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自己肯定感

 今日は自己肯定感について書いてみようと思う。人間は自己肯定感がないと、新しいことにチャレンジしたり、モチベーションを上げたり、自分自身の自信を高めたりする事ができないと思う。

 発達障害を持っている方は自己肯定感が低いとよく言われる。何故そう言われてしまうのか。ただ発達障害を持っているだけではそこまで自己肯定感は低下しないのではないか。

恐らく、発達障害が見つかった時の状況や環境、その時の周りの理解、職場での関わり等様々な状況の中で、自己肯定感を持てなくなってしまうのではないだろうか。

 私の場合、アスペルガー症候群が分かった時に感じた感情は、ホッとしたものだった。今まで何故職場等において、人と違うと言われ続けていたのか、その答えがはっきりと分かったからである。
 私の場合、発達障害が見つかるまでの就労において、かなり苦しく辛い目に遭ってきたこともあり、発達障害がわかる以前の段階で自己肯定感は低下していたのかもしれない。
 仕事に楽しみややりがいを見出せず、仕事の良し悪しとは違う部分で人と違う、と言われたことにより、どうせ私は何をやってもダメだ、という絶望感に苛まれた事もあった。

 しかし、私は福祉の繋がりを辿り、就労移行支援事業、生活訓練事業、A型作業所に通所し、徐々にではあるが私自身の心身の健康を立て直していった。
 立て直しにはほぼ6年近くかかったが、急がば回れ、遠回りしても良い、立ち止まっても良い、確実に自分自身がステップアップの道を歩めていれば道は開けるのだ。

 生活訓練事業所の方に入所時に言われた言葉を紹介しようと思う。

「心の引き出しを沢山見つけよう」

 「心の引き出しをたくさん見つける」、とは、物事に対して多面的な見方を出来るようになろう、そのためには、一つの考え方に囚われることなく、色んなものの考え方を出来るようになりましょう。そして、それを実践出来る人になりましょう。

 という事だと教えて頂いた。

 私は生活訓練事業で過ごした2年間で大きく自分自身の心のあり方や価値観が変化した。
 優しくも厳しいスタッフ、共に過ごす仲間、友人、見守ってくれていた両親のお陰で今ここまで来れたのだと、感謝している。

 今現在に至るまで様々な苦労と経験を積んできた。その経験は決して無駄にはならないし、その時の自分自身の決断に自信を持って、また一歩ずつステップアップが出来れば良いなと思っている。
 今現在辛い目に遭っている方が、私のブログを読み少しでも勇気を得られ、支えになることが出来たなら、私が今こうやってブログに書けるようになるまでに回復し、自己肯定感を少しずつ高めてこれたことに意味があるのだと思う。
 今後も私の経験を少しずつ書いていこうと思う次第である。

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