京都大学 博士課程に在籍する英語上級者がスピークバディから学んでいること
今回スピークバディのアプリご利用者インタビューに答えてくださったのは、京都大学大学院生命科学研究科 に所属するA.Iさん。京大国際高等教育院からの勧めでスピークバディの利用を開始しました。
所属する研究室は半分以上が留学生で、日常的にも発表や論文執筆などで英語を使いこなしているというA.I.さん、英会話学習の必要性はあまりなさそうにも思えますが、日々コツコツとスピークバディでの学習を続けているとのこと。その「学習の目的」とは?加えて「継続のコツ」や「効果を実感している学習の仕方」などもご紹介します。
論文も発表も問題なし。でも日常会話が苦手
ー研究活動にも英語は使うとのことでしたが、スピークバディ利用前の英語学習の状況について教えてください。
大学入学までは、京大の入試対策として専門的な長文読解や複雑な英作文の力を付ける勉強をしていました。大学入学後、英語に触れる機会が激減していたのですが、大学3年生のときに所属した研究室で大量に論文を読んだことで読解力は受験期程度まで戻っていたと思います。ただ、その後修士課程で所属した研究室の半数が留学生となって、日々の進捗報告や論文紹介を全て英語ですることになり、これはまずい、と。そこから本格的な英会話の学習を始めました。
ー英会話に力を入れた際、具体的にどのような学習をされたのでしょうか?
地道なんですが(笑)、単語帳と文法書を一冊ずつ決めて何十周も繰り返し勉強しました。これは今も続けています。それに加えて、オンライン英会話のレッスンを当時はほぼ毎日受けていました。
それを2年程続けた結果、研究室での発表時に原稿を作る必要が無くなったり質疑応答も問題なくできるようになり、通常の会話に困ることは無くなりました。
ーすばらしいですね!そこまで上達を感じた後、加えてスピークバディを利用し始めたのはなぜですか?
ある程度話せるようになって留学生など英語ネイティブの友人・知人と「普通に」英語で話すことが増えたのですが、時々「今の、どういう意味?」ということが増えてきたんです。日本で英語を勉強しているだけだと馴染みのなかった表現・フレーズを学ぶ必要性を感じました。
またオンライン英会話はレッスンというよりも「お喋り」の場として使っていて、レッスン中に言えなかったフレーズを後から調べる、という活用の仕方をしていました。でも上達するに連れ、「言えなかった」経験が減ってきてしまって・・・。語彙も増えているのでどうにかして伝えられてしまうんですよね。先ほど話したようにネイティブと話していて分からないこともあるので、習熟し切っていないことは確かなのに、です。それで「より適切な表現」「もっとこなれた表現」を知る必要を感じていたところでスピークバディを知り、自分が求めていたものだ、と利用を始めました。
ースピークバディではどのようなコースで学習していますか?
レベルチェックテストの結果上級者向けのコースを勧められ、それに取り組んでいます。開始して4ヶ月程なのですが、最近は「ニュース英語」コースの「国際的なトピック」や「日常会話」コースの「大きな決断」をやりました。
インプットとアウトプットを両方やることで上達を感じている
ースピークバディを利用し始めて英会話力の向上を感じられていますか?
当初の目的通り、実際の会話の中での表現の幅が増えたと思います。私の場合は、周囲に留学生も多いので、朝インプットしたフレーズをすぐに使おうと思って研究室のメンバーに話しかけているんです(笑)。英語教材の中には「これはいつ使うんだ?」という表現がある場合もありますが、スピークバディで出てくるフレーズはとても実践的なので、すぐに使える点が、定着にも繋がっていると思います。
ーオンライン英会話も併用を続けているのでしょうか?
はい、オンライン英会話も、引き続き週3-4日は使うようにしています。英語に触れない日が無いようにしたいと思っていて、実験などに忙しく周囲と話せなかった日などはオンライン英会話を入れています。また研究仲間との会話はやっぱり少し学術的な方面に偏りが出てしまうので、使える英語の幅を狭めないようにオンライン英会話でのトピックスを選んでいます。
ースピークバディとオンライン英会話を併用しているのはなぜですか?
私にとってスピークバディは「会話に使う表現を学ぶ場」、オンライン英会話は研究室のメンバーと話すのと同様「おしゃべりして、話せないこと・わからないことを確かめる場」だからです。
そういう意味では、スピークバディでも自由に会話できる機能が増えると、より使いやすいなと感じます。この点は今後に期待しています!
毎日続けるための2つのルール
ー研究活動も多忙だと思いますが、どんな頻度で利用していますか?
今は基本的に1日1レッスンのペースです。それに加えて「パーソナル発音トレーニング」を3日に1回程度やったり、(毎月更新の)「マンスリーコンテンツ」にも取り組んでいます。
始めは1日2-3レッスンやっていたのですが、今は1つにしました。毎日無理なく続けられるリズムにしたことで苦なく続けられています。
ー「毎日続けたくても続けられない」人も多いと思います。A.I.さんが継続するためにしている工夫はありますか?
私自身は、結構続けることに苦はないタイプですが、それでも気を付けていることが二つあります。
一つは「絶対に何のスケジュールも入らない時間帯に勉強すること」。朝ごはんは必ず食べるし、その準備の時間には何のスケジュールも入らないので、私の場合はお湯を沸かしながらスピークバディをやる、ということにしています。夜などは不意に予定が入ることもあり、予定が崩れやすいので。
二つめは「”腹八分目”の状態で終わらせること」。最初の頃、1日に2,3レッスンやっていたのですが終わった時に少しお腹いっぱいになっていることに気づきました(笑)。それよりは、1日1レッスンにして「もう少しできるな・やりたいな」と毎日思いながら終えることで、レッスンを始めるときのハードルが高くならないと思います。
この二つは、スピークバディに限らず「継続したいこと」がある時に有効で他のこと、私の場合は水泳などでも活きています。
スピークバディはどんな人たちにお薦め?
ーどんな方にお薦めしたいですか?
「文章は読めるし英作文もできる、でも話せない」という人たちにおすすめだと思います。研究室に新しく後輩が入ってきたんですが、彼らも語彙は沢山あり、文章は読めるし理解はできるけど話せないという悩みを持っていて。そういう方は多いのではないでしょうか。
【教材ご紹介】A.I.さんが実際に使っている教材は?
ここまで読んでいただいてA.Iさんの学習方法を参考にしたい!と思っている方も多いと思うので、A.Iさんが実際に使っている教材をご紹介したいと思います。
◆単語帳「DUO3.0」
例文で英単語を覚えられる画期的な単語帳として2000年に発売されたベストセラー、大学入試だけでなくTOEICや英会話、仕事にも役立つ一冊。
◆文法書「ENGLISH GRAMMAR IN USE」
大人気の文法書で、日本の英語教育では理解が難しい英語の細かなニュアンスが挿絵や図解で分かりやすく解説されている。文法を学びなおしたい方、スピーキングを伸ばしたい方のどちらにも効果的な一冊です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回のインタビューは、「英語上級者にも学びがあるスピークバディ」をお伝えしようと目論んで臨みましたが(笑)、想像以上に有意義な使い方をしていただいている上、継続のためのヒントまで教えていただきました。
これを読んでいる方の中にも「スコアは低くないし読むこともできるのに話せない」方が多いのではないかと思います。「日本人はインプットは十分な一方でアウトプットの場が足りていない」と言われがちですが、実は「スピーキングのためのインプット」は足りていないと言えるのかもしれません。
「スピーキングのためのインプット機会と、それをアウトプットする場」として、より多くの方にスピークバディをご活用いただけたらと思います。
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