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2021シーズンからJ7昇格決定!周囲の反応の変化と優勝決定時のマーケティング【実践!スポーツビジネス道場#30】

←第29話

ポッドキャスト番組「実践!スポーツビジネス道場」の文字起こし記事です。

実践!スポーツビジネス道場」は一般社団法人スポーツビジネスアカデミ(SBA)の公式オンラインサロン「THE BASE」が毎週木曜日に配信しているポッドキャスト番組です。
スポーツビジネス界で奮闘する若手ビジネスパーソン、酒井翼さん(東京都社会人リーグ1部所属のサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC」でスポンサー営業を担当)が日ごろの業務での葛藤や悩み、アイディアをスポーツビジネス界の第一線で活躍し、SBA代表理事を務める荒木重雄さんに壁打ちし、成長していく様子をお届けしています。


酒井)みなさんこんにちは。TOKYO CITY F.C.の酒井翼です今日はですね、この収録が12月15日に収録させていただいてるんですけれども1つ大きなご報告がございまして、僕らは今、東京都社会人リーグ2部、 J 8に相当するところに所属してるんですけれども、無事に優勝昇格決定戦で優勝しまして来年から J 7に相当する東京都1部リーグに所属することが決まりました。

荒木)おめでとうございます!すごいね!

酒井)ありがとうございます!来年からちょうど「SHIBUYA CITY FC」に改称することを発表させていただいているので、その中でこれからオール渋谷で、渋谷のチームとしてやっていくというのは、やっぱりカテゴリーが上がる・上がらないっていうのは周りの見る目がすごく変わるので、その中で優勝できたというのはすごく安堵感と言うか、ただただ…。

荒木)ちなみに今年はそれを完全に狙って獲っていた感じなの?

酒井)そうですね。完全に優勝昇格を目指して戦っていたので無事に目標通り達成できて本当に良かったです。

荒木)素晴らしいおめでとうございます

酒井)ありがとうございます。あと同時にすごく感じているのが優勝決まったのがついおととい(2020年12月13日)なんですけれども、2年前も東京都3部、つまりJ 9から J 8への昇格が決まった時も、多少は周りの友人や知り合いからのものもあったんですけど、その時とは今回の反響は比べ物にならないくらいで。もちろん元々の知り合いもそうですけれども、知り合いの関係者の方だったりだとか、パートナー企業さんもそうですし、Twitter 上でも全然知らない方々が”おめでとう”って言ってくれたりだとか、クラブ公式の Twitter も優勝決まりましたっていうツイートに対して”いいね”とかリツイートもすごくいただいて。本当に2年間ですごい自分たちのクラブの輪が広がったんだなっていうことへの強い実感があったり。逆にそれだけ広がったからこそ自分たちのやっていることに対してより大きな責任を伴うし、きちんと成果も出していかないといけないなというのをすごく実感しました。

荒木)なるほど、すごいね。でもそれはやっぱりJ 9からJ8、J8からJ7のカテゴリーの大きさの問題だけじゃなくて、その期間におけるみなさんの努力と言うかビジネスマネジメント系やマーケティングも含めたその強化っていうものがそういうことにつながっていると捉えればいいのかな?

酒井)ちょっと僕が言うのも手前味噌な感じになってしまうんですけれども、客観的に見てそうかなとは思います。

荒木)まあそうだよね。

酒井)やっぱりちょうどこの2年間で法人化もして、本気で渋谷からJリーグを目指すということ発表して、僕もフルタイムで入って、いろんな人たちに話をさせて頂いて、仲間になっていただいて、という積み重ねがあってこういうことになったのかなと思います。

荒木)つまりは分かりやすくと言うと『僕の成果』だっていうことですね。

酒井)いや違います…!いや僕も一つかもしれないですけど!僕だけではないです!チーム全体で!!

