izonのスパイスカレー 40皿目 アーザーデ・シャーミーリーカレー
こんにちは!
本日は2022年10月中旬頃の、KYOTO EXPERIMENT京都国際舞台芸術祭とのコラボカレーをご紹介します。
イラクはテヘランを拠点に活動されているアーティスト、アーザーデ・シャーミーリーさんをテーマにカレーを作りました。
京都ロームシアターの中庭での出店でしたので、イベント仕様のカレーでしたが、なんと写真が…
これしかありません!
とりあえず、当時のインスタから引用します。
2022年10月のイランはビジャブ着用を巡るデモの真っ只中でした。
偶然なのか必然なのか、アーザーデ・シャーミーリーさんの演劇の舞台は表現の自由が抑圧された70年後のディストピア。
カレーもそれと連動した作品ということで、完成したカレーを上から見るときれいな白色ですが、イカ墨ソースをかけて混ぜるとグレーになるという趣向でした。
上からかけるイカ墨ソースはKYOTO EXPERIMENTのロゴがモチーフに。
ロゴのコンセプトは京都エクスペリメントのHPのを参照していただければと思います。
ソースをかける前はホワイトカレーですが、あえて黒いソースをかけて、食べる人に混ぜてもらうという仕様です。
きれいに食べることが習慣になっている人にはとても抵抗のある食べ方だと思いますが、作り手がそれを強制することで清濁混ぜ食べなければならない形になっています。
「美味しい」⇔「不味い」の評価だけでなく、何か感じ取ってもらえれば、という仕掛けです。
以前ご紹介したジャールナン・パンタチャートカレーもそうですが、舞台芸術とカレーが連動するのはなかなか不思議な出来事ですし、食べた方も「美味しい」「不味い」以外にはなんと言っていいのやらよくわからなかったかと思います。
でもそこに生じている「言葉にできない心の動き」はアートの重要な作用の1つですし、カレーを通じて何かを感じ取った方がいたのなら試みは成功したといえるのではないでしょうか。
表現の場を与えてくださったKYOTO EXPERIMENT運営の方々にはヨシフジ君に代わって改めて感謝申し上げます。
カレーを総括すると、イランで食べられている料理をスパイスカレーにアレンジして、アーザーデ・シャーミーリーさんの舞台とKYOTO EXPERIMENTのメッセージに連動した盛り付けにした、というチャレンジでした。
カレー屋のコラボといえば、カレー屋×カレー屋が一般的だと思いますが、izonの初めてのコラボは、カレー屋×舞台芸術のコラボになりました。
この後、カレー屋×フレスコ画家というのもやりますので、またご紹介できればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではでは。
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