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その痛みは、誇り 01

誰しもが抱える 心の痛み
この詩は その痛みの痕跡を
絵という姿に 形を変えた記録

幼い頃 行動は制限された
すべては 試験のため
頑丈な鎖に 繋がれたようだった

期待に 応えなければ
好きな遊びすら 許されなかった

自由とは 
我慢をし 期待に応えたことへの
報酬だった

もちろん 反発をした
幾度となく その牢獄から 
抜け出そうと 試みた

しかし その度に 囁かれた

いまここで 頑張ったら
あとが 楽だから

他に術のない あの人は 
置かれた環境で 耐え抜いた

自らの 自由のため
いつなのか わからない 
あとを 楽にするため

友達 遊び 趣味
その全てを 勉強時間に変えた

その努力の 甲斐あって
期待に応える 成果を残した
刑期は 終わった 

はずだった

身体には 残っていた
長くに渡り 積み重なった鎖の跡

自分を 満たしたいならば
我慢を しなければならない

鎖の跡は 受験が終わった後も 
自らを 苦しめ続けた 

いつの日か 誰かから
与えられるはずの 自由を求め

人生は 我慢なんだ

自分に言い聞かせ 奮い立たせ
誰かのために 生きた

けれど 

けれど もう
もう 苦しいんだ
我慢をして 生きるのは

我慢したら 期待に応えたら
楽になるんじゃ 無いのか
話が 違うじゃないか

あれから 随分と月日が経った
あと は いつなのか

まだ なんだろうか
いつ 楽になるんだろうか

あぁ わかってるさ
この状況も 切り拓くのは 自分だと
それくらいのこと 知っている

けど

叫ぶくらい いいじゃないか
助けてくれって

願うくらい いいじゃないか
助けてくれって

だから 誰か 
誰か ここから 助けてくれ

永劫

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