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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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AC6に思いを馳せる #1 「火」前編

こんにちは。
ほしあかりと申します。よろしくお願いします。

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』というゲームがあります。
「アーマードコア6」とか「AC6」とかとも呼ばれます。
2023年8月25日に発売されたこのゲームは、同年10月頃に280万本以上の売り上げを記録した、株式会社フロム・ソフトウェアが世に送り出した大ヒットゲームです。
「アーマードコア」はシリーズ物ではあるのですが、今作は過去作とのつながりは無く単体で完結したストーリーとなっています。

プレイしました。
いや、最近ではなく、予約して発売日からプレイしてトロコン済です。
トロフィー見たらラスボス撃破が2023年9月1日、トロコンが2023年9月9日でした。
ACシリーズはやったことがなく、フロムゲー歴は
ブラボ→SEKIRO→ダクソ3→ダクソ1→エルデンリング
初めてのACだしロボゲー好きだし、うっきうきでした。

このゲームについて、1周年目前のタイミングで感想を記憶から掘り起こしたいなと思いました。
端的に言うと「マジで神ゲーだったわ」がつらつら書かれています。

!注意!

AC6のネタバレが含まれます。
マジで、ネタバレだから、気を付けて。

印象に残ったミッション単位で振り返ろうと思います。
思い出しながらなので間違ってたり抜けもある。ごめんね。

Chapter1

密航

一気に世界観に引き込まれる最高の導入。そしてルビコンの戦い方Lv1を教えてくるヘリコプター。要はいつものフロム。ブラボの罹患者ワンコ。隻狼の侍大将。
これはフロムゲー全般に言えるんだけど、「難しい」の9割は戦い方が間違ってる。敵は固定でグーしか出してないのにプレイヤーがチョキしか出してないことがほとんどだ。
この序盤の敵はパーの存在を教えてくれる。良敵。
Sランク取るときにヘリがステージ外に行ったときはちょっとキレた。

テスターAC撃破

プレイ後に他の人の感想見たら「罪悪感あった」とか見て結構驚いた。
その罪悪感はきっと錯覚なのでアセンの試しに使ったらよいと思う。
あんなんが戦場出てくんなや。
でもウォルターも罪悪感抱えてそうなんだよな……。

多重ダム襲撃

ヤンキー集団とダムを襲撃する回。
キャラがめっちゃ良い。イグアスとヴォルタ。そしてミシガン。
イグアスとヴォルタのちっせぇヤンキー感。ヴォルタの方がちょっと大人だ。
……まぁ当時はそんなことどうでもよく
「ミシガンこわっ」
「まぁウォルターの言うことだけ聞いとくか」
「あ、でもミシガン悪い奴じゃなさそうだな」
くらいしか思っていなかった。僕の心は既にウォルターに魅了されていた。

武装採掘艦破壊

発売前に情報がちょっとあったミッション。
めっちゃ面白かった。これ今でもたまにやってる。
ルビコン解放戦線に対して特に思うところは無かった。

というか1週目だとどの企業や集団が何してるのか、よくわからないまま進んでた。だからウォルターだけが導きだった。光。
そのウォルターが「破綻した設計の妥当な末路だ」と言ったのでこの結果は妥当。罪悪感などない。

壁越え

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ア゜ーーーーーーーーー💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕
V.IV ラスティとの邂逅。本当にかっこよかった。
フロムゲーで最初からこんなにカッコイイ仲間いたか?
ブラボのアルフレートみたいな胡散臭さを感じない。マジですべてが爽やか。絶対に良い匂いするし、ギャツビーのCMにも出てる。バスケとテニスが得意で料理Youtubeチャンネル持ってる。部下と月2でフットサル行く。
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わりとジャガーノート強かったと思う。ちょっと苦戦した。
倒したとき嬉しかったもんな。

