自分の苦手なことを忘れていた話
昨日は「クライアントとシンクロできるのって少ない」と書いた。それは言うまでもなく、自分を含めての話だ。「今は、何でイマイチ乗り切れないのかな?」考えていくと、衝撃的な理由が明らかになった。
わたしは半年ほど、学校法人で広報の仕事をしている。今までいろんなところで働いたけれど、「レベチ」としか言いようがない特殊な環境で、毎日が潜入取材のような感覚だ。ドキドキしてしまう。
そもそも、何故ここで仕事をしてみようと思ったのか。それは「今まで続けてきた仕事が次の世代の役に立てるかも」という期待からだった。ヤクザめいた広告の仕事もしてきたけど、教育の場所で活かせるとしたら、いいんじゃないかと。で、実際にその意味では充実していると思う。
なんだけど。なかなかどうしようもなく、慣れない。自分でも、よくわからなかった。
歩きながら、ふと思い出してしまったんですね。
ほんとうに今さらですが、わたしは学校のことを好きじゃなかったんだった。だから、目の前で求められる振る舞いとか、ルールとか、まったく意味がわからないし、大人になってもできない。あるいは、することで身体に大きなダメージが与えられてしまう。
嫌い過ぎて忘れていたのか、ただの経年変化なのか、シンプルな欲求の存在を忘れていた。ここ数年は、私塾的なスクールの近くに身を置いている。それがすごく居心地がよかったせいで、自分の学校嫌いをすっかり忘れていた、そういうわけです。
得意なところを伸ばすのも大事だし、クライアントのいいところに気づいてあげるのが仕事という場合もある。でも自分が転職するときには「前にダメだったことは次もダメだろう」ぐらいに構えておいた方がいいと思う。自分のようなウッカリを減らせるかもしれない。(そんな人いないかもしれませんが)
トラウマ的なものは、気づいたらほぼ解決していると聞いたことがあるが、それと似たような現象が起きている。得体の知れない「しんどい」の正体が少し見えてくると、少しだけ心強い。
次、どうするかを考えないと。本当に身が持たないかもしれない。(それにしても、なかなか落ち着けない不惑だな)
それにしても、なんで簡単なことに気づかなかったのか? ただの馬鹿だとしても、おかしい話ですよね。それは、自分に苦手なことが多すぎるからだと思います。いつも大勢の苦手軍団を気合いでなぎ倒しながら生活している。まるで、乱戦の中、どれが大将かわからないまま、敵に刀を振り続けてるようだ。目的地にちゃんとたどり着くためにも、ここらでもう少し、効率的に敵を倒して生き抜く術を身につけたい。
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