見出し画像

【ものうる人びと #000】更新はじめます【お知らせ/無料】

2021年初夏、いかがお過ごしでしょうか。病のあとに「禍」と付けるのは言い得て妙ですね。……最初に使った人は「戦禍」になぞらえたのかもしれませんが……ほんとうに禍々しいことだらけの日々ですが、人生を振り返ってみれば、いつも世界はそんなものだったのかもしれません。

そんななかで、本になんてならないことを記録しておきたくて「ものうる人びと」という有料noteを始めます。

タイトルについて

見ての通り、「もの食う人びと」のタイトルを借りました。これは単なる語呂合わせではありません。「~せざるを得ない」という人の欲から発する場所についての話だから、という理由です。

ここで取り上げるのは「もの」を「売る/得る」ためのフィクション、つまり広告であり宣伝です。「もの」を「売る/得る」ために動く世界(広告業界)を、その辺境から日々の泡とともにお届けします。世間で出回っている業界地図にすら載ることがない辺境は、意外と広いものです。

辺境とは、すなわち周縁。ものごとの中心ではない代わりに、最も外界と近しい場所でもあります。わたしは長らく、その場所が生活圏内になっています。しばらくの間、そこから見える景色を共有できたらと思います。そうは言っても、不必要な固有名詞は出さないし、スキャンダラスな情報提供するnoteではありません。

広告や宣伝で「もの」を「うる」営みに対して、多くの人は忌避反応を示します。虚飾だなどとも言われるほどです。けれども、それは現代において、生きるうえで避けて通れない虚構でもある、ということを実感してもらえたらうれしいです。

このnoteで読めること

まぁ、要は業界の非重要人物が社会を観る日記です。
※ほんとうは定期購読マガジンのほうが得ですが、審査があるらしい。重要人物ではないので、おそらく難しいのでしばらく都度決済です。

(もしも定期購読マガジンができたとしたら、その間に発表したものを再編集して、マガジンで読めるような記事にする予定)

毎日更新するのも、さすがに嫌がらせに近いので、最低週1回。連載ではないので、毎回買わなくてもいいと思いますよ。

なぜ有料でやるのか

おそらく多くの人が疑問に思うでしょう。

特に告発するというでもなく、名もなき凡人の業界日誌を有料公開するなんて、きっと馬鹿げている。ただ、正直に思うところを述べると「個人ブログよりも、いろんな人に読んでもらいたい×無限にフリーでシェアしてほしいわけでもない」を兼ね備えているんですよね。

そもそも、これを書こうと思った直接的な影響は、先日ゲンロンカフェで行われた、例の新国立競技場コンペに関するイベント「いまこそ語ろう、ザハ・ハディド」の配信を観たことです。

もちろん、社会的な意義やその規模にしても、比較するまでもありません。けれども、人は(自分もふくめて)色々と忘れてしまうので、書き残しておくことで、何かの線をつないでいきたいと思った次第です。

どんな人に読んでほしいのか

業界外にいる人に読んでもらえたらうれしい。見えない・知らない・聞こえないから言ってしまう発言もあるはずだから。

もちろん、業界の人に読んでもらうのもうれしい。ただ、自分の仕事の意義近くに尊敬する師がいれば「聞いたことがある話」ばかりで、実用的ではなさそう。ましてや、センターポジションに近いところにいる人にとっては、些末な話が多すぎるでしょう。

むしろ、そうではない、辺境にいる若い人々。往々にして「頂点に立てないと人生終わり」ような心地になるのだけれど、それでも生きていたほうが良いと伝えたい。だからたとえば、コンビニスイーツの話もすると思います。

このノートで読めないこと

クリエイティブ脳を鍛える!とか、トレンドの研究、広告賞応募のポイントなどは載っていません。そういう意味で「ためになる話」なら、世の中には凄いものがたくさんあります。本もたくさんあります。そうしたヒントをお求めの場合は、他をあたっていただけると幸いです。

最初の挨拶はこれぐらいにして、さっそく書き始めますので、よろしくお願いします。

もしもサポートいただけたら、作品づくり・研究のために使います。 よろしくお願いいたします。