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curry menu archive 30 ハンガリーカレー

こんばんは。
遂に30皿目です。キリ番が嬉しいのはなぜでしょうか。
今日も頑張って振り返っていきます。


ハンガリーカレーの図

世界一周カレーの宿命として、前回と距離の近い国を選ぶと食文化が似てしまうという難しさがありますので、次の国は前回の国からある程度距離を置かなければなりません。

前回は中国でしたので、アジア圏は避けてヨーロッパへ。
元より知っている国もつまらないので、なんとなくハンガリーをチョイスしたみたいです。
するとハンガリーはパプリカの国でした。


ハンガリーカレー

ご覧の通り、全体的に赤みがかっています。
紫のスープを除いて、その他は全てパプリカの影響です。
フレッシュのパプリカとパプリカパウダーも大量に使ってこんな感じの仕上がりになりました。

明日からのメニュー決定致しました。
ハンガリーカレー🇭🇺でいきたいと思います!よろしくお願い致します。
それでは、メニュー紹介していきます。

カレー2種、グヤーシュカレーとパプリカチキンカレー。
ご飯は、ハラースレーという魚のスープの炊き込みご飯です。

副菜に、ザワークラウトダル、さくらんぼのスープ、ハンガリーカチュンバ、クルズット(ハンガリーディップ)。

ご来店お待ちしております。

@izon_curryインスタグラムより

ではカレーからご紹介します。

グヤーシュカレー

僕は全く知りませんでしたが、グヤーシュというハンガリー発祥の牛肉料理は中欧ではかなりメジャーなようで、ドイツ、オーストリア、スロバキア、ルーマニア、スロベニア、クロアチア、セルビア、イタリア、チェコ、ポーランドなど、かなり広いエリアに伝わって愛されています。
遠くモンゴルに伝わった際には、羊を使ってグリヤシというモンゴル料理になったそうです。

グヤーシュのレシピはビーフトマトスープのような感じですが、大量のパプリカとキャラウェイシード(見た目はクミンに似ている)を入れるところに特徴があります。
グヤーシュカレーではアジョワンなどのスパイスも更に追加して独自のカレーに仕上げました。


パプリカチキン

ハンガリーにはチルケパプリカーシュという鶏肉料理があるようで、これも大量のパプリカとサワークリームで鶏肉を煮込みます。
izonのパプリカチキンはサワークリームを一から仕込んでカレーアレンジ。
大量のパプリカを使いますので、仕上がりの色はグヤーシュカレーと同じ赤色です。


ザワークラウトのダル

見た目はカレーですが、当時のメニューには「ザワークラウトのダル」と書かれているため、カレー外の副菜という扱いなのでしょうか。
いや、どうみてもカレーですので、ダルカレー(豆カレー)ということにしましょう。
ザワークラウトはドイツ発祥のキャベツを乳酸発酵させる料理ですが、ハンガリーでもよく食べられるみたいです。
「豚ミンチと合わせることで酸味を抑えた」と当時のインスタに書いてありました。
やはりパプリカが入っているので、赤まではいきませんがオレンジ色をしています。


クルズット(ハンガリーディップ)

クルズットという料理はチーズ、タマネギ、サワークリームを大量のパプリカとスパイスなどで和えたディップです。
またしてもパプリカ!
紫タマネギを覆い隠すほどのパプリカ色です。
ハンガリー飯においてパプリカは必須のようですね。


サクランボのスープ

遂にスープまで同じ色味で揃えたのかと思いきや、なんとハンガリーの伝統料理のフルーツスープをスパイスアレンジしたものでした!
ハンガリーの人はこういう色を好むのですね。
チェリーを、シナモン、クローブ、レモンと煮たようなので、フルーツスープにチャイのような風味が追加されているのだと思います。
甘い冷製スープをカレーと合わせました。
デザートではなく、カレーと混ぜて食べるスープという位置づけです。


ハンガリーカチュンバ

遂にカチュンバ(角切り野菜のサラダ)にもパプリカが使われました。
毒を食らわば皿まで、ということわざがありますが、ハンガリーをテーマにする限り、パプリカを使いすぎる必要があるのだと思います。
キャラウェイシードも合わせて更にハンガリーらしさをプラス。


ハラースレーごはん

ハラースレーとは、淡水魚を大量のパプリカと塩で煮たハンガリー料理のスープです。
淡水魚は仕入れの兼ね合いもあって使えなかったようで、代わりに鯛とパプリカで出汁を取り、たきこみご飯にしています。
当然のオレンジ色。

全体的にオレンジ~赤~紫という感じの赤系統のワンプレートになりましたので、あしらいのカスリメティ、パセリ、トッピングのパクチーの緑がよく映えています。
ハンガリー料理に「ワンプレートに全て盛る」という文化はないでしょうから、ワンプレートのカレーにすることによってハンガリーの食文化がわかりやすく見える化されたのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた次のカレーでお会いしましょう。ではでは。

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