見出し画像

curry menu archive 35 あさりとチャンジャのココナッツカレー 無水ビーフカレー

35皿目はあさりとチャンジャのココナッツカレーと無水ビーフカレーです。

2022年9月は新しい店舗でのオープンを控えた仮営業期間ということで、カレー力を高めるための時間でした。

これまでは間借り営業でしたので世界一周カレーを作りきることだけに集中していたヨシフジ君ですが、新たな店舗では、アテミールス(酒のアテ+ミールス(おかず))なるスパイス一品料理を提供する夜営業を始める予定で試作を重ねていましたので、それと並行して仕込みができるカレー作りを模索していました。

今回のあさりとチャンジャのココナッツカレーは、夜営業前にカレーがなくなってしまった時などを想定して、比較的短時間で作れるカレーに挑戦したようです。

あさりとチャンジャのココナッツカレー

これまでにも、ココナッツを使ったカレーは何度か作っていましたが、チャンジャを使ったカレーは初めてで、チャンジャの旨味がココナッツミルクに溶けだしてコクのあるココナッツカレーになりました。
夜営業ではお酒の提供をする予定でしたので、アテカレー的な要素もあるのかもしれません。
あさりもチャンジャも居酒屋では定番の食材ですね。


無水ビーフカレー

これは正直なんだったのか忘れてしまいました。
(おそらくヨシフジ君も憶えていないと思います)
作ったからには何かしらの意図があるはずですが今となっては不明です。

無理にこじつけるなら、かつて固定メニューで間借り営業していた際に、「無水チキンカレー」がメニューの中にラインナップしていて、それの応用編としてビーフを試してみたということかもしれません。
写真から想像するしかありませんが、スパイスとオイルで弱火で煮込んだ感じのカレーでしょうか。


ダルカレー

レンズ豆を使ったダル(豆)カレーです。
左側に魚介系のカレー、右側に動物系のカレー、それを繋ぐ植物系のダルカレー。
量や塩分で全部混ぜた時のバランスが取れますし、ほとんどのカレーとけんかしないのもよく登場する理由のひとつでしょう。
困った時のダルカレー。
メニューには「副菜の〇〇ダル」と記載されることもありますので、カレーなのか副菜なのか微妙なところですが、「スパイスが入っていて見た目がカレーの場合はカレー」という観点から、今後もカレーということにさせていただきます。


山芋のタマリンドアチャール カチュンバ じゃがいものサブジポテサラ

副菜群です。

山芋のタマリンドアチャールは新たな試みで、山芋と酸味のあるタマリンドをオイル漬けにすることで新たな風味が生まれました。
居酒屋では定番メニューの山芋短冊のスパイスアレンジだと思われます。
夜営業を意識したスパイス料理です。

カチュンバは角切り野菜のサラダ。
ダルカレーと同じく常連組です。
左の山芋のアチャールの油っぽさと、右のサブジポテサラのもっさり感を中和してくれるシャキシャキさ。
副菜を含めてワンプレート混ぜた時にも存在感を発揮します。

じゃがいものサブジポテサラは、サブジというスパイス炒め煮にポテサラの要素が何か加わっているのだと思います。
居酒屋といえばポテサラですから、これも夜営業を意識した副菜だと思われますが今となっては不明です。
(マヨとか使ったのかも)


あさりとチャンジャのココナッツカレーと無水ビーフ

動物、魚介、豆、三種のカレーと、短冊切りの芋のオイル漬けと茹でてマッシュした芋、辛味と酸味のある生野菜という構成で非常にバランスのいいワンプレートです。

この中で現在の夜営業で提供しているメニューはありませんが、短時間での調理を意識したり、居酒屋っぽい食材を使ってみたりで、普段できない実験的なカレーになったのではないでしょうか。

この頃、『そもそもカレーで酒は飲めるのか?』ということがテーマになって、試作したカレーやアテミールスをアテに、お酒を飲んでみたりしていました。
結果、『スパイス料理とアルコールは最高』というところに落ち着いたのですが、『カレー屋で飲む人そんなにいない問題』にどう対処するかという議論にスライドしていき、『そればかりはやってみないとわからない』という不毛なところに落ち着きました。

当時は無意味な話だったかも知れませんが、オープンから半年経った現在では、夜営業は勿論、昼営業でもお酒が出るようになったので、当時の議論も少しは役に立ったのではないかと思います。

次回はアテミールスプレートということで、過去最大の品目数になります。
「スパイス料理の試作の成果をサービス価格で提供!」という主旨だったと記憶していますが、全部紹介できるか不安です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまたまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?