めんどくさがりの奴裳嵐流、背景素材を漫画に馴染ませるtips※R-18表現有り
どもども!男受け官能漫画家奴裳嵐(どもらん)すぴかです。自他共に認める効率厨、子供の頃からの口癖は「めんどい」でした。「めんどい」は25年来の親友が証言してくれるレベルで口癖です。めんどいことが大嫌いな私はお察しの通り背景を描くのが苦手です。というか描かない。(私的には)無機質で楽しくない、描いたところで下手、背景は漫画内で脇役でしかない(特に私はエロ漫画なので)、というコスパの悪さにより、私は背景を描いた試しが殆どありません。
悪い例
となると素材を使うのですが、素材をそのまま置くと例えばこうなります.
レースだけ素材だってモロバレですよね。素材は使う際馴染ませる作業が必要なんです。
じゃあどうやって画面に馴染ませてるのか。
※上記のおぱんつも本番では馴染ませ作業を施しています。『友愛ランデブー(というタイトル予定)』という作品になります。
追記。2023.1 リリース済み!
いい例
下記の絵、どれが私が描いた絵でどれが素材かおわかりでしょうか?
答えは…
赤が私がいちから描いたもの、青が素材です!(あとキラキラも)
ほとんど背景は描いてません!
でも背景もまるで私が描いたように自然に画面に馴染んでますよね?
出版社での商業作品も同じメソッドで背景を作っているので、最短でかつ実戦で使えるメソッドです!
では、どうやってこのようにしているか?を本記事で解説します。
※CLIP STUDIO PAINT EXが必要です
余談
アシスタントさんを雇うことなく簡単に背景が入れられる。漫画を描くハードルって本当に下がってる、なんていい時代!
素材を使うことに抵抗感を感じる必要は全くないと思ってます。だってアシスタントさんに背景を描いてもらうのと何が違うのか。むしろ人件費に何万何十万もかからず、数百円や数千円と安く簡単に済み、自分で描くより時間や体力の節約になりその分次々に作品を産み出せる。しかも自分で描くより圧倒的に見映えが良くなる。比較的小さな労力で最大限の結果を出せる。アシスタント契約など面倒な手順もなく素材主さんにお金をオンラインで支払うことができ、素材主さんの懐も温まる!文明の利を使わない手はありません!
(特に私の場合背景に個性を出すような作風ではないので背景をオートクチュールにする必要性があまりない)
具体的な手順
では本題に入ろう。要約すると、
①3Dモデルを置く。必要ならばパース定規表示。
②LT変換で線を抽出
③質感模様や、ディティールの違いは自分で描く
必要であればパースをもとに他のものを描く
である。これでもうわかった人はこの記事をこれ以上読む必要ない。詳しく聞きたい人は次をスクロールしていってほしい。
質感ディティールの描き方は前記事を参照してくれい。↓
①3Dモデルを置く。
『Sであくまなさくまちゃん』第一話、ヒーローの神父ビアンコの初登場シーン。ネームではこうなっている。
朝、教会の祭壇で祈りを捧げるビアンコ神父。線画ではこのようになっている。
全然背景を描いていないことがわかるだろう。
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