ひどいと言われている地域おこし協力隊の話(地域おこし協力隊16か月目)
ども、玉川村地域おこし協力隊の黒木です。
年末年始は実家に帰って色んな友達に会って飲みまくってきました!
仕事を辞めたいみたいな人ともあったりしたので
地域おこし協力隊をお勧めしてきたので
会えなかった知人を思いながら
そんな話をしたいと思います。
(友達にお勧めする感じで書くので詳細はご自身で調べてみてください!)
地域おこし協力隊とは
地域おこし協力隊は
地方創生の取り組みとして国が行っているプロジェクトで、
最大3年間地方自治体に所属して地域協力活動を行います。
起業や定住を目指しているため「副業」を推奨していることが多く、
私のようにパートタイムの公務員となっていることが多いです。
(8:30~16:30のパートタイム労働。会計年度任用職員として在籍。)
夢を追う人や起業をしたい人にはとっても良い制度なのでコミュニケーション能力が最低限あって、やりたいと思うならチャレンジして欲しいです。
下記には私が生きてきて仕事で大切と感じた「お金」「自由度」の二つについて言及していきます。
お金の話
地域おこし協力隊の活動に要する経費480万円/人
※内訳 報償費等 280万円、その他経費 200万円
玉川村では報償費は年間200万円+期末手当で計算されている。
このように自治体によって差があるため聞き辛いことだが確認してみる必要がある。その他200万円の中から住宅、車両、燃料費、旅費、保険、活動費が捻出される。
自由度の話
周辺市町村の話をざっくばらんに聞いてみたところ
「活動費は前払いではなくすべて申請が必要」
「家探しや車の購入・リースは自力」
など細かい部分が違うので既にいる隊員に話を聞く機会があれば積極的に聞いてみるといい。(私は実際に問い合わせて視察をしてみました。)
役場の人がいない状況で聞いてみると赤裸々に実態を教えてもらえるかもしれないですw
起業に向けて様々な動きを実践したりチャレンジすることが出来るため、
知らない場所でいきなりビジネスを行うよりも安心です。
地域おこし協力隊に向いている人
上記の二つに魅力を感じる方であれば地域おこし協力隊は良い環境だと思います。
ただ、自分が魅力に感じていても受け入れ先があなたを地域おこし協力隊に選ぶかは別の問題。。。
地域おこし協力隊に向いている人は会社勤めに向いているとはちょっと違った部分があります。
私の感じた「地域おこし協力隊に向いている」と思う人のスキルや条件を列挙したいと思います。
これらが当てはまるのであればOK!選ばれるかどうかはタイミングといったところでしょう。
コミュニケーションが取れる人
困ったときに頼れるかどうかは普段のコミュニケーションに掛かっているため大切だと思います。報連相が出来る
これも社会人の当然のスキルですが報告・連絡・相談は必須スキルです。自分で新しいことを提案できる
地域おこし協力隊には自治体が思いつかないようなことを提案してくれることを望まれているためこの部分は重要だと思います。感謝されるのが好き
会社の一部になると顧客の感謝や笑顔が届かないです。そういった部分にやりがいを感じる人、好きな人は向いていると思います。新しい環境に順応できる
新しい場所で活動することになるため順応できるor自分がブレず新しい環境を気にしないようなある種の図太さが向いている人の特徴だと思います。プライベートをまあまあオープンに出来る
私の場合、一年いるだけで「歩いているだけ」「車に乗っているだけ」で判別されるため監視されているような気分になる人もいるかもしれません。
また、プライベートな話もガンガン質問されるのですが聞いた本人は世間話程度にしか思っていないので言いたくなければ「え~内緒です」くらいに返して同じ質問をすると意外にサラッと会話が流れていきます。私はオープンな性格なので有休使ってデートに行くとか、昨日呑みに行ったら誰々と会った的な話まで出来ると変に勘繰られずに過ごせます。(職場に秘密主義な人がいますが色々予想されてて逆に大変そうですw)
Q&A
ここからは最近質問されたことを書いていきます!
地方の方が家賃が安い?
⇒家賃は変わらないが間取りが広い感じ。
5万円払えば都心で8~10万円程度の家に住めるイメージ。
車がないと生きていけない?