ウォッチポイント襲撃

ガチ初AC戦。スッラとかいう嫌な奴と戦った。つえぇよ。
ここで初めて本気でアセンブルというものと向き合った。

そしてバルテウス。こいつはマジでヤバかった。
隻狼の葦名源一郎以来の苦戦。マジで勝てないかと思った。
ルビコニアンヘリコプターではパーの存在を教えてもらったが、ここでは実際にパーを出さないと勝てない。しかし知らされているのは存在のみで、パーの手の形、相性、パーがあることによるジャンケンというゲームの本質、これらをバルテウス戦の中で手探りする必要がある。そして戦いの中でパーからジャンケンを理解して、実践しないとバルテウスには勝てない。

これがフロムゲーの序盤ボスだ。「このゲームはこういうゲームだ」ってぶん殴ってるくるボス。ブラボのガスコイン神父、隻狼の葦名源一郎。
そして、「ゲーム性を試行錯誤の中で見つけていく」ことが、フロムゲーの神髄だと僕は思う。
僕はこれがやりたかった。僕にはこのボスの強さが本当に嬉しかった。

自分語りするね。

僕はゲームが下手だ。デジタルに限らずアナログもスポーツも下手だ。対戦ゲームでは周りの友人に勝てないし、協力ゲームをすれば足を引っ張る。みんなが何となく白けてくのを感じるままにヘラヘラすることしかできない。
こんななのに何故かゲームが好き。文字にすると意味わからんなこいつ。

そんな僕がたどり着いたのがフロムゲーだった。

フロムゲーは「絶対にクリアできる」ゲームだ。なぜならクリア確認できないと商業ゲームとしてダメだからだ。そういうのもあるのかな。こわ。
そして、フロムゲーは試行錯誤が前提になっている。
今まで僕にとって「失敗」だったものが「トライ&エラー」として目玉のゲーム性の1つに組み込まれている。
僕が唯一得意な「失敗」というプレイングが「前提」として生まれ変わる瞬間。これを味わってしまった。ガスコインが教えてくれた。ゲームが下手でも許された。
失敗って終了じゃないってフロムが教えてくれた。

だから僕はフロムゲーが好き。

自分語り終わり。
バルテウスに話を戻す。

CMでバルテウスのミサイルを見た瞬間からこれは避けれると思ったし実際結構避けれた。うれしい。
あのグレネードがヤバすぎる。QBで避けようとすると爆風で大ダメージを受ける。ミサイルを避けてバルテウスを追おうとするとエネルギーが足りない。つまりグレネードを大きい動きで避けられない。
何とか体力を削ると、突っ込んでくるファイアソードの回転切りが全く避けられない。

いや~~無理でした。
ここまでぶっ続けでやってたけど諦めた。トレーニングとか進めるだけ進めて寝た。

起きたら急に「もっと空中にいればいいんだ」と気が付いてアセン組み直した。
しばらくやってたら、ついに倒せた。マジで嬉しかった。

AM07:12の「交信」

めっちゃ朝にトロフィー取ってる笑。
2023年8月26日 7:12

倒してエアちゃんが何か言ってきたとき「今からヒロイン出るんだ」という一種の絶望があった。序の序盤じゃん……。そういやChapter1だわ……。

Chapter2

グリッド086侵入

導入ムービー良すぎ。最高。
カタパルト射出シークエンスをオペレーターが読み上げてくれる。
自分の機体がカタパルトで飛んでいく。
機体をなめるようなカメラ。
着地完璧に決めた後の「仕事の時間です」

