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発酵白菜鍋(旅の覚え書き)

台湾でどうしても食べたかったのが、発酵白菜鍋。
何故だが日本ではとても人気のある、台湾名物の鍋料理である。
※実際は中国山東省が発祥という説が有力。

日本では何度か食べたことがあるのだけど、どうしても好きになれなかったので、台湾ではどうか?と思って挑戦をしてみることに。

ありがたいことに、現地の友人がよく訪れると言うお店に同行させてもらう事になった。
日本人の観光客はほとんど見かけず、お客さんは現地の方ばかりだ。
とても混み合っていて、みるみるうちにお店はいっぱいになっていた。
※旧正月前の忘年会ラッシュなこともあるらしい。

スープはしっかり酸味が効いていて、そのままだと苦手な人も多いであろう。
乳酸発酵独特の匂いも鼻につく。
実際、台湾人でも苦手な人も多いそうだ。実際隣のテーブルの子どもは、あからさまに嫌い、と言うポーズを母親に示していた。
お母さんは美味しそうに鍋を頬張っていたけど。

今回は台湾人の友人のおすすめの食べ方で食べてみることに。
肉を揚げたもの、胡麻だれ、醤油漬けの赤唐辛子が前に並べられた。

食べてみて、実際とても納得した。

揚げた肉団子(牛肉と生姜の肉団子だった)を鍋のスープの中に入れると、肉団子の油と出汁が酸味をまろやかにしてくれる。
胡麻ダレをスープに溶き入れると香りがかなり複雑になる。
そして、スープもさらにマイルドになる。
辛味が欲しい方は唐辛子を少しだけトッピング。
味を変えながら5杯は食べた。笑

日本と同じく、台湾でも自分好みの味付けにカスタムしていくものらしい。鍋料理のスタイルは万国共通なのだろうか。
友人曰く、お店によってそれぞれ味が違うらしく、お気に入りのお店を見つけると楽しいよ!との事。

ただ、この季節になると日本人が良く作っている発酵白菜を家で漬けるか?と言う質問は一笑に付された。
「そんなの作ってるのは日本人くらいよ。」という台詞とともに。

勢いに乗ったところで、これまたどうしても匂いが苦手な臭豆腐に挑戦。
これは、やはり難しかったー。笑
一口に含んだけど、涙が出てきそうになった。

訪れたお店

北平上園樓(山西餐廳)