見出し画像

目からビーム!173狗(イヌ)とミイラ~狗和木乃伊

 終戦の日、靖国神社の参拝の列に並んでいたら、列の前の方で怒号とともにビラのような物が撒かれるのが見えた。続いて期せずして参拝者の間から「帰れ!」コールが起きた。このビラ男は中国人で、「尖閣と台湾は中国の領土!」と叫んでいたという。神聖な境内を不浄の血で穢すわけにはいかないが、この外道を生かして帰したのは痛恨と言わざるをえない。
 その怒りも収まらぬうちに、今度はまたぞろ中国人による靖国の石柱への落書きである。石柱にはフェルトペンで「厠所」(便所)と書かれていたという。狗(イヌ)が粗相した場合、現行犯で𠮟りつけた上で、徹底的に臭いを消してしまわないと同じところでまたやる。模倣犯は今後も続くだろう。
 パリ五輪女子卓球のメダリストの早田ひな選手の「鹿児島知覧の特攻資料館に行ってみたい」という発言や、石川佳純、張本智和両選手の「東郷神社に参拝してきた」発言にも、中国ネットユーザーは過剰反応を示しており、ネット上には彼女たちに対する読むに堪えない誹謗中傷の言葉が躍っているという。日本人(張本選手は帰化者だが)が、国内のどの神社に参拝しようが、どの教会で祈りを捧げようが、外国人にとやかく言われる筋合いはない。100万歩譲ったとしても、特攻隊も東郷平八郎も日中戦線とは無関係であるし、怨嗟の対象にもなるまい。アドミラル・トーゴ―は、世界の海軍からも尊敬されている人物である。
 中国では、日本兵のことを鬼子(クィズ)と呼んでいるそうだ。鬼子には悪魔に近い響きがあるらしい。多分に、そのイメージは共産党の洗脳教育の産物であり、南京大虐殺にしても実態はプロパガンダである。むしろ、大陸では済南事件や通州事件のように、無辜の日本人が虐殺されるケースの方が多かった。その殺し方も残虐かつ猟奇的で、当時の新聞を読むほどに、支那人には青い血でも流れているのかと思ったほどだ。

これほどの偶像崇拝はないだろう。レーニン、毛沢東、金日成、社会主義国はなぜかミイラがお好き。

 中国人をもっとも多く殺したのは、日本軍にあらず、毛沢東であり、その数は6000万人ともいわれ、しかも、ほとんどが戦時でなく平時の犠牲者だ。彼こそ鬼子と呼ぶに相応しかろう。その毛沢東は死後ミイラとなって毛首席紀念堂に安置され、崇拝物になっているというのだから笑ってしまう。毛によって獄死させられた劉少奇も今では名誉回復し、同紀念堂に革命業績者として写真が飾られているという。すべては政治で動く国なのだ。
今後、政治いかんによっては、靖国神社も「名誉回復」する日もくるかもしれぬ。そのときは、あの紀念堂の壁に「厠所」の落書きを見ることもあるのだろうか。

初出・八重山日報


よろしければご支援お願いいたします!今後の創作活動の励みになります。どうかよろしくお願い申し上げます。