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ゲームのシナリオを最後まで書き切る方法5

こんにちは。つぐみです。
好きなように書いて好きなように区切っていたら第5回にまでなってしまいました。
本人的にはただ自分の頭の中で起きていることを文字にしているだけなのですが、
「続き楽しみにしてます!」
「ためになります!」
のような声をいただくので天狗になるやらwin-winじゃないかとか思ったり.......。
まあ需要があることなのにやらない手はないのでとりあえず講座本編を完結させましょう。

今回は「⑫穴埋めとやっつけで作ったシーンはきっと読者は気づいてる」からです。

⑫穴埋めとやっつけで作ったシーンはきっと読者は気づいてる
⑬しばらく置いてみよう
⑭ 読み直そう、直そう

今回は3テーマまとめていきます。
これは方法と心構えの問題ですね。
シナリオを書いてる時、どうしてもダレてしまうというか、ここ書きたくないなぁとか煮詰まるところって出てくると思うんですよ。
でもそこを我慢して、「とりあえず文章を書こう」とやると、もちろんそれも大事な事なんですけど、なんというかそのシーンだけ浮いてしまうんですよね。
これは誰かの作品というよりは自分の作品を見た時に思いました。

私はゲームを作るにあたって、実は去年の春にはシナリオが出来ていたんですよね。
それで立ち絵を作ったり、背景を作ったり、そのクオリティがアレすぎて絵の練習をしたりしてたら半年以上経ってしまって.......。
それでさぁ素材が出来た、そういえばどんな話を書いてたっけとシナリオを読んでみると

「か、痒い。恥ずかしい.......よくこんなものを世に(今は非公開ですがカクヨム、エブリスタ、なろうに掲載してました)出していたな.......」
というお粗末な出来でした。
特に冒頭、最初の部分。自分でも「書きたくないなぁ」と思って書いてたのでかなりおざなりでした。

これでは折角ゲームに興味を持ってもらっても2秒で飽きられます。

逆に色々と工夫したりギミックを入れ込んだ部分はそれなりのクオリティが保たれていたのです。

そう、シナリオにはパッションとモチベーションだけではなくテクニックとロジックが必要なのです(横文字を使いたいだけ)。

よく「勝手に登場キャラが動く」とか「筆がのればなんとかなる」とか聞きますがそれは下準備をめちゃくちゃ丁寧にしているか、最早シナリオライティングのアルゴリズムが頭に刻み込まれて意識していないかのどちらかに違いありません。

私のような長い文章を書いたこともなければはじめてゲームシナリオを作るような人間が何となくダラダラと書いたところでそんなレジェンドの高みにはたどり着くことはまずありません。

そもそも絵画も音楽もスポーツも普段の練習と大量のトライアンドエラーによって一歩ずつ上手くなるのに執筆活動がはじめての人間がいきなり文豪になれる訳がなかったのです。

プロでもないのに偉そうですが、シナリオや文章が書けない人は「そもそも書いたことがないんだから書けないのは当たり前」ということ、そして「自分で書いた文章を読んでも頭と心臓が苦しくならないレベルに上手くなるには、書くしかない」ということは声を大にして言いたいのです。

ちなみに大量に書けばそれなりに読めるようになりますが、「自分の文章を半年ぶりに読んでも満足行く出来になるにはちゃんと自己分析と批評を繰り返しながら書かないといけない」ということも追加しておきます。

なので「シナリオがクソ」と言われたくなかったら初稿でそのままゲームに打ち込んで誰にも見せずに公開!は避けた方が無難です。
さらにいうと思いやりと忖度と建前の国ジパングでは「シナリオの構成や文章の質がゴミ」なんてストレートに言ってくれる人はほとんどいません。皆誰しも炎上したくないしDMを晒されたくないからです。
なので「そもそもゲームをしない」「ゲームについて言及をしない」人の中に埋もれてしまうのです。

⑬ルートごとにぶれないようにしよう
⑭ 整合性を意識しよう
⑮ 違和感を大事にしよう

今回も3テーマぶち抜きで行きます。

たまにゲームの感想で、
「あのルートでは〇〇だった主人公がこのルートでは△△」
「ライターが違うとここまで変わるのか」
みたいな話を聞きます。
しかしこの「キャラクターの言動や心情に一貫性がない」という現象、ライターが1人でも結構な頻度で起こるのです。
なぜならシナリオを書いている人間に一貫性がないからです。
例えば短編ゲームのシナリオなら1日で終わるかもしれません。
でも長編ゲーム、例えばプレイ時間10時間越えのゲームのシナリオを1日で書ける人がどれだけいるでしょうか。
時間が経てば記憶も薄れその時の自分のコンディションも変わってしまい、違う状態の人間が書くから違う話になるのです。
なので筆がのって勢いがある時期も大事にしつつ、冷静に俯瞰できる時間も用意して
「ルートごと、会話ごとにキャラの言動、口調に一貫性があるか」
「会話文や地の文で読み直した時に違和感のある文や設定がないか」
をチェックすると良いです。

もっと書こうと思ったのですが6テーマ一気にやったのでここらへんで次回に繋げようと思います。
多分次回で講座本編が終わり、そのあとは番外編になると思います。

次回は「⑯ セクションごとに保存しよう」でお会いしましょう。

それでは。

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