💮💮はなまる💮💮

エアちゃん面白すぎるな。ドーザーのこと嫌いすぎる。
このタイミングで2人目オペレーターとして十分なほどに好感度高かった。

実はここで「ACとは空中戦をいかに制すか」という思考になっていたので、四脚にしていた。これが大当たりでスマートクリーナーは大して苦戦しなかった。

海越え

海越えの作戦聞いたウォルターため息ついちゃった。

巷ではデスボックリらしいけど僕はこっちの方が好き。あだ名って長ければ長いほど面白いから。
これも四脚で難なく撃破。

それと、カーラもまた話の分かるやつだった。姉貴感。かっこいい。
エアちゃんはドーザー嫌いらしいけど、僕はカーラは好きだな。

Chapter3

燃料基地襲撃

ンンンンンンラスティィ……
ウォルターがキレてたけど結局ラスティの思うつぼになってる感じが良かった。アニメならラスティが舌出してウィンクしてるカットでEDになる。
エクドロモイはあんまり覚えてない。なんか勝てたんだろう。

あとタンク壊したときのエアちゃん好き。目が$になってるやつ。
あれ、なってなかった?幻覚かもしれない。

ヴェスパー7排除

神イベント。
スウィンバーン嫌いな奴いるのか?

621の異常行動に困惑するエアちゃんも好きだし、訳わからん謎の敵におかしくなっちゃうエアちゃんも好き。
そのニンジャは攪乱じゃないと思うよ。

ここでだいぶエアちゃんのこと好きになった。もともと好きだったけど。

無人洋上都市調査

エアちゃんがデレた。
やばい。なんで?え?僕のこと好き?
僕は好き。
でも僕から伝えらえない。強化人間に口は無い。

大型ミサイル発射支援

エアちゃんと花火デートした。
カーラがセッティングしてくれた。ウォルターパパとカーラママ。
ここでRaDのマスコット、チャティ・スティックが登場。
チャティ良い。仲良くなりたい。

このミッションは発売前のリアルイベントで伝説となったので知っていた。
でも攻略に役立ったかというとそんなことはない。
あの花火師はマジですごかった。

1つ思い出した。
あのイベントについてはプラスの意味で少し思うところがあった。

「体が闘争を求める → フロムがアーマードコアの新作を出す」
インターネットの民なら、この文句を少し前はたくさん聞いたと思う。
僕にとって、アーマードコアといえば、
「ゲーマーのうち、古参で硬派でいぶし銀な人たちの、思い出話にだけ出てくるロボゲー」
だった。
「まぁやれるならやるけど、ハード揃えてまでやりにいくほどではない」
正直、そう思ってた。思ってたし闘争構文も面白がって使ってた。

面白がって闘争構文が使われていた裏で、この構文に本気で願いを込めていた人たちがいた。そのうちの1人が友人にいた。
ある日、彼は僕にこう言った。
「お前その言葉を使うなら、アーマードコアの新作が出たら買えよ?」
僕は返した。
「出るなら買うさ。出るならな」
彼は8割くらい本気でアーマードコアの新作を願ってたと思う。
きっと願ってただろう彼はこう言った。
「言ったな?マジで見てろよ」

この会話の数年後、まじでアーマードコアの新作が発表された。
その間に「史上最高のゲーム」にダークソウルが選ばれるし、エルデンリングは2000万本以上売り上げていた。フロムは現代最高のゲーム会社になった。そんなゲーム会社が古のタイトルを出すと発表した。超古代文明のオーパーツが掘り出されたような気持ちだった。

超古代文明を生きた人たちはどんな気持ちだっただろう。
言葉にできなかったと思う。

その言葉にできない感情が現れたのが、渋谷の花火師が確認された当イベントだったと思う。

何が起きたか知らない人はPixiv百科あたりでざっと概要を確認してほしい。

僕はこれめちゃくちゃ感動した。

10年ぶりの新作。
この10年の間にゲーム界の最高峰まで上りつめたフロム。
そんなフロムが用意した高難易度、失敗想定のステージ。

これを、10年待ったファンは、初見で、クリアしてしまった。

フロムがこれだけ成長する間に、ファンは本当にずっと待っていた。
渋谷の花火師はその証明をした。

クリエイターとファンの関係性として、これだけ美しい物語は無いと思う。

クリエイターが「待たせたな」と出してきたものに、最も敬意を感じられる方法で「待ってたよ」と返す。その瞬間を僕は見た。

今書いてて泣きそう。双方こんな幸せなことないぜ。
こんなに愛されてきたシリーズを、僕が一番好きなゲーム会社が出すらしい。僕も幸せのおこぼれにあずかれた。あったけえよ。

