天界の浄化力・聖母マリアへの祈りの言葉と天使祝詞
この記事では、世界中で長い年月の間祈られているキリスト教の「聖母マリアへの祈りの言葉」と「アヴェマリアの祈り」について解説します。個人的には天界の浄化力があると思っていますし、ラテン語の祈りはとくにおすすめです。
なお、筆者は唯一の創造主がキリスト教、仏教、神道等、様々な宗教をお造りになられたと認識する立ち位置にいますので、その点からの解説をご了承いただけましたら幸いです。
また、この記事はクリスチャンの方とクリスチャンでない方にかかわらずこの祈りの良さを理解していただけるように書いております。
なお、具体的な祈りの文は「現代語訳」「口語体(天使祝詞)」「ラテン語」の3つを記事の中盤以降に掲載しています。祈りの言葉だけを知りたい方は、目次から「聖母マリアへの祈りの言葉は3種類」をご覧ください。
聖母マリアへの祈りは未信者でも唱えてよいの?
聖母マリアへの祈り、アヴェマリアの祈り、天使祝詞は、未信者の方でも唱えて大丈夫です。むしろ、キリスト教の教会はそれを望んでいるようです。また、主祷文、主の祈りについても同じです。
なぜなら、クリスマスミサや日曜のミサは未信者の方が普通に参加できますし、そこで聖母マリアへの祈りや主の祈りを、未信者の方と一緒に唱えられるように冊子まで配られるからです。
なので、ここに書かれてある祈りは、どなたでも声に出して祈ることができます。
聖母マリアへの祈りの言葉(アヴェ・マリア)は、世界の名曲の中に。まずは視聴することからその良さがわかる。
「聖母マリアへの祈り」は、海外では「アヴェマリア」と呼ばれています。
たとえば、有名なグノーのアヴェマリア、シューベルトのアヴェマリアなどは、この聖母マリアへの祈りが元になっています。
🔵 グノーのアヴェマリア
グノーのアヴェマリアは、バッハの曲(平均律クラヴィーア曲集第1巻の「前奏曲第1番ハ長調 BWV 846」)にラテン語のアヴェマリア(聖母マリアへの祈り)の歌詞を付けたものです。
※この人の歌はズバ抜けて素晴らしいです!!ぜひ、ご視聴ください。
🔵 シューベルトーのアヴェマリア
また、シューベルトのアヴェマリアは原曲では聖母マリアへの独自の祈りを表現しており、正規のアヴェマリア(聖母マリアへの祈り)の言葉とは違いますが、実際には多くの人によって、正規のアヴェマリアの祈りをシューベルトの曲に当てはめて歌っています。
ここまでの神秘的な音楽は、神がかっているとしか思えません。このような神聖な音楽は、神の霊から授かったと理解するほうが自然のような気がします。
シューベルトのアヴェマリア。こちらも超おすすめです。前半がラテン語、後半が英語です。ぜひご視聴ください!
サラ・ブライトマンが歌うシューベルトのアヴェマリア
サラ・ブライトマンが歌うシューベルトのアヴェマリアです。ラテン語です。肌の露出が多いので、キリスト教の人から「肌の露出多くない?」と疑問符を付けられそうですが、歌が非常に良いので掲載しています。
※肌の露出が多いのが嫌な方は下記のリンク先を視聴しないでください。
https://www.youtube.com/watch?v=roljxa0-8yU
私はこのラテン語のアヴェマリアの歌を視聴して、なぜか涙が溢れ出てきたことがあります。それほど、ラテン語のアヴェマリアには魂を洗う力がるのではないでしょうか。
聖母マリアへの祈りの言葉、聖書の本質に迫る
新約聖書ルカの福音書1章26節に、大天使聖ミカエルが聖母マリアの前に現れるシーンが書かれています。しかし、日本語の聖書と英語の聖書で意味が微妙に違うのです!! そこで、重要な部分のみ英語を使ってここに意訳して掲載します。
🔵 ルカの福音書1章26節(※直訳ではなく意訳しています。日本語の聖書でなく英語の聖書を参考にしています)
マリヤが妊娠して六か月に入ると、神から遣わされた大天使聖ガブリエルは、ナザレにあるガリラヤの町に住む、ある1人の処女のところにやって来ました。
この処女はダビデ王の家系であるヨセフという人の婚約者で、その名前をマリヤといいます。
大天使聖ガブリエルはマリヤに言いました。「神によって大いに恵まれた女(※1)よ。主はあなたと共ともにおられます」
この言葉を受けてマリヤはひどく胸騒ぎし、この挨拶はいったい何の事ことだろうか?と思いをめぐらせました。
すると大天使聖ガブリエルが言いました。「恐れることはありません。マリヤよ、あなたは神から特別に好意を受けた(※2)のです。
あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名なづけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と言われるようになるでしょう」
※1 日本語の聖書では「恵まれた女よ、おめでとう」と書かれていますが、英語では次の通り「あなたは大いに恵まれた」です。「Greetings, you who are highly favored! The Lord is with you.」
※2 日本語の聖書では「あなたは神から恵みをいただいているのです」と書かれていますが、英語では次の通り「神から好意を受けた」です。「Do not be afraid, Mary; you have found favor with God」
日本語と英語でだいぶニュアンスが違いますね。
聖母マリアへの祈りの言葉は3種類
聖母マリアへの祈りの言葉はたくさんありますが、日本人にとっては3種類あることを理解しておくと良いでしょう。
①「アヴェ・マリアの祈り」概要
