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1人旅行はいいぞ。-瑠璃光院・夜間特別拝観編-

ストレスが溜まると遠くへ行きたくなる病気に罹っています。そろそろ自粛ムードも緩やかになっていますが油断せずこのまま撲滅まで持っていきたいですね。stay home能力に恵まれている私としてはこのままお家でぬくぬくし続けていたい気もしてます。でも旅行にも行きたかったり。

さて今回は瑠璃光院夜間特別拝観

5月くらいでしたかね?当時付き合っていた彼氏と別れてストレスマックスだった自分は当たり前のように遠出したくなり弾丸一人旅行を計画しました。カプセルホテルとこだまを予約し終えると、次は観光地の選定です。有名どころは割と行き尽くしてしまったので何かこの季節しか味わえないものあるかなーと探していると一日150人限定で瑠璃光院が夜間特別拝観をやっていることを知りました。

瑠璃光院といえば秋の紅葉リフレクションがイメージとして根強いですが、どうやら青紅葉の季節もやってるみたいです。6000円の課金が必要ですが、電車賃や入館料、瓦投げのお金も含まれているので楽しめそうです。それに混雑が大嫌いな私はそれくらいなら全然かまいません。2日目の夜に予約をしていくことにしました。

さて当日18時、出町柳駅で受付を済ませて比叡電鉄に乗り込みます。割と京都へは訪問していますが比叡山方面は初めましてです。約15分電車に揺られると,目的の八瀬比叡山口へ到着しました。

時間的にも早く、周囲が明るかったためもう少し待つことにしました。市街地の喧騒とはうって変わって静かであり、川のせせらぎがのどかでとても良い場所です。川の麓では川遊びを楽しんでいる人もいて非常に風流でした。

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瑠璃光院には19時半までに入館すればいいので、先に叡山ケーブルでパノラマ広場に行くことにしました。20-30分の間隔で運行しているので八瀬もみじの小径を眺めてからケーブル乗り場へ移動します。

この叡山ケーブルは標高差が561 m もあり、比叡山中腹の1.3 km をゆっくりと上がっていきます。標高差が日本一なだけあって車内は斜めっており、登るというより岩を這うようにして進んでいきます。迫力を感じたかったので先頭に立ちましたが、うっかり下を見るとやばいです。このままケーブルが切れてまっさかさまに落ちるんじゃないかと何回も考えました。

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ケーブル比叡駅に着いてすぐ素焼きのかわらを2枚渡されました。これに鉛筆で願い事を書き、谷底にある輪っかへ勢いよく投げます。もし入ればその願いが叶うということです。

この時期とても心が荒んでいたので、割とブラックなお願いを書こうかなと悩みました。ですが同時に取り組んでいる研究がかなり良いところまで進行していたので、結果的に研究が上手くいくようにお願いごとを書きました。残された良心が無事に働いてくれてよかったです。

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ですが2枚とも惜しいところで入りませんでした。なので100円課金して3枚かわらを購入し、もう一度挑戦することにしました。周囲の人が見守る中、私は最後の1枚を輪っかの中へ投げ入れることに成功しました。

因みにこのかわらに書いたお願いとは「美人になりたい」です。俗世に塗れた願いが叶ってしまうなんて大分不条理だなとは思います。そのため何をお願いしたのか聞かれて答えることができませんでした。

この後京都市街を一望できるパノラマ広場へ行きました。普段歩きで回っているため山からの景色を楽しむことはそうありませんが、山も悪くないなと思いました。※この約1年後に二日酔いで鞍馬山を登ることになるとは思っていません。

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さて徐々に日も暮れてきたのでそろそろ瑠璃光院へ行くことにしました。今度も先頭に座り、行きとは逆に下りの迫力を楽しみました (ちょっと酔った)。

駅を降りると八瀬もみじの小径は既にライトアップされていました。いつものように強靭な足腰で丘を登り、写真を撮ってから本館へ向かいます。

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余談になりますが、瑠璃光院に行く道中私の目の前に滅茶苦茶いちゃつくカップルがいました。追い越すのも憚られるし、かといってずっと見ているのもしんどい。まあどうせ中には入らないだろと思っていましたが、結局目的地も同じでした。なんでだよ。

厳かな木製の門をくぐると、少し手狭な庭園が広がっていました。恐らく葉から判断するに青紅葉だったのだと思います。道中ののどかさとは裏腹に幻想的で、足元に気を付けながら奥へ進みます。

受付を済ませて貰った袋の中にはパンフレットとペン、そして写経の用紙が入っていました。順路に従って中へ入ると、既にライトアップは始まっていたようで非常に幻想的でした。建物自体木製で歩く度ギシギシいうのですが、どこもピカピカで掃除が行き届いていて非常に心ある方に大切にされていることが分かりました。有名なあのリフレクションはどうやら2階のようです。階段を登ると人だかりにぶち当たります。その先にあの有名なリフレクションがありました。

瑠璃光院

見た瞬間言葉を失いました。開け離れた窓から見える青もみじは傷一つなく完璧に磨かれた机に反射しています。来るまでとてもワクワクしてテンションが上がっていたのですが、圧倒的な美しさの前に言葉はいりません。その証拠にかなりの人がいましたが、非常に静かでした。

見つめているとどこまでが机でどこまでが本物なのか分からなくなってしまいそうです。境界が曖昧になり、ずっとこの風景を見ていたいなあという気持ちになりました。

写真を撮ってから次の人に場所を譲り、写経をして帰りました。夢だった場所に行くことができてとても満ち足りた1日でした。


後日知ったのですが、瑠璃光院は春と秋にしか拝観ができないそうですね。そのため日中は3時間待ちなんてザラのようです (日中の予約とかはないらしい)。私が偶然発見した夜間特別拝観も予約人数がすぐにいっぱいになってしまうらしく、本当に運が良かったことを痛感しました。

さて今回は瑠璃光院・夜間特別拝観を紹介しました。今年はコロナの影響で拝観が中止になってしまったらしく、寂しいばかりですがまた生きて見に行きたいと思っています。特に秋の京都はまだ訪れたことがないので、計画をばっちり立てて行ってみたいです。

次回はどこを巡ろうかしら。そろそろリアルに旅行をしてみたいんですがまだですかね?こればっかしは私の力でどうこうできる問題ではないので、また旅行できるまでバーチャルを楽しみたいと思っています。では。

サポートしてもらえたら今後も頑張る原動力になります。よかったらどうですか?