足痛い・夢・津村記久子の鍋物エッセイ最強説

朝起きたら足が痛い。じっとしてる分にはいいのだけど、歩くと痛む。

しかも足の人差し指と甲が痛い。

え…まさか…

痛風??

と思ってとりあえず色々調べるけど、腫れてもないし赤くもなってない。さらに言えばこちとら1週間くらいビールというかアルコールを飲んでいないここ1ヶ月で最もキレイな体なのだ。魚卵もレバーも食べてない、プリン体の多い食事もしてないのに、これで痛風だったら酷すぎだろ…と思い、とりあえず腰痛の時にもらった湿布を貼る。

頼む、なにかしらの捻挫とかであってくれ…捻挫するようなこと何もしてないけど…(Switchスポーツはしたけどそれが原因だったらそれはそれでダサい)

と言うわけで一日ソファの上でトドのようにゴロゴロしていた。いや、トドのほうがまだ自分で動いてご飯とかちゃんと確保できる(=自分の職務を全うしている)から偉い。俺はもはやトド以下の人間なんだ…と思いながら死んだ目でスマホを見ていた。

夢で大学時代のことを思い出させられる夢を見た。楽しかったか楽しくなかったかで言えば圧倒的に楽しいし、恵まれた4年間だったけれど、その4年間の間にあったわずかな悔いというか、次元の裂け目みたいなものを、一年に一回か二回くらい、「今年もリバイバル!」とばかりに再上映してくる。

こちとら大学卒業して10年以上経ってるのに…と思ってそう言う朝は愕然とする。え、これ俺あと何年見させられるの?

津村記久子さんの「現代生活独習ノート」を読んだ

津村さんのすごいところは、「何でもないようなことを何でもないようにフラットに書いてるのに面白い小説になっている」と言うことだと思う。そこにはもちろん津村さんの技法なりセンスがあるわけだけど、この才能はなかなか他の作家にはないと思うのでただただ感嘆するばかり。

しかも今回日常系SFみたいな話もあってめちゃくちゃそれが面白かった。こういう路線でもっと書いてほしいなー。

津村さんはエッセイも素敵なんだけど、私は津村さんこそが「この世で一番鍋ものエッセイを上手に書ける人」だと思う。この人のエッセイを読むと、アッツアツのキムチ鍋が食べたくなるのだ。

食べ物のエッセイ、という全体的なことであれば、例えば東海林さだおさんだったり、椎名誠さんだったり、色々な作家さんが上に来るかもしれないけれど、鍋ものエッセイだけならこの人がダントツのトップです。

今後も津村さんの沢山のエッセイ(特に鍋物)と、小説を読みたいなと思うのでした。

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