AC6に思いを馳せる #2 「火」後編
こんにちは。
ほしあかりと申します。よろしくお願いします。
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』についての感想を思い出すnote。
印象に残ったミッション単位で振り返ろうと思います。
思い出しながらなので間違ってたり抜けもある。ごめんね。
第2回になります。
！注意！
AC6のネタバレが含まれます。
マジで、ネタバレだから、気を付けて。
これの続きです。
Chapter4から。
Chapter4
地中探査 - 深度1
エアちゃんが地球の植物に興味持つところ、プレイ当時はかわいいねぇくらいに思ってた。
これがさ、この平和な未来の示唆みたいなのがさ。出ちゃったらさ。
葦名の九朗様の「暇ができたら茶屋でも開くかのう」とかさ。
そういうことじゃん。
地中探査 - 深度2
ガチづまりしたポイント。
僕とエンフォーサーとの相性が悪すぎた。
今でも苦手。爽快感を他のボスに比べて感じない。
あと道中のイグアスも異常に強くない？
てかお前はマジでなんなん？早く帰れよ。
なんか全体的に相性悪いミッションだった。
レッドガン部隊迎撃
ここまでミシガンについて語ってこなかった。
ミシガンの良さってミッション外で出るんだけど、この感想まとめるにあたって、あまりそっち触らなかったからあまり語れなかった。
とはいえ、ミシガンの良さはこのミッションをこなしてから「いままでの言動ってそうだったのか」って気が付ける気がする。
ウォルターとミシガンは旧知だというのはもう分かるし。
アイスワーム戦でも鬼軍曹（軍曹なんて階級じゃないと思う）やってるけど、ラスティの腕を見て素直に評価してたし。
僕の腕も買ってくれてるし。
一貫して「良いものは良い。悪いものは悪い」としか言ってない。
高圧的に見える言動の裏はちゃんと理屈が通ってる。
フレーバーテキストを見るに、ベイラムとレッドガンが上手くいってなさそう。そのレッドガンもヤンキーとか詐欺師の集まりだし。
でもアイスワーム戦までアーキバスと対等に渡り合っていたのは完全にミシガンの手腕なんだろうな。
ウォルターもパパだったが、ミシガンもレッドガンのパパだった。ウォルターにとってもパパだったんだろう。
戦闘中、一度もウォルターやG13に対して憎まれ口もない。徹底してG13を最大の脅威と捉えて、レッドガンの人員の命を最優先に考える。レッドガン舞台の将来を考える。数学好きなオオサワはミシガンの大きな愛を受け止めきれただろうか。ミシガンは末端だろうオオサワの訓練結果も覚えている。
最初は逡巡した。本当にミシガンを打ち取ることが義なのか？
でもフロムは逃がしてくれない。
「621がこれを受けなければ、ラスティが代わりにやる」
ラスティはきっと失敗しないだろうな。どちらにせよレッドガンの未来は無いのだ。ベイラムがアイスワーム戦後の処理を失敗した時点でレッドガンも道が潰えたのは事実だ。
だれが終止符を打つか。それはウォルターだろう。ウォルターの犬として、僕がやる。
何重にも苦しいんだ、このミッション。
ミシガン好きだし。ラスティにやらせるわけにもいかないし。そもそもミッションめちゃくちゃむずいし。
多分このミッションが1番わかりやすく難しい。1周目で手を付けたことを後悔した。
倒したさ。勝ったさ。
ミシガンの最期はね、転んで死んだよ。
未踏領域探査
え、え、こんなところでラスティと刃交えるの？？？
なんか急じゃない？てか焦ってないラスティ？
引いてくれ。お互い万全でやり合おうよ。全力で戦いたいよ。
なんかあんま強くないし。こんなじゃないだろ。
俺はお前の全力を受け止めてお前を打ち取りたいんだよ。
これ倒した後さ、離脱したのか自爆したのか分からないよね。まじで自爆してたらどうしようかと怖かった。
集積コーラル到達
レッドガン抜けたやつがいるらしい。
でもこのG3 五花海という男について、後にネットで「ミシガンがいたらずっとレッドガンにいただろう」って見て泣いちゃうかと思った。レッドガンの要を崩したの僕だったわ。
「なんでレッドガンが大変なこのタイミングで抜けたん？」と思ったけど「ミシガンがいなくなったから斜陽になったと考えた」だとすると、こいつもミシガン好きの1人だったんだよね。
V.VI メーテルリンクはケツがでかいらしい。
初見で火吹きヒマワリの沼に突っ込めた奴いた？
僕は「ダクソのバシリスクみたいなもんだろあれ」と思って橋降りなかった。
そ ん な こ と よ り
ルビコニアンデスキュベレイですよ。こいつまぁ～～～きつかったね。
バルテウスの次にきつかった。
正直なんであのとき倒せたのか今でもよくわかってない。