2011年以降に正式にカトリック教会で採用されている聖母マリアへの祈りの現代語訳。理解しやすいので初めての方に馴染みやすい祈り方です。
②「天使祝詞」概要
1896年に日本の公認公教要理に「天使祝詞の事」として掲載されて以来、100年以上にわたって多くの日本人に長年祈られてきた聖母マリアへの祈りの文語体。2024年現在では教会で採用されていない祈り方ではあるが、個人で祈るのは自由とのこと。長年祈られてきた祈りなので個人的には言霊のパワーが強いと思っています。
③「AveMaria(ラテン語)」概要
ラテン語の聖母マリアへの祈りは、歴史が古く世界中で多くの人に祈られています。16世紀ごろから唱えられています。霊的な力があるような印象です。
仏教的に比喩していえば、AveMariaはお経のサンスクリッド語、天使祝詞はお経、アヴェマリアの祈りは現代語訳といったところでしょうか。
①「アヴェ・マリアの祈り」
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。
解説:何度も吟味されて改定されてようやく出来上がった日本語の現代語訳です。初めての方にはありがたいですね。
②「天使祝詞」
めでたし、聖寵(せいちょう)充満てる(みちみてる)マリア、
主(しゅ) 御身(おんみ)と共にまします。
御身は女のうちにて祝せられ、
御胎内の御子(おんこ)イエズスも祝せられ給う(たもう)。
天主の御母(おんはは)聖マリア、 罪人なるわれらのために、
今も臨終の時も祈り給え。
アーメン
解説:聖寵(せいちょう)とは、超自然の恵みを意味します。そのため、現代語訳より気高さを感じます。大天使聖ガブリエルが出現されたときの様子は、超自然的に恵まれたという意味なので、意味的には「聖寵」はぴったりな気がします。
現代語訳のアヴェ・マリアへの祈りで分かりやすくなった半面、「聖寵」が消えてしまったのは残念な部分といえるでしょう。
また、「天守の御母(おんはは)聖マリア」など、祈りとして日本語の語呂が良いのも天使祝詞の良さです。
個人的な意見としては、以前このブログで解説した通り、シェルドレイクの仮説によれば、多くの人の意識によって見えない形の場がいったん形成されると現実的に力を持つ・・・ということで、この「天使祝詞のパワー」は歴史がある分だけ言霊のパワーがあると思われます。
神社でも多くの人が参拝することで、神様に霊的パワーがつくのと似ています。
③「AveMaria(ラテン語)」(おすすめです!)
アヴェマリア グラティア プレナ
Ave Maria, gratia plena,
ドミネス テイクム
Dominus tecum,
ベネディクタウゥ インムリエリブス
benedicta tu in mulieribus,
エト ベネディクトゥス フルクトゥス ヴェントリース トゥイ イエズス
et benedictus fructus ventris tui Jesus.
サンクタ マリア マテル デイ
Sancta Maria mater Dei,
オラ プロ ノビス ペカトリブス
ora pro nobis peccatoribus,
ヌンク イェット イン オラ モルティス ノストレ
nunc, et in hora mortis nostrae.
アーメン
Amen.
解説:キリスト教で言霊という表現を使って良いかわかりませんが、ラテン語のアヴェマリアは歴史がある分だけ、言霊パワーがありそうです。多くの人によって祈られた祈りには天につながる霊線ができ、天に届きやすくなる力があります。
仏教でいう真言やお経と同じように、初めは意味はわからなくても、唱えることでその祈りの良さがわかることがあります。声に出して祈ることで魂が浄化されるかもしれません。
🔵 ラテン語のアヴェマリアの祈り(美しい声です)
聖母マリアへの祈りは、ロザリオを使うと効果的
キリスト教では仏教でいう数珠のような存在で「ロザリオ」があります。このロザリオは「聖母マリアの祈りの言葉」と「主の祈り」を唱えるためにあります。
聖母マリアの祈りを本格的に唱えたい方はロザリオを購入されると良いでしょう。
修道院では長い時間ロザリオの祈りを唱えているようなので、仏教のお経の大切さと似ていますね。それだけ、聖母マリアの祈りはキリスト教(カトリック)の祈りとして大切といえるようです。
聖母マリアへの祈りを愛した聖人を知ろう
聖母マリアへの祈りを愛した聖人はたくさんいますが、そのうちの2人を紹介します。
🔵 コルベ神父(聖人)
以前、このブログの記事(果たして自己犠牲の精神・愛はスピリチュアル的に間違いといえるのだろうか?)でコルベ神父について詳しく書きましたが、コルベ神父は、12歳のときに聖母マリアの出現を受けています。そのため、聖母マリアへの祈りは非常に熱心でした。
日本で「穢れ泣き聖母の騎士会」を設立されています。それほど聖母への祈りは熱心だったそうです。
コルベ神父の偉大さについて知らない方は、上記のリンクから「コルベ神父」の部分をご覧ください。
🔵 聖ベルナデッタ(聖人)
聖ベルナデッタはいつか記事にする予定ですが、ベルナデッタの聖母への祈りはとりわけ熱心でした。そして、18回に及ぶ聖母マリアの出現を目の当たりにして、様々なメッセージを受けています。
やがて、ルルドの泉の存在を聖母から教わり、その泉が病を癒すことがわかり、世界中にルルドの泉が知れ渡るようになりました。
このように、聖母への祈りは、キリスト教的に不思議な力を有しています。
このブログでは、宗教(神道・仏教・キリスト教)からオカルトまで様々なスピリチュアル系の記事を書いています。
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