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スポーツ記者の特徴とは その5 客観性や独立性

「スポーツに関わる“常識破り”の価値を広めて、常識にする」を胸に、仕事をしています。

この「スポーツPR ミニミニ講義の実況中継」は
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「前例がない」「できるわけがない」「それはきれいごとだ」
などの声に負けずに挑戦している方に、ヒントになる考え方を伝えること
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を目的として、週に2,3本のペースで更新する

・スポーツ関連事業を行っている企業・組織で働く方
・スポーツ関連ビジネスの個人事業主
・現役アスリート、元アスリート

向けの短い講義です。
スポーツとは関係のない広報担当者から「スキ」をもらうこともあります。

なぜ、スポーツに関わる“常識破り”の価値を広めて、常識にしたいのか。

私はスポーツ記者を13年、その後、PR業に立場を変えて8年と、伝える仕事を20年以上続けています。その中で、言語化や仕組みづくりを進め、組織や個人が大切にしている理念が広まれば、“常識的にはありえない”ことも実現する場に立ち会ってきたからです。

例えば、私がかつて広報担当を務めた日本ブラインドサッカー協会は、前例のないスポンサーシップを行ったり、競技の価値を活かした教育プログラムや企業研修を開発し、言語化と仕組みづくりで、それらの価値が広まって、何万人もの人の心を動かすものとなりました。

この連載は、忙しいあなたが、3分以内で手軽に読んで変われるよう、ギュッと凝縮しています。価格以上の大きな効果につながる内容にしています。
移動中に読んでもいいですし、定期的な学びの時間として使って頂いてもいいです。あなたに合うスタイルでお楽しみください。

今回のテーマは「スポーツ記者の特徴とは その5 客観性や独立性」です。


スポーツ記者が必ず守らなくてはならないものは、何か。
それは客観性や独立性です。

広報担当者として、スポーツ記者とお付き合いする上で、これも頭に入れておかなければならない大事なポイントです。

私自身のスポーツ記者の経験を振り返っても、客観性や独立性を保ちながら、取材対象者と人間関係をつくり、保ち続けるのが、一番難しいところだったと思います。


書いた記事の内容が話をしてくれた選手や関係者にとっては受け入れにくい、許しがたいものになったとすると、その人との関係が悪化し、二度と話をしてくれなくなる可能性はあります。どこまでをどのように書くのかのバランス感覚は、なかなか人に教えられるものではなく、センスや経験が必要なところです。

また、記者も人間ですから、純粋に客観的であるというのは難しいです。例えば、あるチームや競技の担当となると、快挙の場面なども目の当たりにしていますし、その場面場面でいろいろな人の想いを聞いています。どれほどの準備をしてきたのかも知っています。「頑張ってほしいな」などという気持ちが生まれるのは、避けられないところもあるかもしれません。

それでも、記者はファンとは全く違います。ある個人を組織を宣伝するために、記者が存在しているわけではありません。広報担当者として「何で、味方になってくれないんですか」とか「私たちだけに、何か教えて下さい」のような発言は決してしてはいけません。

記者自身が大事だと思うことを多くの人たちに知らせるのが、仕事です。その中には取材対象者にとってありがたいこともありますし、都合の悪いことも含まれます。
そして、記者自身の正義感やものの見方で、「これはおかしい」と思うことに関しては、親しい取材対象者であっても、きっちりと批判をします。これが独立性というものです。

相手にとって不都合な事実を暴いて書くことも、記者の仕事の一部です。知る権利と取材対象者のプライバシーの間でどこまで書くのかも、毎回悩むところです。でも、これらをやり切るのがスポーツ記者の日常です


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