⇒生きていけない人や難しい場所もある。(玉川村の場合)
荷物は普通に届くのでAmazonなどのネットサービスを利用することが出来る人ならほとんど困らないです。
自転車で10分ほど走れば大体の場所に行けるし、
役場近くに住めば歩いてコンビニや薬局に行ける。
大きな町に行くには電車やバスを利用すれば行けないことはないが大きな町でも駅周辺に密集しているわけではない。
そこに一生住むの?
⇒地域や自治体が気に入らなければ途中で退職することも可能。
また自立が難しそうであれば他の自治体で地域おこし協力隊をすることも可能です。(地域おこし協力隊を2年間行うことで他地域おこし協力隊を受ける資格を得る自治体がある。)
土地に依存しない「映像制作」「情報発信」が副業になっていてベースの稼ぎを維持したい場合では現状と異なる遠く離れた地で継続することも可能でしょう!
給料足りなくない?
⇒足りないと思ったことはない。
副業が公認されていて20万円も貰えるのであれば、自身の頑張り次第で月収100万円とかも実現可能です。
保険・年金などの面倒なことをやってくれるので
給料が足りないと思うのであれば地域おこし協力隊には応募しない方が良いです。
私の考えでは
・頑張っても頑張らなくても貰えるもの⇒給料
・頑張らないと貰えないもの⇒報酬
なので報酬としてのお金が大切な人ならば
地域おこし協力隊に向いていると思います。
普段何しているの?
普段は自分のデスクがあるのでそこで企画書の作成や事業内容の作成、各種書類作成など事務的なことをやっています。
依頼があれば体育指導補助や役場の手伝いを行い、自分が講師を務めるスクールも持っているのでそちらの準備も都度おこなっています。
ミッションごとに全く違うのでこれも結局は担当職員さんと相談することになることが多いと思います。
田舎は閉鎖的ってイメージだけど?
地域おこし協力隊をある程度採用してから
歴がある自治体は閉鎖的な感じはないと思います。
むしろ私は都会の方が閉鎖的に感じます。
プライベートな話もガンガンしてくるため、
そういった自分の生活をオープンにするのが苦手な人には田舎の生活は性に合わないかもしれません。
既得権益者が好き勝手やってそう
これは最近ニュースになったので聞かれた質問でした。
大体の自治体は公務員
「民衆のために働いている」全体への奉仕者なので既得権益者が好き勝手やれる範囲は一個人の声が大きな人、主張する人と、さほど変わりません。
仲良くすれば色んな人を紹介してくれる良い人が多く、
良い人じゃなければそういったポジションに付けないと思うので
仲良くしておいた方が良い程度です。
地域おこし協力隊がひどいと言われるようになった案件
この記事では一貫して「言った言わない」「ニュアンスが違う」ということが問題と感じます。
嫌いな人に言われたら嬉しい言葉も皮肉に聞こえるし、相手のためにやっていることだと思っていることを無視されたら嫌な気持ちになるのも当然のことです。
フリーミッションとはいえ仕事ですから「フリーミッション型で活動の2割を地域活動に充てるというもの」が募集要件なのであれば2割とはどの程度なのかをはっきりと定義し協議のうえで活動を行えばこの事象はまた違った結末を見たと思います。
菓子折りを持っていったり関係性を構築することは出来ていたので、Youtube活動を個人的な活動とし、古民家改修⇒販売を主なフリーミッションの活動内容としていれば良かったのかもしれませんね。
活動時間内にお金を稼ぐと基本的にその収益は自分のお金にできないはずなのであくまで活動は古民家改修で、その活動記録を動画に収めているだけとしYouTube活動は秘匿することが大切だったのかなと思いました。
場所が分からなければここまで炎上しなかったと思うので。
ここまでのまとめ
年始なので地域おこし協力隊の話をしてみましたがいかがでしたか?
お金の不安や自由度の不安は自治体によって大きくばらつきがあり、
同条件だとしても満足するかどうかは個人によって大きく違います。
まずはその地域について検索して、
それでもわからない部分は質問してみることです。
自分で明確に基準を持っていれば必ず良い自治体に巡り合えることでしょう!
地域おこし協力隊に興味を持った方はここ以外でもいろいろと検索してみて下さい!
そして応募すると決めた方についてはちょっとしたチェックリストを作成したので是非購入してみてください~
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?