【スプラトゥーン3】 Xパワーでブキ使用率がどう変わるのかを調査しました (v2.0.1)

あけましておめでとうございます🎍🎌🎍 Splatoon 統計課 @splatoon_stat です。
さて、前回の調査でXマッチでのブキ使用率を調べたところ

🥇 シャープマーカー
🥈 もみじシューター
🥉 スプラシューター

という結果になりました。

しかしXランキングを見ると、最上位層ではもみじシューターやスプラシューターの使用率は比較的低く、シャープマーカーやスクリュースロッシャーなど特定のブキの使用率が高いように見えます。
これはXパワーによりブキ使用率の傾向が変わるためだと推測できます。 そこで今回はXパワーでブキ使用率がどのように変化するのかを調査しました。

調査方法

  • 集計期間: 2022/12/09 ~ 2022/12/31 の23日間

  • 対象バージョン: 2.0.1

  • 対象バトル: Xマッチ

  • 集計方法: stat.ink の戦績データをダウンロードして集計

なおデータの偏りを抑制するため投稿者の使用しているブキは除外しています。 集計したバトル数は以下の通りです。

  • エリア: 10,331

  • ヤグラ: 7,224

  • ホコ: 6,957

  • アサリ: 4,603

調査に使用したデータは stat.ink の統計情報ダウンロードページからダウンロードできます。 stat.ink および関連ツール開発者に大感謝🙏
Directory Index of /splatoon-3/battle-results-csv

調査結果

集計した stat.ink 投稿者のXパワー分布

まずは今回集計に使用させていただいた stat.ink 投稿者の各バトルにおけるXパワーの分布(全ルールごちゃ混ぜ・ユーザーの重複あり)を確認してみます。

各統計量は以下のようになっています。

  • 平均値: 2,045

  • 標準偏差: 283

  • 25%: 1,840

  • 50%: 2,040

  • 75%: 2,260

投稿者とマッチングしたプレイヤーについても投稿者に近いXパワーであることが推測されるため、今回集計したプレイヤーのXパワーの分布と捉えて
も大きな問題はないでしょう。

※ あくまで stat.ink 投稿者のXパワー分布であり、Xマッチプレイヤー全体の分布とは大きく異る可能性がある点にはご注意ください。




Xパワーにおけるブキ使用率の変化を確認する

次にXパワーにおけるブキ使用率の変化を大まかに確認してみます。 以下のグラフは各ルールでブキ使用率トップ9のブキを対象として、Xパワーにおけるブキ使用率をカーネル密度推定で算出したものです。 横軸がXパワー、縦軸がブキ使用率(100%積み上げ)を示します。

※ Xパワー1400以下、2600以上はデータが少なく精度が低下するため意図的に1400~2600の範囲のみを可視化しています。

エリア

Xパワーによってブキ使用率が変化するブキがあることがわかります。
ざっくり以下の傾向がありそうです。

  • 高Xパワーで使用率が増加する

    • シャープマーカー

    • リッター4K

    • スクリュースロッシャー

  • 高Xパワーで使用率が減少する

    • もみじシューター

    • わかばシューター

    • スプラシューターコラボ

    • .52ガロン

ヤグラ

  • 高Xパワーで使用率が増加する

    • シャープマーカー

    • リッター4K

    • スクリュースロッシャー

    • ロングブラスター

  • 高Xパワーで使用率が減少する

    • もみじシューター

    • わかばシューター

ホコ

  • 高Xパワーで使用率が増加する

    • シャープマーカー

    • リッター4K

    • スクリュースロッシャー

  • 高Xパワーで使用率が減少する

    • もみじシューター

    • わかばシューター

    • .52ガロン

アサリ

  • 高Xパワーで使用率が増加する

    • シャープマーカー

    • スクリュースロッシャー

    • リッター4K

  • 高Xパワーで使用率が減少する

    • もみじシューター

    • わかばシューター

考察

各ルールの結果を見てみると、どのルールでもXパワーが上がると使用率が増加するブキと減少するブキの傾向はある程度一致していると言えそうです。
具体的にはシャープマーカー、リッター4K、スクリュースロッシャーはどのルールでもXパワーが上がると使用率が増加し、逆にもみじシューター、わかばシューターはどのルールでもXパワーが上がると使用率が減少する傾向があるようです。




Xパワーを基にデータを4等分しブキ使用率を確認する

大まかな傾向が把握できたので、次にすべてのブキについて具体的な使用率を確認してみます。 データを以下のように4つのグループ(G1~G4)に4等分し、それぞれでブキ使用率を算出します。

  • G1: Xパワーが 25% (1,840) 未満のバトル

  • G2: Xパワーが 25% (1,840) 以上 50% (2,040) 未満のバトル

  • G3: Xパワーが 50% (2,040) 以上 75% (2,260) 未満のバトル

  • G4: Xパワーが 75% (2,260) 以上のバトル

各グループに含まれるバトル数は以下のようになりました。

G1(Xパワー: ~1,840)のブキ使用率

G2(Xパワー: 1,840~2,040)のブキ使用率

G3(Xパワー: 2,040~2,260)のブキ使用率

G4(Xパワー: 2,260~)のブキ使用率

考察

G1 ではもみじシューターがシャープマーカーに匹敵するほどの高い使用率を占めていますが、Xパワーが上がるほど使用率が減少します。 G4ではシャープマーカーの一強環境が色濃く表れ、エリアでの使用率は驚異の17.8%となりました。 トップ3がシャープマーカー、スクリュースロッシャー、リッター4Kという顔ぶれとなり、全体統計とはかなり傾向が異なると言っていいでしょう。

他にXパワーが上がると使用率が増加するブキとしては、ロングブラスター、ジムワイパー、ボトルガイザーなどがあります。 またエリアに限ればバレルスピナーもG4で6位に入っています。 これらは使いこなせれば高いポテンシャルを発揮できるブキと言えるかもしれません。

まとめ

というわけで長々とXパワーによって環境がどう変わるのかを見ていきました。 Xパワーが上がるにつれて徐々にシャープマーカー一強環境に近づいていく様子がわかりました。 全体統計とXランキングの間のギャップを説明付けるデータが得られたと思います。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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