都市伝説を紐解きたければ娯楽を見ろ。〜FF14編その3〜

前回思いの外長くなってしまったので、その続きを書きます。
まとめるの下手でごめんな…。


■歌の歌詞から読み解く

ここからはFF14にて使用されている楽曲の歌詞を抜粋しながら、このゲームの世界と我々の世界との共通点や、今後の展開などを考察してみようと思う。

<Shadowbringers>

One brings shadow, one brings light
One dark future no one survives
On their shadows, away we fly

一人は影を、もう一人は光をもたらす
生き残る者のない、ある暗い未来
その影が差し、我らは飛び去るのだ
One brings shadow, one brings light
One more chapter we've yet to write
Want for nothing, nothing denied
Wand'ring ended, futures aligned
One brings shadow, one brings light
One brings shadow, one brings light
You are the light

一人は影を、もう一人は光をもたらす
まだ書かれていない、もう一章
何も望まなければ、拒まれもしないが
行方なき旅は終わり、二つの未来が最果てに並ぶ
一人は影を、もう一人は光をもたらす
ある英雄は影を、別の英雄は光をもたらす
お前が、光だ
One world's end
Our world's end
Our end
We won't end
I am shadow, I am the light

ある世界の終末
我が世界の終末
我らの終末
終わることなどない
私は闇であり、光である

この漆黒のヴィランズのメインテーマである「Shadowbringers」に関しては説明不要だろう。
「私はαでありΩである」ということに一貫しており、
・光は闇を生むが、闇がなければ光が輝くこともない
・始まりがあれば終わりがあり、終わりの後には始まりがある
・光と闇の調和、終わりと始まりのサイクルこそすべて
・すべての調和こそが二元論からの脱出の鍵であり、私達はそれぞれが光と闇、両方の要素を持っている
ということが繰り返し歌われているように思う。

また、「まだ書かれていないもう一章」という部分は「未来は不確定であり、分岐は無限に存在する。そのどれを選ぶかは自分次第」ということだろう。


<To the Edge>

Brother stay this descent to madness
Come and save us. Catch us before we fall

Like broken angels, wingless, cast from heavens' gates
(Our slumbering demons awake)
We only fly when falling, falling far from grace
(Hell take us, heaven can wait)
Our lives a message in a bottle cast to sea
(Disgrace untold and unseen)
Quick to their ends, our candles burn until we're free

同胞よ、狂気への転落を止めてくれ
我らを救い、落ちる前に捕まえてほしい

堕天せし者のように羽をもがれ、楽園から追放された
(我らの内に眠れる過ちが目を覚ます)
落ちゆくときしか飛べず、恩寵から遠ざかる
(地獄よ、歓迎したまえ。幸福は後回しでいい)
我らの人生は寄る辺なく、海を漂う瓶詰の手紙にも似て
(計り知れぬほどの不道を犯したのだ)
いつか解き放たれるまで、この魂は業火に焼かれる

名曲「To the Edge」は、ウォーリア・オブ・ライトのストーリーと相まって壮大な世界観が展開されており、「世界を救いたい」という世界の救済への情念が具現化した結果蛮神となり、光と闇の均衡を保つはずだった者が自らの正義(光)に飲み込まれ、バランスを失った成れの果てを見ると、自分達の中の正義に飲み込まれて正義中毒となり、バランスを失った現在の世界人々を見ているようである。
支配層もまた、自分の中の正義に飲み込まれて取り返しのつかないところまで来てしまった存在といえる。
引き返したくても引き返せない、引き返す術もどこへ向かえばいいのかももはやわからぬその胸の内を見ているような歌詞である。


Yes, time circles endlessly
The hands of fate trained ahead
(Pointing to the edge)
All things change, drawn to the flame
To rise from the ashes.
To begin
We first must see the end

そう、時は終わりなく巡っていく
運命の針はただ真っ直ぐに
(刻限を指し示す)
その炎に呑まれ、すべては変わる
灰の中から再び生まれ来るために
始めるにはまず
終わりに辿り着かねばならない

この部分は前回書いた「フェニックス」のくだりと見ていいだろう。
新しく何かを始めるために破壊する。
この部分がもっとも巧妙に「イルミナティが見ればNWOの目指すシナリオのように、そしてこのおかしな世界の構造に気づいた者には二元論からの脱出を目指す物語のように見える」ように細工してある部分だろう。

支配層が見れば「すべてを破壊し、NWOを創り上げる」内容に見え、二元論からの脱出を目指すものにとっては「腐ったシステムや支配を破壊し、調和を取り戻した新しい世界を目指す」内容に見えるのだ。


Follow blindly like lambs to slaughter
At the mercy of those who ply the sword
As our song wends dead underwater
We're forgotten for now and evermore

Without a compass wand'ring lost in lies of faith
(Faith slowly wasting away)
Only alive in fighting Death's amber embrace
(Our hearts beat loud, unafraid)
On Hands and knees we pray to gods we've never seen
(Come shadow, come follow me)
The final hour upon us, no more time to breathe

結末も知らぬまま大人しく従い
剣を持つ者に翻弄される人々よ

我らの歌が水底で死んでいくように
かつての人は忘れられるのだろう、永遠に

羅針盤はなく、すがった嘘の内で彷徨う
(本当の心はゆっくりと薄れていく)

琥珀のような死の抱擁に抗うときのみ、生を知る
(恐れはない、鼓動は高まっている)
手足をついて、見たこともない神に祈りを
(降りて従え、我が影よ)
息をする間さえなく、今、最後の時が来る

自分以外の何かにすがり、その先も見えないままで徐々に刷り込まれた意識をまるで自分の意思であるかのように思い込んでいる現在の人々。
だがそれは支配層も同じだろう。ルシファー(便宜上ルシファーとしておく)の力にすがり、ルシファーに対する恐怖と洗脳と権力で取り返しのつかないところまで来てしまったのだ。

幕を下ろせなくなった者がいるなら、誰かがその幕を下ろすしかない。


神も悪魔も所詮は蛮神のような存在にすぎない。
いつから私達は自分自身を信じることをやめたのか。
救世主を待つな。何かに縋るな。あなた自身が救世主となるのだ。


■そして「暁月のフィナーレ」へ

今年11月、このFF14はついにパッチ6.0「暁月のフィナーレ」をリリースする。
・リリースは11
・パッチは6.0
・タイトルが「暁月フィナーレ
もうこれだけで説明は不要だろう。笑

それに加えて
・舞台は月
・終末が起きた理由が明かされる
・月には何が存在しているのかが明かされる
・ウサギの耳を持つ種族、ヴィエラが追加される
ときたらもうね。説明いらないね!!!!!!


さて、長々と喋りまくりましたが一旦ここまでで区切っておきます。
細かいこと書き出すと死ぬほど長くなるのでこの辺で。
ゲームをプレイしなくてもその美しいCGや曲は一見の価値ありなのでYouTubeなどで是非。

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