【宣伝】裁判の傍聴の仕方

 こんにちは、山本清流です。




 今回は、裁判の傍聴の仕方について、お話します。

 自宅の近くに地方裁判所がありまして、僕は、10回くらい傍聴に行ったことがあります。






 なんとなく興味あるけど、なんとなく入りにくいな、とか、

 頭のいい人たちのいる場所に、自分なんかが邪魔しにいってはいけないのでは、とか、





 いろいろな不安があるかもしれませんが、ご安心ください。

 裁判所には、誰でも、自由に、私服で、受付もなく、簡単に入れます。

 裁判が公開されているのは司法の透明性を確保するためであって、それを傍聴しに行くのは国民の権利なので、裁判所もあなたを拒むことはできません。





 入り方は簡単です。

 まず、裁判所の入り口まで行きます。






 たぶん、自動ドアなので、扉の近くに行ったら勝手に開きます。

 無言で入ります。おしまい。






 裁判所の入り口付近には、いくつかの冊子が置いてあって、

 なになにの事件をなになに法廷でやっているとか、何時から何時まではなになにの審理をやっているとか、いろんな情報が載ってます。





 それを頼りにして傍聴したい裁判を選んで、その法廷まで行きます。

 民事裁判はつまらないので、刑事裁判をオススメします。






 とくに、裁判員裁判は、検察官も弁護人も一般人にわかるように丁寧に説明してくれるので、裁判員裁判がオススメです。

 また、性犯罪関連の事件は被害者や関係者の尊厳を傷つけるような審理(配慮はしているらしいが、仕方のないところがある)になっていて、傍聴すると罪悪感が湧いてくるので、やめたほうがいいと思います。






 目的の法廷の前に行くと、傍聴席側という表示のある扉があります。

 入り方は簡単です。






 たぶん、自動ドアにはなっていないので、自分で扉を開けて、静かに入ります。

 誰も制止はしないし、職務質問みたいなこともされないので、安心してください。






 現在は、新型コロナのせいで傍聴席の一部が座れなくなっていますが、注目されてない裁判は基本、ガラガラ状態です。

 いったん傍聴席に座ると、ふたつの義務が発生します。





 ひとつ、法廷の秩序を乱してはいけないこと。

 なにもしなければ問題ないです。大声で叫んだりしない限り、退廷を命じられることはありません。






 もうひとつは、暗黙の義務みたいなものです。

 裁判官たちが入室する際と退室する際に、起立して礼をすることです。






 それだけやってれば、誰からも変な目では見られないので、大丈夫です。

 





 裁判を見るときは、双方の主張を把握すると面白いです。

 弁護人は被告人の無罪又は軽い刑のために戦いますし、検察官は被告人を有罪にしようとあの手この手を使います。


 



 
 ドラマにあるような白熱の裁判は、基本的にありません。

 弁護人も、検察官も、裁判官も、仕事なので、ほとんど感情的になることはないです。






 いちばん白熱するのは、たぶん、証人尋問だと思います。

 証人尋問は、事件に関係のある人を法廷に呼んで証言させる手続きです。






 そこでの証言は裁判の証拠として扱われるので、弁護側も、検察官も、自分に有利な証言をさせようと躍起になります。

 バチバチした感じにもなって、これぞ、裁判、という展開になることもあります。





 よくあるパターンは、相手に有利になるような証言をした証人への反対尋問で、その証言の信用性を失わせるようなことをわざと質問して終わる、というパターンです。

「あなたは、そのとき、確実に明晰な状態だったのでしょうか?」
「確実かと言われますと……わかりません」
「以上です」

 みたいなパターンです。あれ、やってみたい。カッコいい。





 ということで、興味のある方はぜひ、行ってみてください。無料です。

 では。