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コロナと教育。

休校が続く教育界で、9月入学への変更を通じたグローバル化進展が議論されている。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58990350S0A510C2MM8000/?n_cid=NMAIL006_20200512_Y

自分自身は、高校2年生の7月までは日本で過ごし、その後、親の海外赴任に伴い、海外のインターナショナルスクールに9月から2年生として入学。大学はアメリカへ行ったが、4年目の1学期(12月まで)には講義を終えて、結果、4月から日本で社会人となった。ようは、海外にいった際に半年遅れを経験し、日本に戻るときにはその半年を取り戻した。

自分は、総論、9月入学に変更する事は賛成。日本という枠に収まらず、海外の高校、大学へ行きやすくなる、選択肢が増えるのは、いい事だと思う。半年遅れることは、自分次第で取り返せることだし、移行期にしか発生しない事。コトの本質が議論されていない事がもったいない。

こういった議論が、コロナによる休校の結果、湧き上がっている事が残念でもある。本質的な課題があるはずなのに、突発的に起こったコロナにより議論がテーブルにのる事実に、日本の現状が垣間見える。

国会でも、教育界でも、本質的な課題に対する議論がもっと日常的に起こってほしい。そのためには、自分自身も、視座を高くして未来を考える事をしなければ。そして、発言・発信すること。

自分は、日本での覚える教育はかなり苦労した。恥ずかしながら、テストはほぼ赤点。。。。勉強が嫌い・楽しくなかった。ただ、海外に行ってから勉強が楽しくなったことをはっきり覚えている。ある程度知識を覚えたら、あとは自分の意見を言う。その繰り返し。正解はないが、間違いもない。例えば、「1192つくろう鎌倉幕府」を覚えた日本の教育。これは、ある意味●×問題。

海外で歴史の授業では、なぜ「源頼朝は1192、鎌倉に幕府をつくったと思うか?」である。この回答には、1192の前に何が起こっていたか、頼朝氏の生い立ちや人物像を事実から学び・想像しなければ、回答が出てこない。それに加えて、誰もが納得いく回答はない。あくまで、自分が学んだ中で考察して、ある程度ロジックも作っての回答をつくる。その回答に、先生は否定はしない。ただ、他の人はこう言っていたけど、どう思う?と言われて、また考える。他の生徒は、自分とは違う事を言う事も多々あった。というか、回答が同じだった友達がいた記憶はあまりない。思考の繰り返しであった。自分には、このスタイルが合っていたし、今の社会人生活でもどちらかというと、後者の教育の方が役立っていると思う(少なくとも、社会人で鎌倉幕府を使ったことはない。。。)

これを機に、日本も9月入学への変更だけでなく、教育とはなんなのかを、改めて議論したほうがいいと思う。少なくとも、覚えるだけの授業であれば、スポーツなどを通じて自分で努力し、状況確認し、判断して、行動・表現に移している方が、将来役立つ能力を身に着けることができると思う。

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