飲食店が値下げをやめる3つの方法
・周りの店が値下げしている…
ウチもやらないとお客さんが減っちゃうかも…
・値下げはしたくないけど、集客が落ちるのは怖い…
・また値下げするの!何を削ればいいんだ…
世の中はインフレで、どこもかしこも値上げムードですが、飲食店に限っては、まだまだ値下げに悩んでいる経営者の方は多いんです。
コストはどんどん上がっている中で、値下げなんてマジで避けたいですよね。
とはいえ、周りのライバル店が集客が苦しいからといって、どんどん価格の下げに走っていく中で、あなたの店は何もしないわけにはいかない…。
値上げをするべきか、それともライバルと同じような値下げをするのか…と考えて、頭の中をグルグルしているかもしれません。
ここで一つ、メチャクチャ大事なことをお伝えします。
値下げをやめて、しっかりお客さんに選ばれる方法があるんですよ。
値段以外のポイントでお客さんの心をワシヅカミにすれば、無理に値下げをしなくても安定した利益を出すことができます。
今回は、値下げに頼らず、しかもお客さんが何度も訪れたくなるような、「選ばれるお店」になるための3つの秘訣をご紹介します。
売れ筋メニューを「選び直す」
最初に考えるべきは、売れ筋メニューの見直しです。
よくある「売れ筋メニューを全面に出してもっと売る」というヤリ方は一見すると、正しいように思えますが、実はこれ、値下げ競争に巻き込まれる、大きな原因の一つなんですよ。
なぜなら、他の店でも同じようなメニューが人気メニューになっていて、他店もガンガン広告を打って広告して広めようとしてるからです。
わかりやすい例で説明すると、焼鳥が売れ筋メニューの店です。
確かにお客さんは焼鳥を何本も頼んでくれるんですが、ライバル店も似たようなクオリティーで、あなたの店よりも安く販売しています。
しかも、資金力があるので広告を打ち、お客さんを多く集客しようとしてます。
こんな場合、売れ筋メニューを全面に打ち出して売ったとしても、原材料費、人件費を考えたら、利益は望めなくなりますよね。
じゃあ、この場合どうするのか?というと。
あえて売れ筋メニューを選び直します。
例えば、原価が高くて利益が出にくいけれど、人気があるメニューがあれば、それをリストラしてみる。
代わりに、お店の独自性を打ち出した特別なメニューを作ることで、お客さんに「ココでしか味わえない体験」にして提供するんです。
都内になる肉ビストロでは、人気だった高コストのボリュームある肉料理を大胆にメニューから外して、代わりにシェフの地元の食材(広島県)をふんだんに使ったオリジナルコースに組み替えました。
「他の店では食べられない」という口コミが少しづつ広がり、値段に関係なくリピーターが増加。
価格を売りにするのでなく、お客さんに「選ばれる」お店に変わったんです。
大事なのは、「ウチだけのメニュー」を作り、それを徹底的に磨き上げること。このメニューの独自性が、お店のファンを増やし、値段に左右されない集客力を生み出します。
リピート客を増やす「特別な体験」
次は、リピート客を増やすための特別な体験を増やすことです。
実は、リピート客が増えると、安定した売上にすることだけじゃなく、値下げをしなくてもお客さんが自然に戻ってきてくれるようになります。
客席12席ほどの小さなイタリアンカフェで、リピート客に対して「裏メニュー」をご案内してました。メニュー表には載っていない特別な料理やドリンクを、常連のお客さんだけに出すというヤリ方です。お客さんは「自分だけの特別な店」という感覚を持ち、何度も通うようになってます。
この特別感こそが、お客さんとの絆を強くする大きなカギです。
また、シンプルな接客でも「特別感」を演出できます。
お客さんの名前や好みを覚えておくことは普通にやってると思います。
「今日はいつもの席をご用意しましたよ」「前回のお飲み物はいかがでしたか?」といった一言が、お客さんに「自分は大切にされている」と感じさせ、リピーターの心を掴むんです。
このように、値段ではなく、お客さんに特別な体験を提供することで、リピート客を増やすことができます。
リピート客の数が増えるほど、ライバル店を気にして、『無謀な値下げ』に踏み切ることもなくなりますし、売上も安定していきます。
SNSを使って「お店のストーリー」を伝える
SNSは、今や飲食店にとって欠かせないツールとなっていますね。
「もうやってるよ」
という声が聞こえてきそうですが、少し強い言い方をさせてもらうと、どこの店でもやってるような集客方法だけでは、他のお店に埋もれてしまい飽きられてしまいます。
できれば、文字数に限りもあるますが、少しでもいいのでお店のストーリーを伝えてみましょう。
SNSでお店のストーリーを発信することは、お客さんに「自分もこの店の一員」だと思ってもらうキッカケを作ります。
特に新しいメニューや季節限定の料理などを発表する際に、その背景やこだわりをシェアすることで、お客さんの興味を引き、来店意欲を高めることができるんです。
SNS上での交流が増えれば、実際の来店も増えます。
お客さんとのコミュニケーションを大切にしながら、お店にまつわる「ストーリー」を伝えていくことで、値下げしなくても、自然とファンが増えていきます。
グルメサイトで価値がでてる内容のページに
ここまで一連のことをバラバラに行うのは骨が折れます。
なので、集客に影響力のあるグルメサイトを使い、自店舗の価値が出るようなページを作成しましょう。
グルメサイトのページの特徴として、店舗ページをみたらそのお店がどんなお店なのかが分かることです。
「グルメサイトでいい思いしてないんだよね」
という声が聞こえてきそうなので答えると。
グルメサイトの使い方が間違っています。なぜかというと、サイトページはコンセプトを決めてしっかり作る必要があるんですが、少しでも早くマネタイズをしたいため。
焦ってしまい、メニューの価格の羅列や、手軽に来店できることばかり強調してませんか?
コレこそ、値下げをしないと売上にならないお店になってしまう原因なんですよ。
この事実を知らない多くのお店は、いまだに値下げして売ろうとしています。
グルメサイトは使い方次第で値下げしないで、大きく売上を伸ばすことができます。
価値の出るページ作りをしてみてください。
まとめ
今回、紹介した3つの秘訣を実践すれば、値下げに頼らず、お店の価値を高めることができます。
売れ筋メニューの見直し、リピーターを増やす特別な体験、そしてSNSでのストーリーの発信。
それらをまとめ上げるグルメサイトの使い方。
今までのヤリ方の見直しを行い、視点を変えて行うことで、お客さんは「この店だからこそ行きたい」と感じてくれるようになります。
価格に依存しない、価値で勝負するお店作りを目指して、ぜひ今日から取り組んでみてください。
きっと、あなたのお店にも大きな変化が訪れるはずです。