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izonのスパイスカレー 43皿目 コスタリカカレー

こんばんは。

今日は2022年11月後半に提供していたコスタリカカレーをご紹介します。

この頃中東のカタールでサッカーワールドカップが開幕し、我らが日本代表は、ドイツ、コスタリカ、スペインの順でグループリーグを戦うことが決まっていました。

この対戦カードを見たサッカーファンのヨシフジ君は、「コスタリカ戦ですべて決まる」と神妙な面持ちで呟き、コスタリカを食べてしまおうということでコスタリカカレーを作ることになりました。

コスタリカカレー

こんばんわ。
本日から始まりましたコスタリカ🇨🇷カレー。よろしくお願い致します!
ワールドカップも始まりました!
ドイツに逆転勝ち!凄すぎる〜!
まさかまさかですね!
寝落ちしてしまっていたので、見直します!
これでコスタリカに勝てば文句なし、グループリーグ突破や!
コスタリカ🇨🇷カレー食べて、日本代表応援しましょう!
ガンバレニッポン!

 🇨🇷コスタリカカレーメニュー🇨🇷
ココナッツチキンカレー
豚バラのスパイス揚げ焼きと赤インゲン豆の煮物(チフリーホ)
黒インゲン豆ご飯(ガジョピント)
じゃがいもとミンチの煮物(ピカディージョデパパ)
セビーチェ
ワカモレ
焼きバナナ
(ご飯炊き直しの場合は、ジャスミンライス、白ごはんになる可能性がございます。)

目玉焼きはトッピングです。

@izon_curryのインスタグラムより

当時のインスタから引用しましたが、ワールドカップのサッカー熱が思い出されて思わずニンマリしてしまいます。
『これでコスタリカに勝てば文句なし、グループリーグ突破や!』
のあたりは関西人らしく、楽観的(または悲観的にも)になりがちな阪神ファンのようです。

思えば「コスタリカを食うてまうぞ!」というのもよくわからない理屈ですが、我が子の必勝祈願にトンカツを作るお母さんも大勢いらっしゃいますから、それと同じようなことなのだとご理解いただければと思います。

根拠のないおまじないの熱狂の中でコスタリカ戦当日を迎えますが、もうご存知の通り、不甲斐ない試合を展開した日本は敗戦してしまいます。

敗戦の翌営業日、ヨシフジ君は変な顔をしていたように記憶しています。

試合の結果とコスタリカカレーは何も関係がないと、頭ではわかっていても気持ちの部分でなかなか割り切れず、変な顔になってしまったのだと思います。
「願掛けをしてしまった責任」のようなものを感じていたのでしょう。
エンタメと本気の線引きは難しいですね。

さて、当時の話は置いておいて、カレーの解説に移ります。

コスタリカは中米に位置し、かつてスペインの植民地だったこともあり、公用語もスペイン語、食文化もスペインの影響が大きいようです。

そんなコスタリカの料理や、中米でよく食べられている料理をスリランカカレー風にワンプレートにまとめました。
※ここでのスリランカカレー風とは、ご飯と副菜数種類とカレーをよく混ぜてから食べるスタイルのことを指します

カレーはココナッツチキンカレーのみ。

世界的に見て、暑い地域ではココナッツを使った料理が非常に多いです。
今回はスリランカ風のプレートで、最初からカレーと副菜(おかず)を混ぜて食べることを想定していますので、シンプルで他の料理と喧嘩しづらいココナッツチキンカレーを採用しています。

続いてチフリーホ。
カリカリに揚げ焼きにした賽の目状の豚肉と赤いんげん豆の煮もののセットです。
現地のガテン系達は、ご飯にチフリーホをどっさりかけてわしわし食べるみたいです。
izonでは豚肉と豆にスパイスを加えてカレーアレンジを施しています。
カリカリとほくほくのセットですね。

ピカディージョデパパはじゃがいもと豚ミンチの煮物です。
現地でもクミンを使ったりするようなので、カレー一歩手前の肉じゃがのような料理です。
まろやかさとコクをプラス。

セビーチェはペルー発祥の魚料理。中南米ではよく食べられています。
新鮮な魚を角切り野菜と一緒にライムジュースで和えたものです。
魚の旨味と酸味、野菜の食感がポイントです。

ワカモレはメキシコ発祥の料理でアボカドのディップです。
ペーストですね。
森のバターと言われるアボカドのコクと、なめらかな質感を狙っているのだと思います。

焼きバナナは、コスタリカ名産のバナナを焼くことで甘さを凝縮しています。
プレートの中の甘味ですね。

ガジョピントは黒インゲン豆のコスタリカの炊き込みご飯。
スパイスを加えてカレーに合うように仕上げています。

それぞれ別々に食べてももちろん美味しいのですが、最初から全部混ぜるのがスリランカ風。
バナナとセビーチェなんて合うの?と思われるかもしれませんが、日本の伝統的な食べ方を一旦リセットしてフラットな気持ちで臨めば、大丈夫。
というか、まぜまぜした方が美味い、とされている国の方が多いように思いますので、日本の混ぜない美徳の方が世界では少数派です。
もちろん、どちらが優れているということはありませんが、ことスパイスカレーにおいては副菜は混ぜるのが基本なのだと覚えていただいて、酢豚のパイナップル、ポテサラのリンゴなどに代表される、飯にフルーツいらん派の意見は忘れてください。

メニューを見ていただいてもわかる通り、栄養満点のプレートになりました。
鶏、豚、豚、魚、豆、豆、豆、たんぱく質怒涛のビッグウェーブでコスタリカ戦乗り切るでー、という気概が感じられますが、日本はカタールワールドカップの中でも最もつまらないと思われる試合を展開し敗戦したことを繰り返しておきます。

コスタリカカレー+

これに懲りて馬鹿な真似は止めるのかと思いきや更に加速、スペインを食べるでー、ということでスペインカレーがトッピングに追加されました。
写真左下の赤いカレーです。
イカタコトマトアヒージョカレーにマッシュルームソース付きという気合の入れようで、諦めずに更に願掛けマシマシでスペイン戦当日を迎え、なんと日本は下馬評を覆してスペインを撃破!

堂安のスーパーミドル、三苫の1ミリに世界中が熱狂した素晴らしい試合でした。
決勝トーナメントではクロアチア相手にPK戦までもつれ込んで惜しくも敗退してしまいましたが、人知れずizonではカレーに祈りを込めてサッカー日本代表を応援するというプレイに熱狂していたのでした。

4年後も楽しみであります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

次のカレーはサッカー日本代表カレーということでワールドカップシリーズが続きます。
ではまたまた。

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