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男らしさから降りきれないノンバイナリーの私

急に思い立って書き始めてるのでどんな記事になるのかわかりませんが、まずは前置きとして私自身のことを軽く紹介したいと思います。

タイトルの通り、私はノンバイナリーを自認しています。ノンバイナリーというのは簡潔に言うと、男女どちらの性にも当てはまらない、もしくは両方の性を持ち合わせている、というものの総称になります。細かく見るともっと色々ありますが私自身まだ自分の性自認についてはっきりしないところがあるためノンバイナリーと自称しています。

恋愛対象は男女両方に加えてそれ以外の性別も含まれます。

私は長い間、自分らしさを出すことに抵抗感を持って生きてきました。周りの男性と自分が同じ性別だとは思えず演じざるを得ない、かと言って女性と過ごして気が楽かと言うとむしろより男性を演じなければならない気がして息苦しい。

単に自分は変わっていて、人に馴染むことが苦手なのだと思ってきました。(そういった面が無いとは言い切れませんが…笑)

恋愛対象に同性も含まれていることはかなり早い段階で気付いていました。小学生の時に男の子にドキドキしたり手を繋いで歩いたり、この子と結婚する!と親や周りに言いふらしていたり。しかし手を繋いで歩いているところを同級生の女の子に見られ、「キモっ!」と一蹴されたことで同性の子と親密になることはいけないことなんだと認識するようになりましたがそれはまた別の話…

とにかく、恋愛対象については早期にわかっていましたが、自分の心が完全に女性の所謂トランスジェンダーかと言われるとそうではないと感じていたので自身の性自認に気がつくには少し時間がかかりました。(ノンバイナリーも大義にはトランスジェンダーであるとの見方もありますがそれについては割愛します。)

しかし、ジェンダーに興味を持ち調べていくうちに様々なセクシュアリティを知り、その中で自分に当てはまると思ったのがノンバイナリーでした。大体5,6年程前になります。

それに気がつけたのは良かったものの、だからといって急に自分らしさを出せるかというとそんなわけもなく、誰と接するにもどこか演じる日々が続きました。

それを変えてくれたのは現在の婚約者です。

彼女は女性で、バイセクシュアルです。つまり表面上はありふれた男女カップルですが、蓋を開ければバイセクシュアルとノンバイナリーのカップルということになります。

彼女は勇気を出して自分を曝け出した私のありのままを受け入れ、好きになってくれました。もちろんそれだけが理由ではないですが、そんな彼女が私は大好きですし、今後ずっと一緒にいたいと思っています。
お陰で私はありのままでいいんだと思えるようになりました。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

ノンバイナリーとして自分らしく生きようと決心した私ですが、まだ懸念している点がいくつかあります。
そのうちの1つが、やはり周りの目が気になってしまうというところになります。

昨今では、男性らしさ、女性らしさよりも自分らしさを出していこう!というように変わってきていると思います。しかし男性らしさを捨てた私に世の中はどう反応するでしょうか。

確かに、ジェンダー問題やLGBTに馴染みのある人は増えたかもしれませんし、そういった方は私が好きな格好をしていても受け入れてくれるでしょう。しかし世の中にはそのような人ばかりではありません。むしろ自分らしさを出そうという投げっぱなしの提案ばかりでそれに比べてそのらしさを受け入れようという動きは弱いと感じます。

しかしそれは仕方のないことだ、とも思います。見るからに中年のおっさんが女性的な格好をしているのを見たときに湧く生理的嫌悪感のようなものはまだ多くの人に残っているでしょうし、好きで湧かせているわけでもないでしょう。

これは我儘に聞こえるかもしれませんが、私は町中で私の好きな格好をして誰に特になんの感情も湧かせずスルーされたいです。それは私が男性の身体で男性らしい服装をしている時に感じる周りの反応です。そうなったときに私はらしさを社会に受け入れられてると実感するでしょう。

しかし、そんな社会がすぐに実現はしないというのも想像に難くないです。ここで今の私に迫られるのは、自分らしさを優先するか、社会に馴染むことを優先するか、という選択です。

結論から言うと、私は自分らしさを優先しようと思っています。この決断の大きな理由としては、やはり婚約者の存在です。この世界の全員が私を嘲笑っても彼女だけは絶対に味方でいてくれるという安心感です。彼女がいなければ今も私は自分らしさを押し殺して端っこでモジモジしていたでしょう。

ただこの決断は、必ずしも周りの目が気になるという心配を解消できたわけではありません。周りに奇異の目で見られることを覚悟の上で自分らしく生きる、ということです。私はどちらかというと可愛らしい格好が好きなため、今回の例では服装について触れましたがちょっとした所作や話し方などもそうです。また周りが皆他人であればまだいいですが、昔から演じながら接してきた友人や家族に今までと違う自分を見せるというのは私にはまだ勇気が出ない部分ではあります。

2つ目の懸念点は、子育てにおける子供への影響です。私もパートナーも近い将来子供を持つということには積極的です。しかし、私が私らしくいることで子供に与える影響というのは未知数です。

私は恐らく、完全な父親にはなれないでしょう。母親にもなれないでしょう。誤解を生まないように言っておくと、"親" としてできる限りのことはします。しかし子育てにおいて男性に求められる "父親" の役割を果たせるかというと自信がないです。父親の役割がなんなのか、そもそも母親とは違う役割を持つべきなのかどうかというところは勉強が必要ですが…

これについては自分自身学んでいかないと答えが出ないものではあるので今あーだこーだ言っても仕方がないのですが、現状抱いている不安として書かせて頂きました。

とまあ、色々な懸念があり男らしさから降りきれない私でしたとさ。というお話でした。

まあ、書きたいことはこのくらいでしょうか。急に思いついて書いたのでかなり乱雑になりましたがここまで読んでくださった方はありがとうございました。また気が向いたらなんか書いてみようかなーと思います。ではでは〜


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