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天国と地獄。 水戸ホーリーホックvs松本山雅FC レビュー【2021 J2 第5節】

どーもこんばんは、すぴっちです。

第5節水戸ホーリーホック戦のマッチレビューになります。

・・・非常に・・・非常に・・・書く気が湧かない試合でした。しかし、こういう負け試合こそ見直すべきだと奮起し、なんとか書き上げました。

(こういう試合をきっちり分析できる方・・・ほんとすごいと思います)

1. 試合結果、スタメン


[試合結果]
0-3、大敗。

[フォーメーション、スタメン]

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水戸:4-3-3
前節の町田戦から1人変更(安藤がサブに)。怪我でもないので、奥田の調子が良くチャンスを与えた形か。

山雅:
3-4-3
今シーズン始めて、スタートから3-4-3。加えてスタメンも数人変更。サトカズ-河合-前の中盤に安心感を感じる。

2.試合の流れ・両チームの狙い

「天国と地獄」、むしろ「天国からの地獄」か。

後半70分頃まで・・・水戸が得点し山雅が"4-4-2"に変更するまでは、ゲームを支配していたのは山雅でした。特に前半は圧倒的で、シュート数は 山雅:9 - 水戸:3 (参考:Footbal LAB)。天国タイム。

しかし「水戸の得点 & 山雅のシステム変更」により、地獄タイムへ。プレスがハマらず容易にペナルティエリア前に侵入され、失点を重ねる。そして、瞬きの間に3失点目。

決して全てが悪かったわけではない。しかし、結果は惨敗。サッカーってほんと難しい。

・・・そんな試合の「天国」と「地獄」を分析しました。

 2-1.天国タイム:"3-4-3"がハマり水戸を圧倒。

今節の山雅は、前節までとは異なり"3-4-3(3-4-2-1)"のシステムで試合に望みました。

このシステム変更は水戸の対策として入念に仕上げてきたようで(参照:試合後の監督後コメント)、実際にこの変更がハマっていました。理由の1つとしては以下の通り。

狙い:
中盤3枚にスペースを与えない + 相手最終ラインをフリーにしない = 相手のビルドアップを窒息させる。

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水戸の強みの1つは中盤3枚の連携です。ボランチ2枚を配置し、スペースを与えないようにしました。

加えて、相手SBに対しての対処方法。(前節までとは異なり)WBが積極的にハイプレスし、自由を与えないようにしました。

結果、水戸は思うようにビルドアップできずにボールを失う→山雅の攻め・・・という展開に繋がったと思います。

 2-2. 地獄タイム:チャレンジできない"4-4-2"

さてさて、ここからは地獄タイムの分析。4-4-2に変更した後のお話。試合を見直して思ったこととして、各々の選手が「チャレンジに行って良いかの悪いのか迷っていた」のではないかと。そのため、失点し、水戸に主導権を渡してしまったのではないかと。

2失点目のシーンを取り上げて、説明します。

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まず、相手#11が山雅右サイドに上がった際。表原&サトカズが詰め寄りますが、強くチャレンジできず。ペナルティエリア前の#9に楽々パスを出させてしまいました。

次に、#9。受ける前の動き出しもよかったですが、2CB陣が強くチャレンジにいけず。#9→#14に楽々パスを出させてしまいました。

憶測ですが、"4-4-2"に変更になったことで「誰が相手ボールホルダーにチャレンジして誰がカバーするのか」が迷ってしまっていたのでは無いかと思いました。

上記シーンは、最終的に相手WGに簡単にクロスを上げさせてしまい失点しました。ただし、その場面になってしまったこと自体がマズかったのではないかと思い、取り上げました。

・・・もちろん簡単にクロスを上げさせていることもマズイ・・・「この場面作れたら良い!」って次節以降の対戦相手に思われていそう・・・

3.次節に向けて

今回の敗戦を受け、今出ている選手が迷いなくプレーできるシステムで最後まで戦って欲しい、と強く思いました。

私個人の考えとして・・・サッカーは「チーム全体で共通認識を持ち、迷いなくプレーすること」が重要だと考えています。ボール非保持の場面で言うと・・・どこどこでボールを奪いたいから、そこに誘い込むようにプレッシャーをかけていく・・・など。バラバラでは意味のないプレスになるだけ。

で、それを実現する為の一要因が ”システム”かと。相手の状況、自分らの技術・戦術理解度に合わせて、迷いなくプレーをできる最適なシステムを選択することが大切かと。

今節で言えば、水戸戦の一週間前から相当3-4-3で練習したはず。水戸に対して効果があったことも前半で分かっていたはず。何か変化が必要だったのかもしれませんが、練習してきたことを最後まで信じてもよかったのでは無いかなと(選手の理解度と、監督の持つイメージがズレていたとも言える)。

4.あとがき

[今日の大野君]
出場なし。残念・・・

[MVP]
表原くん
WB時に相手SBへのハイプレスを精力的にこなしていた&1vs1での突破が輝いていた。WBとしての、今後の更なる活躍を期待しています。

今回のレビューは以上になります。

リアルタイムで試合中継を見ていた時は2失点目の時点で心が折れ、それ以降はぼんやり眺めていました。現地に行き雨の中でもサポートし続けてくれたサポーターの方々、本当にありがとうございました。

精神衛生上よろしく無いので、早急に降格圏を脱出しましょう。意地でも、意地でも、勝ち点3を掴み取りましょう。手が真っ赤になるまで拍手をしてやります。なんとか勝ち点3を・・・!!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次は秋田戦のプレビューで!