戦ってるうちに「こいつはスタッガーとるのが最優先だ」と思って、ちゃんと武器のスタッガー性能を意識し始めた。
確か、ソングバードの強さを知ったのがここ。
レッドガン舞台迎撃戦で流石に四脚きつくて、そこから機動性ありそうな逆脚にしてた。逆脚だと、バズーカとかグレランって足止まっちゃうから敬遠してた。
キュベレイは戦ってるうちに足止めて弾打ち込める隙があることに気が付けたのでソングバードを選んだ。この武器は最強でした。
とにかく避ける。
弾はばらまく。スタッガー維持する。
特定のモーションして来たら大砲を撃つ。
→後半戦は特定モーションが多くなることを祈る
意識したことはこの辺。
今なら両手両肩マシンガンですぐに倒せます。
戦闘後に衝撃のムービー。
スネイルのこと嫌いじゃなかったけど普通に嫌いになった。
Chapter5
脱出
みんなボロボロだったけどなんか僕も心がボロボロになってた。
僕がヘマしたせいで、ウォルターにまで被害が出たっぽい。最悪。
エアちゃんいなかったら立ち直れなかったかもしれん。
カーラ来た時まじで嬉しかった。
あとで「初めてカーラの機体見たな」と気が付いた。
無人洋上都市掌握
ミッションは大したことないがブリーフィングでついに明かされたウォルターの正体と願い。
カーラとウォルターの仲の良さの理由が明らかになった。
621がウォルターの犬とわかったとき、カーラはどんな気持ちだったんだ。
シンダー・カーラと共にウォルターの願いを叶えに行こうと決めた。
ところで、「シンダー」は「灰被り」なわけで、これは灰被り姫シンデレラと同じ語源らしい。
カーラはいろんなところで示唆されているが若さを維持したまま長生きしてる。
「灰被り」自体はアイビスの火の生き残り。という意味が強いんだろうけど、シンデレラと聞いて
「火をつけるまでは身体の魔法は解かない」
みたいな意味合いもあったりするのかな。とかね。
アイビスの火を経験した技研の人達からしたら、アイビスの火から時は止まったままなのかもしれない。
あと最近ネットで「ヘリアンサスはカーラが設計しただろ」って意見を見た。僕は「初案はネペンテス考えた人だと思うけど、火吐き破砕機にしたのは言う通りカーラだと思う」という立場です。
企業勢力迎撃
ウォルターの意思を継いだらエアと別れることになるのは違うじゃん。
なんだよ、その二者択一。本当に？他の道無かった？
マジで？
だって、え？
フロムはゲーム体験と演出とシステムを組み合わせるのが上手いと思う。
葦名一心の最期とか最高じゃん。演出として、プレイヤーの手で、今まで通り忍殺を決める。最高。
今回は最悪。今まで通りミッションを選ぶだけ。それで好きな女と別れた。
僕は主人の願いを背負った。愛を置いた。
他の選択肢を初見で選んだ人を責めるつもりはないという前提で聞いてほしい。
普通にプレイしてたら恐らくこっちを選ぶと思う。
でもよく考えるとこっちは間違った道の可能性がある。
今を生きる621が、技研のケツ拭きのために愛を捨てる必要なんてないんですよね。ウォルターいなくなったし。ウォルターには恩義があるけど、オーバーシアーには恩義は無い。オーバーシアーに義を通す道理は実はないんですよ。
まぁカーラには助けてもらったか。でも愛を捨てるほどの恩義かというのはちょっと考える余地があると思う。
だから、理屈で言えば実はエアを選んで問題ない。
でもさ。ウォルターのさ。意思をさ。彼の最後の犬としてさ。叶えたいじゃん。僕はレイヴンじゃない。ウォルターに拾ってもらったC4-621です。
この身が魂が果てるまで犬として戦い続けます。
ミッションの内容。
V.I フロイトとついに出会える。
チャティを「無人ACだな」と一蹴したのは正直舌を巻いた。残念だけど事実ではある。
フロイトの戦闘狂加減はプレイヤーのメタファーともいわれてる。僕らだって有人設定のNPCを何の気なしに倒してる。そういうことなんだろう。
当時のゲームバージョンではそんなに強くない。今でも言うほど強くない。
演出の都合上チャティは即座に負けたけど、ちゃんと戦ってればもっと良い勝負になってたと思う。
カーマンライン突破
神ミッション。
腹くくったプレイヤーに応えるかのようなブースト無制限。
最高速で軍艦をボコボコに撃ち墜としていく。
ここでこういうミッション入れてくるの流石としか言いようがない。
このセンスを見せられたらずっとついていきますよフロムさん。
しかも！ここで！！ラスティが！！！新型でぇ！！！！！
これだよ。俺もお前も本気で戦えるこの瞬間を待ってたんだよ。
実はラスティは純アーキバスではなく、土着のルビコン解放戦線側。
「コーラルを全て燃やす」なんてルビコン原住民からしたらマジで意味不明だろうな。食い物にもなってんのに。
ルビコン最高の腕を持つ友が、ルビコン最新鋭機でやってきた。
