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curry menu archive 31 フィジーカレー
こんにちは。
31皿目はフィジーカレーです。
前回のハンガリーから南太平洋のフィジーへ。
オーストラリアの東、ニュージーランドの北に位置する島国です。
はじめてのオセアニアで、ざっくり世界一周した感じになりました。
(ざっくり一周したくらいでは終わらないところを見ると、もしかしたら世界制覇するまで終わらないのかも。)
![](https://assets.st-note.com/img/1678963094658-nheBeHcCXO.jpg?width=1200)
当時のメニュー。
前日に頭の中のカレーを図に書きおこし、翌日にぶっつけ本番で具現化する、というのがizon流のカレーの作り方です。
![](https://assets.st-note.com/img/1678965924750-zJpEYgWvoj.jpg?width=1200)
完成したカレー。
美味しそうですね。
順番に解説していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1678966479111-iMsJh4Uzyw.jpg?width=1200)
まずは左側のバターチキンカレー。
なんとなく選んだフィジーですが、国のことを調べ始めてすぐに、人口の4割弱がインドからの移民の人たちであることが発覚します。
現地にはインド料理店もたくさんあるようです。
となれば、インド人に大人気のバターチキンカレーをやるしかないでしょう、ということでバターチキンカレーが登場しました。
バターチキンカレーはインドでも日本でもおそらく人気ナンバーワンのスパイスカレーです。
が故に、お店で採用すると必ずどこかとカブってしまうのでizonでは普段作らないようですが、今回は「フィジーでも大人気のバターチキンカレー」としてワンプレートの中に入っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1679042257188-LN6oJ1Y1CM.jpg?width=1200)
続いて右側のココナッツフィッシュカレー。
こちらのカレーはインド人がフィジーへやってくる前から現地でよく食べられていた、魚とココナッツを使ったカレーで、フェジ―の各家庭それぞれのレシピで自由に作られているようです。
日本でいうと、市販のルーを使った家カレーのような立ち位置でしょうか。
izonではナンプラー(タイの魚醤)やゴラカ(スリランカのタマリンドの燻製)などで魚をマリネすることで、オリジナリティのあるココナッツカレーになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1678966001280-XAodTOcNQJ.jpg?width=1200)
中央の豆(ダル)カレー。
豆カレーはインドにおける母の味。
インド人の割合4割近くに上るフィジーでも当然食べられています。
さらさらしたスープとしても、少し煮詰めてどろっとした食感でも美味しいです。
今回のやつは中間くらいでしょうか。
豆(ダル)カレーは各種カレーをあいがけで食べる際にはバランサーとして超優秀なカレーですので、バターチキンカレーとココナッツフィッシュカレーを混ぜる際の仲介役の意味もあるのだと思います。
izonでは副菜も含めて全て混ぜて食べた時に丁度いい塩梅になるような味の構成でワンプレートを考えているようなので、豆(ダル)カレーは見た目は地味ですが、全体のカレーらしさを支える縁の下の力持ちです。
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スパイス鯖はトッピングでの提供でしたが、非常に好評だったようです。
塩とスパイスでマリネした鯖をバリっと焼いています。
「なんとなく作ってみたトッピング」の第一号だと思われます。
そのまま酒のアテとしてもいけそうです。
カレーや副菜ともうまく調和するアクセントとしての鯖だったと思われますが、採用の経緯や細かいレシピは不明です。
現在営業中のizonの夜営業で似たような一品料理が登場する日が来るかもしれません。
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ミティはフィジーのココナッツミルクソースです。
タマネギなどの角切り野菜にトウガラシ、レモン果汁、ココナッツミルクを合わせて作ります。
フィジーでは色んな料理にミティをかけるそうなので、インドのライタ(ヨーグルトソース)に近いものなのかもしれません。
サブジはインドの定番料理。
野菜をスパイスと塩で炒め煮して作りますが、写真を見る限り。今回のサツマイモのサブジにはイエローマスタードシードとブラウンマスタードシードをメインに作ったようです。
ほくほくサツマイモの甘さとマスタードシードぷちぷちした食感がいいアクセントになりました。
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ポリネシアの伝統料理であるパルサミをカレースープアレンジ。
コーンビーフとつるむらさきをココナッツミルクで煮込みました。
カレー色をしていますので、ターメリックやウコンなどのスパイスを使ったのだと思いますが、詳細は不明です。
izonのカレーにスープが付いている場合、混ぜて食べた時の全体の水分量も計算されています。
先ほど登場したサツマイモのサブジと、この後出てくるサトイモのサブジとの兼ね合いもあるのかも知れません。
![](https://assets.st-note.com/img/1679129486679-YFzYJFQetW.jpg?width=1200)
サトイモのサブジはクミンとブラウンマスタードシードがメインのスパイスのようです。
ねっとりとしたサトイモを、タマネギの甘味とクミンの爽やかな苦味とマスタードのピリッと感で演出。
チャトニはインドのソース。
今回はキウイと青唐辛子とミントをミキサーにかけました。
なかなかエキセントリックな組み合わせですが、ワンプレートの中にミントの爽やかさとキウイのフルーティな酸味がプラスされました。
このフィジーカレーをもって四条烏丸のぼんぷさんでの間借りの営業が終了し、現在の御所南での営業準備に入ります。
不定期で営業しながら新たなカレーを模索しつつ、夜営業に向けて一品メニューも考える、という引き続きバタバタした一月の状況を次回から書いていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではではー。
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