荒木)いやいいんだよそういうのは『正直、ここだけの話僕の力です』っていうぐらいの自信があっても。

酒井)いやそこまで言えるようになりたいです。

荒木)そういうインパクトマーケティングと言うか、優勝した時にどうマーケティングするのかっていうのは、どれだけ準備できていたのかっていうところはすごく大きいよね。それなりの準備をされていたと思うけれども、やっぱりスポーツの特徴って試合がないときにどうするかっていうところが注目されているけれども、とはいっても主力のコンテンツはゲームであり、リーグでやってる以上は昇格・優勝っていうことが出てくるわけで。そこにいかに着火点を設けて大きな花火を打ち上げられるかっていうところはものすごい大きいこと。昔だったらそれはクラブサイドがどう能動的に仕掛けて広めていくかっていう視点がすごい強かったけど、最近は逆に今言った”知らない人にも言ってもらえる”みたいなことで、巻き込んで周りの人達は勝手にそれを広げてくれるみたいな、それを戦略的に仕掛けていくということだよね。我々 PR/SR っていうけど、パブリックリレーション的なことでメディアを活用してうまく盛り上げるってこともあるけどもSR的にはどちらかというとUGC(User-generated-content)、ユーザーが勝手にどう盛り上げるかっていうのはサッカー文脈じゃないところでどう盛り上げていくかっていうところは大切だよなと思うよね。

酒井)そうですね。その辺で言うと今回もタイミング的にちょうど一か月前にSHIBUYA CITY FCに改称って発表させていただいて、そこから徐々に僕らの認知もいろんな記事で取り上げていただいたりだとか、試合の直前にも来年に向けての記事が出たりだとか、そこの広報的な所だったりだとか。あとは優勝が決まった直後の施策のところも、僕が担当ではなかったんですけれども、Twitter のライブを準備したり、優勝のクリエイティブ準備して決まった瞬間出せるようにして、それをどんどん広がっていくようにしたりだとか。そういったところの準備もできたからこそこういった形で広がっていけたのかなと思います。

荒木)そうだね、素晴らしいです。

酒井)ありがとうございます。

荒木)蛇足になっちゃうんだけれどもこないだたまたま Twitter 見てたらある20代の女性がツイートしてて、全然知らない人なんだけれども、俺の友達が多分いいねか何かしたんだけども、それが流れてきて見たら一言だけ「あのー、昨日プロポーズされちゃいました」ってその一言なんだけどそれが1万5000いいねついてんだよね。なのでこのソーシャルの力って彼女は普通の OL さんなのかな?数百だとかのフォロワーだと思うけれども、その一言のメッセージのインパクトで知らない人がとりあえず”おめでとう”しちゃうみたいな。それが一気に1万5000いいねにバズってたのを見て、そうゆうのって仕掛けて狙って、優勝の瞬間をどうサッカー文脈で出すかみたいな視点を外せないのはわかっていつつも、なんとなくみんなが共感して”おめでとう”って言いたくなるみたいな仕掛けでいかにそういうアテンションを設けてそれをきっかけに入り口にちゃんと伝えたいメッセージを出して行くみたいな、ソーシャルリレーションってすごい大事だなって感じた瞬間でした。ごめんなさいちょっと蛇足です。

酒井)いいえ、ありがとうございます。事業側としては事前準備していたところはありますけれども、これからもっといろいろ年末にかけて勝負かけていかないといけないなと思っています。

荒木)そうですね、頑張ってください。


≪第30話 終わり≫

■登場人物
➤荒木 重雄 Shigeo ARAKI
一般社団法人スポーツビジネスアカデミー(SBA)代表理事。
株式会社SPOLABo、株式会社スポカレ代表取締役。2005年に千葉ロッテ球団の執行役員・事業本部長、パシフィックリーグマーケティングの取締役執行役員を歴任。日本サッカー協会(JFA)の広報委員をはじめ、官公庁のスポーツ関連プロジェクトなどにも多数参画。
SBAオンラインサロン「THE BASE」公式サイトはコチラ

➤酒井 翼 Tsubasa SAKAI
2021シーズンから改称&昇格しJ1から数えて7部に相当する、東京都社会人リーグ1部に所属するサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC」(元TOKYO CITY FC)にてスポンサー営業などを担当。
スポーツクラブで働きながら、1000万円プレイヤーになることを目指し、日々奮闘中。
SHIBUYA CITY FC 公式サイトはコチラ


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日米英に拠点を置き、スポーツビジネス界の第一線で活躍する理事4人が世界の最新スポーツビジネストピックスを発信する「理事会」や、スポーツビジネスの各専門分野に長けたゲストをお招きし、担当理事とのトークディスカッションをお届けする「サロン」など、スポビズパーソン注目のコンテンツを定期的に発信しています。昨今のコロナ禍を経て、オンラインでのコンテンツを強化し、直近のサロンはほぼアーカイブにて配信中!(いつでも何度でもご視聴可能!)
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