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37歳で亡くなった宮沢賢治を思う

Chiaki さんの下記の記事で、私のnoteをご紹介いただいた。このように自分の記事のURLが含まれる記事が投稿されると、「~さんの記事であなたの記事が話題になっています!」という通知が届く。こういうご紹介に喜ぶと、まんまとnoteの仕様にノセられているようでシャクなのだが、喜ばしいものは仕方がない。私も Chiaki さんのように他の方の note をちゃんと読んで、いいと思ったものは面倒くさがらずご紹介したほうがいいのかもなという気になった。

で、Chiakiさんの記事を読んでみると、私の他にあやめしさんの記事と、ゆっこさんの記事があり、なーんだ私の記事だけじゃなかったのかと思ったが(そーゆー狭い心だから私は Chiakiさんのように、褒め上手で、人を喜ばせられる人間になれていないのだろう・・・)、読んでみると2つとも考えたことがあり、親近感を持てる内容だった。

キンモクセイというと私も、どの植物がキンモクセイなんだかさっぱり分からない。ただ、松本大洋のピンポンという漫画で、ドラゴンの異名を持つ卓球の大ボスが「キンモクセイの香りがするね」と言っていたのが妙にカッコ良くて、いつか言ってみたいと思っていたのだった。

秋に散歩などしていると何らかの花の香りが漂ってきて、そのたびに「おっキンモクセイかな?」と思うのだが、そもそも何がキンモクセイの香りなのか分からないしキンモクセイを見てもキンモクセイだと判断できないから、いくら疑問に思っても答えなんか出ないのだ。

じゃあせめてキンモクセイを画像検索くらいして姿かたちだけでも覚えておけよという気もするが、そこまでキンモクセイに興味がないので調べない。妻と一緒に歩いている時などは「この香りはキンモクセイ?」と聞いてみたりもするが妻は社会人になるまで中国にいたから、知っていたとしてもキンモクセイの中国語しか分からず、その言葉が「キンモクセイ」と同じだということも恐らく分からない。お手上げだ。ハハハ。

で3つ目の話がこちら。Chiakiさんも引用されている部分がやはり気になった。

日が常に続くとは限らないから。だからまずは、続かない前提に立つ。

これを見て思い出したのは、最近BSプレミアムで見た以下の番組。

偉人たちの健康診断 選「宮沢賢治 トマトと童話の不思議な力」

宮沢賢治は37歳で亡くなった。彼は周知の通り博識であり、栄養学に関しても知識があったので、長期間トータルで見ればタンパク質やビタミンなどもバランスよく摂っていたそうなのだが、日によって摂取する栄養素に偏りがありすぎて免疫が落ち、それが結核の発症を早めたということだ(結核菌は現代でも多くの人が持っているが、免疫のおかげで発症率は低くなっている)。

しかし彼の人生はどう見ても濃い。そして私はとうに彼が亡くなった年齢を超えている。だからもう残りの期間についてはボーナスステージみたいなもんだ。グスコーブドリよろしく自己犠牲に心酔するつもりはないが、自分自身のための時間はもう十分に持ったという意識はある。

ボーナスステージはいつ終わるかも知れないし、終わっても既に宮沢賢治以上の条件なので不平不満は言えないが、濃さ的に自信がないのでやりたいことを後回しにしている場合でもないなぁと思った。「日が続かない前提に立つ」と、意味することは同じ。

宮沢賢治は20代のうちに結核の告知を受けていた。私のような健康体が「日が続かない前提」に立つことは難しいはずだが、年を取ったという認識が、ゆるやかにこういうことを考えさせるのだろう。それでもやはり宮沢賢治には及ばないから、今を丁寧に感じることぐらいは気をつけて生活したいものだ。

参考:

https://buddhism-orc.ryukoku.ac.jp/old/ja/exhibition_ja/20051114-20060210_001_001_003_ja.html

ではでは。

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