余談になるけど、イベントのMC側はめちゃくちゃ困ってた。
冷や汗ダバダバだったろうな。

旧宇宙港襲撃

エアちゃんと好感度高めてたらラスティのイベントが起きた。
フラグ管理間違えたか?
ラスティはいつも別行動で頑張ってくれる。僕はラスティの帰りを待つ間に掃除をする。夫婦じゃん。え?僕ラスティと夫婦???だった????

そうか。そうだったのか。

ラスティはホモじゃないし、ラスティ好きでもホモにならない。
なぜなら、ラスティは相対した相手を全てメスにしてしまうから。

そして共闘。かっこいい。

共闘。ズッ友。なお一週目の写真ではない。

オーネスト・ブルートゥ排除

話の流れがアツい。敵だった皆が共闘するっぽい。アチぃ。
アチぃのに敵がヤバすぎる。なんだこいつは。
信じられないほど様子のおかしい敵が出てきた。
うっきうきでふわふわのまま戦っても「こいつヤバいな」と思ったし、あとで理性マシマシで戦ったら頭おかしくなるかと思った。

ネットでめっちゃミームになってた。そりゃそう。

あとなんで普通に強いんだよ。火炎放射器って強いの?
あとで知ったけど対人でも普通に使えた。思いのほか強かった。

旧時代データ回収

ガチでエアちゃんとデートした。

エアちゃん、僕のこと好きだろ。またデート誘ってくれ。
あと声すごい柔らかくなったね。

デート後にウォルターに怒られた。ガチで親やん。

アイスワーム撃破

AC6におけるサビになるミッション。
このコーラル戦線におけるドリームチームでアイスワームとやり合える。

アーキバス
V.II スネイル、V.IV ラスティ(戦闘はしない。狙撃担当(!?))

レッドガン
G1 ミシガン、G5 イグアス

RaD
シンダー・カーラ(戦闘はしない。前準備)、チャティ・スティック

その他
ハンドラー・ウォルター(戦闘はしない。サポート)、レイヴン(僕)

独立傭兵という立場でアーキバス、レッドガン、RaDに八方美人しまくってたのがこんなに良い形で出るのか。
まるでジオンと連邦をつなぐガンダムシリーズの主人公みたいじゃないか。

フロムゲーの良さ。それは演出の良さ。

フロムゲーって従来の意味でのシナリオに力を入れてないように感じるんですよね。そもそもシナリオみたいなものが無いじゃないですか。ブラボなんて特に。
でも強大な力によって世界観に引き込まれる。
この強大な力のもとが、演出なんだと思います。

グリッド086侵入でも大興奮したけど、フロムはプレイヤーが「良いなぁ」って思うツボを完全に抑えてくる。
このお祭りミッションはフロムのセンスが「カッチョいい」に全振りされた、最高のミッションです。

ただ、ラスティ。お前はちょっとかっこよすぎ。

これスネイルとラスティが反対だったらどうなってたんだろう。
スネイルが狙撃手になって、ラスティが前線。
ラスティ盛りすぎじゃね?って一度は検討されたと思われる割り振り。

想像してみよう。

スネイル「外しはしません」

おもしろ。脳内再生余裕すぎる。おもしろすぎるからボツったのかな。

アイスワーム戦の1枚。お気に入り。部屋に飾りたい。


ラスティ、おまえはかっこよすぎ。誰が惚れないねん。


前編はここまで。
noteのエディタが重くなってきちゃった。

ここまでで伝わってると嬉しいんですけど、僕はエアちゃんのことがとても好きです。
この「好き」が、どういう形で昇華されるのか。後編で。
題名の通り1週目は火をつけた。

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