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withコロナ時代の結婚式を考える

こんにちは、株式会社スペサン(Special Thanks Inc.)代表の植松です。

今回は、withコロナ時代の結婚式がどうなるか、考えてみたいと思います。あくまでこれは個人的な視点に立った推察ですが、容赦無いコロナの嵐に見舞われて、結婚式の在り方は激変していくと思われます。
5年、10年すれば、今みなさんがイメージする元通りの結婚式を不自由なくできるようになることも考えられますが、ここ2,3年は今までとは違うことが当たり前になるでしょう。先日リリースしたオンラインウェディング(HAKU wedding online)も一つの形ですが、このnoteでは、リアルな場で行われる結婚式も含めて、どんな変化が起こりそうかイメージしてみます。

※HAKU wedding online については、以下のnoteをぜひご覧ください!

withコロナの3つのポイント

コロナが一定落ち着き、ある程度は結婚式ができるような状況になった時の結婚式のポイントは以下だと考えています。

① 遠距離
② 少人数
③ 低予算

まず、①遠距離
これは、オンライン・リモートだけでなく、アウトドアウェディングなど屋外でのパーティースタイルで、同じ場所にいるものの人と人の間隔が保てるというものも含みますが(いわゆるソーシャルディスタンス)、従来のような1つの閉じた空間に全員が集まり、円卓で食事をするというスタイルは減っていくことが想定されます。
結婚式場は、世界観が重要です。照明などを駆使した素晴らしい演出をする為に、窓などが無い会場というのもそれなりに存在します。ガーデンから外に出られるなどの特徴を持った会場は別ですが、換気の悪い会場は避けられることを考えると、式場の選択肢はどうしても狭まります。
これまでも、ガーデンがあるなどのナチュラルなテイストは好まれていましたが、カジュアルな雰囲気を親御さんが懸念するということも少なくありませんでした。それが、むしろその方がゲストへの配慮になるということで、選ばれやすくなるのではないかと思います。
そして、ここにオンラインでの遠隔開催などの新しい手法が加わることで、物理的な距離を詰めすぎないスタイルの結婚式という新しいスタンダードが生まれてくると考えています。正直、オンラインとオフラインがどれだけ融合していくかは、技術的な進歩がどこまで進むかによる部分も大きいですし未知数ですが、リアルに集まって開催する結婚式の演出の一つとしてオンラインの技術が活用されるということは普通にあり得るだろうと思います。

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次が②少人数
これも、ゲストへの配慮ということに通じますが、会場に招待するゲストは本当に親密な一部の方々になると考えられます。その場にいる人数が増えれば増えるほど感染のリスクが高まる、withコロナの状況においては、声をかけないことにも価値が生まれてしまうのです。
とはいえ、100人のゲストが全員本当に大切な人たちで、絶対に集まりたいという方もおられると思います。それは決して間違いではないのですが、改めて「本当に全員呼ぶべきか?」と考えるカップルが増えます。その結果として、これまでも加速していると言われていた結婚式の小規模化に更に拍車がかかるのではないかと思います。
一方で、その状況だからこそ、少人数で集まる場にも物凄く価値が生まれます。分断されていた繋がりを、深く結び直す為の場。密度ではなく濃度が高い場です。リアルで開催される結婚式はそういう場になっていきます。

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最後に③低予算
これは、それを選ぶカップルが増えるというよりは、結果的にそうなる、ということに近いのですが、リアルの場に集まるのが本当に近しい間柄の人だけに絞られたパーティーでは、過剰な演出や装飾は期待されなくなると想定されます。また、リモートで開催されるパーティーの場合は、これまでの結婚式ではほぼMUSTで必要だったアイテムやパートナーも、コンパクトにまとまる可能性が高いです。例えば、料理は用意しない可能性もあるし、ゲストテーブルに飾るお花もなくなります。集まらないのでご祝儀文化が無くなり、引出物はそもそも不要になる。ドレスは着る可能性はありますが、華美なものを2着用意する方は少なくなりそうです。
同じ空間で、近い距離で、触れ合いながら、ということを前提にするから価値がより高まっていたものは、前提が変わることによってシンプルになっていくと考えられます。
もちろんその分、前撮りをしっかりやろうとか、自宅に料理やお花を届けようとか、ご祝儀代わりにギフトを贈り合う慣習が生まれるとか、カップル側もゲスト側も変化していく中で、新しいスタンダードにシフトするサービスも多くあると思っています。この変化に適応していくことはもちろん重要で、サービスによってはシェアを上げるカテゴリもあるかもしれないとは思いつつ、ただ、やはりトータルの予算は縮小していくだろうと思われます。

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この写真のカップルは、おふたりが出逢ったお店で前撮りをされたのですが、こんな風におふたりのウェディングフォトは好きなところでしっかり撮影して形に残しつつ、オンラインで挙式をして、披露宴代わりの食事は行けるようになった時にグループごとに行く、ということもできるし、それは結構素敵な時間になるんじゃないかなと思うわけです。

創意工夫の先に多様な結婚式が生まれる

ここまで述べてきたような大きな流れはあると思いつつも、正直未来を正確に予言することはできません(元も子もないですが…)。ただ、未来は予測できませんが、結婚というライフイベントは必ずやってくるわけで、この状況でいかにそのイベントを良いものにできるかということは、カップルの皆様もウェディング事業者も必死で考えます。そして、いろんなチャレンジをしていく中で、結婚式はどんどん多様になると思います。
例えば、結婚式は1日だけと決めずに、期間を空けてグループごとに何回かそういう場を設けたりすることも選択肢の一つになり得るなと。場合によっては「一ヶ月毎日結婚式してます」みたいなこともできちゃうわけです。そして、従来の感覚でそれをやろうとすると、とんでもなく費用がかかることになるわけですが、例えばオンラインウェディングや少人数のパーティーなどを組み合わせていくことで、現実的な費用に抑えることもできると思います。
これまで、結婚式の費用のことはカップル自身が創意工夫する場合が多かったわけですが(席札やムービーを自作したり、ドレスはユーズドで探したり)、そもそもこれまで通りの結婚式ができないwithコロナ時代においては、この創意工夫は結婚式に関わる全ての人のテーマになりました。カップルの想いにウェディングのプロの経験と技術が組み合わされば、きっと新しい結婚式を生み出せるはずです。

「オンラインウェディング」という創意工夫

ここまで書いてきたような変化を前提とした上で、私たちは、オンラインウェディングという創意工夫にチャレンジすべく、【HAKU wedding online】というサービスをリリースしました。

このサービスに込めた想いなどは、冒頭で紹介した別のnoteにまとめたのでここでは省略しますが、私は本質的な価値を備えた結婚式は、物理的に集まらなくても実現できると信じています。コロナの影響を受けて結婚式を諦めてしまうカップルを一組でも減らせるように、私たちにできることをやっていきます。

最後に、現在 HAKU wedding online では、プロデュース無料で結婚式のお手伝いをしています。結婚式を延期することになったが、予定していた日にちに何か思い出に残ることをしたいという方や、どうしても今結婚式をやらなければならない理由がある方、そういうカップルが周りにいらっしゃる方、ぜひご相談頂けたら嬉しいです。

withコロナ時代の結婚式、今はまだ先が見えないことが多いですが、結婚式が持つ価値と可能性を信じて、想いが届き合い幸せが連鎖する世界の実現に邁進していきます!

#結婚式を諦めない

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