堀江貴文著「理不尽に逆らえ」言葉拾い

ホリエモンのことは以前から好きだった。日本人的な型に囚われない、とにかく論理的でバッサリと斬っていく物言いが好きだった。最近はコロナの件でTwitterをにぎやかしていたので、数年振り数度目の再フォローをしたついでに最新著書「理不尽に逆らえ」を購入した。5月1日から読み始めるにあたり、noteを広げて気になった言葉を拾い揚げていくことにした。

【】で括ったところは表題著書から一字一句変えずに引用した。続くコメントは僕の解釈とか感想とかを記した。

なお、以下のエントリを読んで(or読む前にすでに)表題著書が気になった、読んでみたいという方は、中古でお安くお譲りします。ご連絡ください。


【情報が民主化していて】・・・一般人であっても、知りたい情報の大部分はウェブで検索すれば入手することができる。情報を入手するためのハードルがかつてに比較して下がっている、ということを民主化と表現したのか。対義語は独裁化?貴族階級だけが情報(教養)を占有している状況、ってところか。

【日本人は、社会的にそれほどデメリットにならないものをいちいち取り上げて、欠点のように言いがち】・・・ひろゆき氏の弁で、「ADHD」「引きこもり」などを指して"社会的にそれほどデメリットにならないもの"としている。これらを欠点のように言うのはナンセンスで、ポジティブな表現に言い換えるべきだという主張。その"日本人に欠点と言われがちだが、実際には社会的にそれほどデメリットにならないもの"は他に何かあるかなと考える。僕の身の回りなら「留年」「(大学院卒に比較しての)学部卒」「転職、中途入社」とかが類するかな。

【カリグラフィー】・・・ジョブズが大学で聴講した西洋書道の知見が、10年後のマック設計時に思い起こされ、プロポーショナルフォント(MS Pゴシックみたいな)の導入に繋がっていったという話。僕もいま育休制度の勉強とか、ブログnoteの執筆活動とかなんとなくしてるけど、遠い将来なにかで役に立つ可能性があるんかな。しっかりと取り組んでいこう。手広く勉強していこう。

【丁稚】・・・なんとなく知ってたけどきっちり理解していなかった。Wikipediaの受け売りだけど「商家に年季奉公する幼少の者を指す言葉。丁稚として働く (奉公する) ことを丁稚奉公といった」そう。

【ROI(費用対効果)】・・・Return Of Investmentの略。平易な言葉にするとコスパかな。ROIは投資利益率という専門用語の方がマッチしていそう。手間がかかる営業活動のほうが結果的にROIは良くなるという話。ホリエモンもチケット売るために知り合いにメッセージ送ったりするのね。

【SpeechNews】・・・スマホ用アプリのことで、ニュースを端的にまとめたうえでAI音声による読み上げ機能がついている。僕も買い物や散歩がてら使ってみたけどとても便利だった。ぼーっと買い物や散歩するにとどまらないので、頭も並行して動かしたいときは便利。エネルギーはかなり消費する。あといまはコロナのニュースばっかりなので面白みは低い。

【育児師1級】・・・"ベビーシッター"の言葉では日本で受け入れられない。まずは呼び名を変え、その上 資格制度も設ければ浸透するのではというアイデア。この意見についてはごもっともだし面白いものだと感じたが、別の章では【免許・資格の「くだらなさ」】が論じられていた。なぜくだらないかというと資格制度が、受験料・受講料などで資格取得者からお金を巻き上げること、資格取得者の食い扶持を保護すること、が目的であるからという論理だった。ミクロな視点では「例えば調理師免許がなくても料理人・シェフとして活動できるのだから、時間とお金をかけて無理(or無駄)に調理師免許を取る必要はない」という教訓と理解できたが、マクロな視点では「資格制度は撤廃すべき」と理解できたため、育児師の論理とはダブルスタンダードになると感じた。キッズライン(ベビーシッターマッチングサービス)のHPを見ても「受講料で資格取得者からお金を巻き上げる」感は否定できないが、"育児師"の資格はベビーシッターの地位向上を目指して創設したものなので、くだらなくはない、というスタンスなのかなあ。個人的には「資格制度は撤廃すべき、と言うといささか暴論だが...」というトーンでまとめたほうが、章をまたいでの論理はスマートになると感じた。

【人間にとっていちばんの毒は「暇」である】・・・ここのストーリーは一番ハッとさせられる。ホリエモンがどうして演劇に挑戦するのかいまひとつピンと来ていなかった。しかし、演劇が人にもたらす良い効果、それを狙って演劇をやる/観ることの敷居を下げたいという想い、いずれもとても納得させられる。このビジネス構想の根底にあるのが上記抜粋部分なので、ここから別の方向に発展させられるかも知れないと感じた。というか年食ってから演劇やりたいな。

【スマートスピーカー】【きちんとした発音や文法を意識するようになる】・・・アマゾン・エコーの登場当時は価値が分からなかったホリエモンが、子どもが使いこなす様を見て驚いたという話。上記ふたつめの抜粋前後では明記されていないが、英語の発話を前提とした話だと推測した。これを見て僕もすぐSiriを英語にした。"Set a timer for one hour"でしか使わないけど、英語を口にする機会をひとつ増やせた。

【人間ならば人に頼るべき】・・・39の教訓のうち、最後のものの中で出てくるフレーズ。人に頭を下げ、頼り、感謝せよという話が、一瞬ではあるが、この人の、この本の終盤で出てくるとは、正直とても驚いた。もちろん、人を頼り感謝する一連の流れにも合理的なロジックは必要、とホリエモンは言うだろう。しかし人間である以上は、お金にすがるのではなく人に頼って生きて欲しい、という一見 彼らしくない温かい教訓だと感じた。


以上。

普段から本を読むときは、気に入ったフレーズの書き留めはアナログノートでやったり、反芻は脳内でやったりしてるけど、文字化してオンライン公開までしてしまうのは初めてなので不安。

でもちゃんと言葉にまとめるの面白いな。いま読み始めてる次の本でもやっていってるので、がんばろう。でもホリエモンの本はこういう思考練習には特にうってつけな気がした。

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