こんなに心震えるシチュエーション無いよ。
最後の最後まで、ラスティは僕のことを「戦友」と呼んでくれた。
このAC6は、主人公が名前を得る物語だという人もいる。G13と呼ばれたときに「名前が増えたな」とウォルターが言ってくれるので、確かにその側面はある。
ラスティは最後まで友でいてくれる。応えよう。
全力で叩きのめしてやる。
ラスティとの対比は良いですよね。
エンブレムは621がカラスで、ラスティがオオカミ。
飛びたがっていたのはラスティで、猟犬を全うしたのは621。
ちなみに、オオカミとカラスは協力して狩りをするらしいです。
なにそれ。もう。この感情を、言葉にできません。泣くことしかできない。
最高の友だった。
ありがとう。僕と出会ってくれて。
ありがとう。僕と戦ってくれて。
ありがとう。僕を最期に選んでくれて。
封鎖衛星静止
まず最初のムービーについてです。
あれさ、たぶん621はカーラにエアのことを話したんだよね。
それを聞いたカーラのセリフが
「衛星砲は任せたよ」「あんたは、ビジターにしては笑えるやつだ」
のニュアンスなのかなと思っている。
特に「衛星砲は任せたよ」の声色が。優しくて。
話したときの621の気持ちを想像するとまじで泣けてしょうがない。今書いてて泣いてる。エアとの思い出を口に出すときどれだけ心が軋んだんだ。
それでも、エアとの約束したので封鎖ステーションに向かいます。
で、ボス。IB-07: SOL 644。
こいつも結構強い。エアの本気度合いが伝わってくる。
近接武器の避け方をエアに教えてもらった。
エンフォーサーとかキュベレイが苦手な理由がこれだった。
ここまで「近接武器を避ける」ができてなった。それでも勝ててきたのだからアセンブルでカバーできてたんだろう。アセンって奥深い。
エアとは本気で戦いたかったので、ちゃんと避ける練習をした。
ミシガン戦もラスティ戦も激熱感情だったのでエアちゃん戦も……
と言いたいけど、今でも覚えてる。
だんだん「なんで戦ってるんだ」「こいつもっと僕と会話しろよ」「戦わない選択肢あったろ」
みたいなことをずっと思ってた。普通に強くて、ゲームとして向き合ってた。
エアが僕のことめっちゃ好きだったんだなと気が付いたのは倒してからだった。僕は「こいつもっと僕と会話しろよ」と言っておきながら殴るのをやめなかったが、最後まで分かり合いたいと願いを捨てきらなかったのはエアのほうだった。
エアは衛星砲をハックしたのに、名指しで僕だけ呼んだわけですよね。自分の考えを、感情を、魂を僕にぶつけるために。
どんだけ好きだったんだ。
その手を、最期まで伸ばしてくれていたその手を振り切ってしまった。
愛したあなたと、最後に戦えてよかったです。
火をつけた。燃え残っていた全てに。
この「レイヴンの火」は621が全てを失うエンドだと言っている人を見た。
ウォルターもいない。レッドガンも崩壊した。アーキバスもいなくなった。エアもラスティもいない。カーラもおそらく死んだのだろう。
621には何もなくなってしまった。
ウォルターの意思は、技研というレガシーの生み出した呪物だった。
過去に縋ってしまったら、今いる大切な人たちがいなくなる。
破綻した願いの、妥当な末路だ。
それでも、僕は忠犬でありたかった。
このあと621はどうするのだろう。
僕の脳内では、強化人間のまま植物学者になっててほしいと思う。
隻狼の茶屋エンドくらいの幸せさかもしれない。
妥当なところではブランチに拾われたらまだマシかな。
仮に、ウォルターがアーキバスに幽閉されていると情報を得たとしても621は助けに行くだろうか。「教育」されていたら621では戻す手段がないし、ウォルターは助けに来てほしくないだろうな。
本当にエアと別れないといけなかったのだろうか。
ジェネレーターとか、強化人間の頭とかにはコーラルが残っているはずだし、そこにいちゃいけない？
いや一族根絶やしにしたやつと一緒にいたくないか。
621に明るい未来はきっと無い。燃え残った全てを燃やしたから。
終わりに
「レイヴンの火」という終わり方は、ノーマルエンドと言って良いと思う。
正史であってほしい。ラスティとエアと魂でぶつかり合った。
エアちゃんの良さは僕は初見では正直受け止められなかった。
「最後に封鎖ステーションに呼ばれる」という事実の意味を考え始めたら、エアちゃんの健気さみたいなものがじわじわと理解できてきた。
本音を言うなら。
ウォルターパパ、カーラママと一緒にエアと暮らす。
放課後にラスティと遊ぶ。そんな未来がほしかった。
次回はルビコンの解放者ルートを振り返りたいな。
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