見出し画像

OneSou1を取り戻せ。 栃木SCvs松本山雅FC レビュー【2021 J2 第15節】

どーもこんばんは、すぴっちです。

第15節栃木SC戦戦のマッチレビューになります。

色々ありましたが、結果は「惨敗」。栃木は強かった・・・

悔しい悔しい敗戦を振り返ります。

1. 試合結果、スタメン


[試合結果]
0-3、負け・・・

[フォーメーション、スタメン]

画像8

2. 試合の流れ

 2-1. 前半:栃木の圧力をまともに受け、沈黙した山雅

栃木SCの戦い方は「ボールは刈り取るもの。鬼プレスからのカウンター」といったもの。この試合でも、山雅がボールを持つ度にガンガン圧力をかけてきた。

大まかなイメージは以下の図の通り。

画像2

栃木は、山雅の3バック, 少し下り目のCH, およびWBに対して、マンツーマンのような形でプレッシャーをかけてきた。山雅はそのプレッシャーをもろに受けてしまい、まともに前進できず。

*参照:SPORTERIA様のパスネットワーク図。特に30分まで、かなり低い位置でのプレーになっている。

何度か最終ラインでのパスを奪われショートカウンターを喰らう & 得点チャンスの匂いがほぼ感じない、そんな前半だった。

 2-2. 後半:裏へのボールで栃木を混乱させるも・・・失点を重ね撃沈

そして後半。

前半とは打って変わって、栃木DF裏を積極的に狙うようになった山雅。おそらくHTで監督から指示があったのであろう。

48:50頃のシーン、SB裏を付いてビッグチャンスとなったシーンをピックアップ。相手SBは山雅WBにプレッシャーをかける役割を担っていたため、その弱点をつけた。

画像10

その後も、度々チャンスを作っていった。

原因としては「栃木のプレスの圧力が弱まったため」。弱まった理由は以下の2つかと。

1. 山雅が積極的にDF裏を狙うようになったため:
 栃木の選手がプレスに行くべきか、留まるべきか迷いが生じた。結果、プレスの勢いが落ちた

2. 疲れ:
 栃木として、前半はプレスをかければかけるほど良い結果に繋がっていた(山雅の出来が悪く)。そのため、かなり体力は使ったのでは?


だがしかし。ピンチはチャンスであり、チャンスはピンチである。押せ押せの時にこそ、気を引き締めなければいけない(by岩政先生)。

何気ないGKキックから、一発でペナルティエリア前で1vs1の場面を作られて、なんやかんやあって 2失点目。GameOver・・・。


3. 反省:今節は何をしたかったのか分からなかった

まず、私の推しメン:#33大野くんについて。
1失点目、3失点目は大野くんがマンマーク相手にやられてしまった。全ての責任が彼にあるわけではないが・・・例えそれでも、あの場面を跳ね返すぐらいに成長してほしい。成長していく姿を見ていきたい。今後に期待。

で、ここから本題。

直接失点シーンに繋がるわけではないが・・・この試合は完璧に栃木に支配されてしまった。ボールを最終ラインで回す間に囲まれて、前向きに出せなくなり、後ろor横に出して、ボールを奪われて・・・と。

(勝つために正解かどうか別にして)チームとしてビルドアップによる攻撃にチャレンジしていたなら、まだわかる。挑戦は大切である。しかしこの試合はそうとは見えなかった。

試合が始まってから前半が終わるまで、「ボールを繋ごうと下がる選手がいる。一方で、裏抜けを狙おうとする選手がいる」というシーンが何度も見えた。以下の図参照。

画像10

実際に、試合後の選手のコメントを見ると・・・

ボールを繋ぎたい選手と、相手の嫌なところを攻めたい選手に分かれていて、バラバラだったと感じました。(試合後の選手コメントより抜粋)

・・・チームがバラバラじゃねえか

全員で同じ地図を共有して進む栃木と、迷子の山雅。この結果は当然である。

4. 次節に向けて:選手が迷わない戦術を。

監督の仕事は、「チームがどうやって勝つかを決めて、チーム全員でそれを実行できるように落とし込む。」ことだと考えている。

そのため、選手が迷子になるのは監督の責任だと思う。

いくら勝つための作戦があっても、それを選手にインストールできていなければ意味がない(試合後の監督コメントより、監督としてはもっと前半から裏抜けを狙って欲しかったのだと推測)。

プレッシャーに馴染むトレーニングはしてきたつもりでしたが、シンプルに相手の背後をついて、相手の重心を下げる作業ができていませんでした。(試合後の監督コメントより抜粋)


今の山雅の監督(およびスタッフ)なら、きっとそれが出来るはずである。第13節の新潟戦は・・・本当に素晴らしかった。チーム全員が一つの生き物のように新潟に襲いかかり、ほぼ勝利に近いゲームをできた(詳しくは以下のレビュー記事参照)。

選手たちが迷わない(or迷わせない)ように戦い方を落とし込み、あの新潟戦のようなチームをまた見せてほしい。

5.あとがき

今回のレビューは以上になります。

栃木戦の前半は、本当にぐちゃぐちゃでした。しかし、新潟戦が出来るようなチームが決して弱いわけがない。もっとできるはず。そう、信じています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次は岡山戦のプレビューで!


6. おまけ:すぴっち的、山雅の今後の戦術妄想

最後と言いつつ・・・おまけのコーナー

5連勝から一転、3戦負けなしとブレーキがかかっている我らが山雅。今後どうすれば強くなっていけるのか、妄想しました。ええ、妄想100%ですとも(笑)

今回の栃木戦で再確認できたのは、「全員で戦い方を共通できるチームは強い」(できないチームは弱い)ということ。

そのため、初心に立ち帰りもっと「シンプル」に考えて戦っても良いのかなと。

 6-1. 戦い方の原則

1stチョイス=速い攻撃(エルシオブートキャンプの成果を出して、インテンシティで圧倒せよ!)

 - ボール非保持:ハイプレス&ショートカウンター

   - ボール保持:DF裏狙い

ただし、相手を見て、相手を困らせらるようにプレス然りビルドアップすること。

半分私の趣味(ストリーミング好き)。半分真面目に考えた。今の山雅で”勝つため”にはこれかなと。

 6-2. メンバー

画像4

それぞれの役割は、大雑把には以下の通り。

画像9

 - CF&IH:運動量、プレス(カバーシャドウ)の能力で選出
 - WB:対人能力が強い2人を選出
 - アンカー&HV:フィード能力+高さ
 - CB:推しメン。推しメン重要
*詳細は、後述の非保持/保持の狙いを参照。

 6-3. ボール非保持の狙い

画像9

画像5

 6-4. ボール保持の狙い

画像7

画像9

以上、私の妄想でした。

みなさんもぜひ妄想して教えてください!妄想楽しいですよw