izonのスパイスカレー 41皿目 うつしのまなざしカレー
こんにちは!
今回は2022年10月末頃のカレー、京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUAさんで行われた展覧会「うつしのまなざし」とのコラボカレーについてご紹介します。
前回ご紹介したKYOTO EXPERIMENT(舞台芸術)に続き、絵画の展覧会とのコラボということになりました。
しかしヨシフジ君は絵画に関しては門外漢ということで、どのようにアプローチしてカレーを作るかを考えるところからスタート。
いろいろ考えた末に、画家の方にインタビューをして、その方の食の好みや海外への滞在履歴などを参考にカレーを創作することにしました。
インタビューしたお相手はアーティストの川田知志さん。
完成したカレーがこちら。
@KCUAの運営の方が逆に取材に来て下さったり、カレーのチラシまで作って下さったりと、至れり尽くせりのサポートでした。
それに甘える形でizonのアカウントにはカレーの解説が書かれていませんでしたので、@KCUAさんのインスタから引用します。
メニューの内訳は、
中華ポークビンダルー
唐辛子とししとうのチーズ煮込みカレー
あさりとナスの白胡麻ペースト
ビーツのグリーンカレーアチャール
柿のヨーグルトシェイク
カチュンバ
となりました。
川田さんの過去の展覧会の足跡を辿りますと、『アーティスト・イン・レジデンス(A4 Art Museum、成都、中国)』とありましたので、インドのゴア発祥のビンダルーを中華でよく使われるホアジャオなどのスパイスでアレンジして中華ポークビンダルーに。
唐辛子とししとうのチーズ煮込みカレーは、川田さんの好きな食べ物「唐辛子」から着想を得て、ブータンの「エマダツィ」という唐辛子とチーズの煮込み料理をカレーへとアレンジしたものです。
カレーは以上の2種あいがけスタイルでした。
続いて副菜。
あさりとナスの白胡麻ペーストは、「うつしのまなざし」でもテーマのひとつとなったフレスコ画の画材をモチーフにしています。
@KCUAさんの解説にもありますが、かつて日本には、貝殻から作る白色絵具があったそうで、画材には貝殻を使いますがizonでは貝の身を(当たり前だ)ミキサーにかけ、ざらっとしたテクスチャーも含めてフレスコ画の画材を表現しました。
再び川田さんのプロフィールに目を通しますと、コミッションワークの項に『2018 アジアハーブアソシィエィション ベンジャシリパーク店、バンコク、タイ』とありますので、タイのお店とお仕事をされているところから、ビーツとグリーンカレーのアチャールを採用。
タイといえばグリーンカレーですよね。
柿のヨーグルトシェイクも川田さんの好きな食べ物「シェイク」から着想を得ています。
バニラアイスと旬のフルーツの柿とヨーグルトを使って、甘さ控えめのシェイクに仕上げました。
副菜やカレーと混ぜた時のバランスを考慮して甘さを設定しています。
カチュンバはライムの効いた角切り野菜のサラダ。
生野菜の食感と食べやすさをプラスするizonではよく登場する副菜です。
以上が、うつしのまなざしカレーの全貌となります。
うつしのまなざしカレーといいつつ、その実は川田知志カレーでしたので、運営の方々や川田さんに「展覧会の主旨と違うじゃん」とお叱りを受けるのではないかと、ヨシフジ君は不安に思っていたようですが、実際に完成したカレーを見て、食べて、喜んで下さって一安心。
会期中は、展覧会場でカレーのことを知り、わざわざ食べに来て下さった方がいたり、カレーを食べてうつしのまなざしを知り、展覧会に行く方がいたりと、リアルタイムにセッションしているような感じでした。
展覧会のテーマのひとつに「模写=写し取る」の「目線・視点・思考=まなざし」を、リアルタイムに制作が進んでいく川田さんの作品を通して来場者が体感するということがあったようですが、ヨシフジ君は「川田知志さんをカレーに写し取る時の自分なりのまなざし」ということを自らのテーマとしてカレー作りに取り組んだようです。
普段の世界一周カレーでは、マクロの視点から地球を眺め、国にフォーカスして文化や歴史などの人の営みを掘り下げてカレーを作るスタイルですが、うつしのまなざしカレーでは、ミクロの視点から川田知志という個人にフォーカスしてそこから世界への広がりを表現するスタイルになりました。
予てから「国は人でできてるから人のカレーもやりたいなあ」と思っていたヨシフジ君。
自分をテーマにしたヨシフジタクヤカレーは過去にやっていましたが、他人をテーマにした初のカレーとなりました。
ご協力頂いた川田知志さん、@KCUAの運営の方々にはヨシフジ君に代わって改めて感謝申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回に続きますー。
ではまた。
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