見てみると
探求している　テーマが見えるような
そんな　気がする

描いた時に　感じたことを
言葉にして　伝えると
身体に　浸透するように入った

＊

一般化すると
こういう　ことなのだろう

意味は　今まで生きてきた
軌跡が　作り出し
他者によって　顕在化する

思えば　漫画の主人公も
そうだった

ヒーローアカデミアでは
オールマイトが

ワンピースでは
シャンクスが

スターウォーズでは
ヨーダが

主人公の
人生の意味を　導く

自分の頭だけで　うんうんと悩み
稲妻が光るように　閃くのでは無い

他者が　関わることによって
対話して　言葉を紡ぐことで
その人生の意味づけが　される

創作の物語と　自分の経験を
すぐに　紐づけることは
危ないのかもしれない

けれど　他者と関わることが
自己を理解するための
大きな要素の　ひとつだと思う

＊

信頼のおける　他者に
自らの物語を　語り
言葉を　受け取る

その繰り返しの　積み重ねが
まるで　彫刻を彫るように
人生の意味を　現すのではないか

ならば　語ろう
自分の物語を

他の誰でもない
この自分の　物語を

きっと　その言葉の先に　
意味がある