マガジンのカバー画像

ものうる人びと

編集出版・代理店・制作会社・法人広報・生活者として……いろいろな立場で広告に関わってきた著者による、広告にまつわる色々なテキストが集まっています。広告のまわりにいる人が、ふと足を…
広告にまつわる色々な文章が読めるマガジンです。ものを「売る」「得る」ためのフィクションとして広告を…
¥300 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#日記

病院で心を折られ続けて四半世紀

病院で、薬の使い方と病気の説明が載っている冊子を渡されることがある。あれは便利。家に帰っても、およその症状を確認できる。最近は特にデザインやイラストにも気合いが入っている。ありがたいが、医師の裁量で扱いが大きく異なり、ときどき厄介なことが起きる。 パンフレットに頼っている医師も少なくないようだ(と、たまにしか受診しないのに思うから、かなりの確率)。制作側へのお願いは一点。その病気が「〇〇な人がかかりやすい」としても、他属性の罹患も想定して作ってもらえないだろうか。 特に、

BFジャーゴンに気をつけて

学校の仕事を始めてみると、ものすごい懐かしいことに再会することがある。しかも、自分が大学を卒業をしたのは20年近く前で、そこから先は学校法人とは無縁だったので、色々と知らない用語も存在する。 たとえば先日は、オープンキャンパスのことを「オーキャン」と略すのを知らずに、「オーケン?」と聞き返してしまった。 特定の集団で通用する隠語をジャーゴンと呼ぶ。業界用語や校内用語など、とくにネットの書き込みやSNSで使われる特殊な符牒はネットジャーゴンって呼ばれるけど、スラングの部類よ

自分の苦手なことを忘れていた話

昨日は「クライアントとシンクロできるのって少ない」と書いた。それは言うまでもなく、自分を含めての話だ。「今は、何でイマイチ乗り切れないのかな?」考えていくと、衝撃的な理由が明らかになった。 わたしは半年ほど、学校法人で広報の仕事をしている。今までいろんなところで働いたけれど、「レベチ」としか言いようがない特殊な環境で、毎日が潜入取材のような感覚だ。ドキドキしてしまう。 そもそも、何故ここで仕事をしてみようと思ったのか。それは「今まで続けてきた仕事が次の世代の役に立てるかも

レスポンシブデザインと自由のありかた

WEBデザインの「レスポンシブデザイン」を「レスポンシブルデザイン」とついつい言ってしまうことを、恥ずかしいだけだと捨て置くのはもったいない。両者に強い結びつきがあるのを見つけたので、もし誰かが言い間違いをした時も、これからは自信を持って良いと思う。 有料マガジン内ですが、この記事は無料公開中です。 「レスポンシブデザイン」では、デバイスに応じた適切な画面を自律的に表示する応答を設計する。そもそも、responsive も responsible (よく使われるのは re

思いついった〜めも_211029

不特定多数のクライアントと関わっていると、時節によって、ものすごい勢いで特定のワードと向き合うことがある。「テネット」と「メメント」の共通点を見つけたと思ったらそうでもなかった話です。 「思いついった〜めも」は、本来Twitterに書こうと思っていたような意識の断片を記録したものです。これも100円で読めますが、定額マガジン(月300円)に含まれています。今までタダで流していたのになんでよって自分でも思いますが…ちょっと実験です。

¥100

人びとは新たなスケープゴートを手に入れた!

もう6月です。2021年のコンプリート率が50%だなんて、嘘みたいですが、暦の上では本当の話。実は、7/23のオリンピック開会式まで、2カ月を切っています。このこと、みなさん覚えていますか? PV、それは新たなスケープゴート月初のタイミングで、オリンピック・パラリンピックのライブサイトの会場の扱いが発表されました。パブリックビューイング用に整備が始まっていた代々木公園の敷地が、警察・消防関係者のワクチン接種会場になるのだとか。なかには、安堵や喜びの声も聞こえてきました。

¥100