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インドへ旅立ち、過去の自分を洗い流す。はずだった。

会社を畳み、無事、ガバメントコントロールという愚民化政策のサイクルを抜け出した僕は無農薬野菜を扱う仕事を始める前に、今まで蓄えた脂肪と染み付いた都会の生活をクリーニングしようと、聖地インドへと半年間の旅へと出かけた。

インドへの手配は海外に10年ほど暮らしていた先輩アキラに手ほどきを受け、
首都デリー⇨ヨガの聖地リシュケシュ⇨トランスの聖地ゴア
という旅路を決めた。

お金は辞めた会社から毎月退職金が支払われていたので、どちらかと言えば、ゆとりを持って旅を出来た。

日本からはアキラから貰ったLSDを染み込ましたグミを持って行ったんだ。

首都デリーでの出来事と言ったら、やはりツアー会社をたらい回しにされ、中々デリーから脱出出来なかった事。何故かどのツアー会社もタクシーでリシュケシュに行きたいって言ってもタージマハルに2泊3日で連れて行こうとする。
こっちは1ヶ月以上リシュケシュに滞在したいって伝えてるのに。
それでも何度か交渉して、4000ルピーでタクシーでリシュケシュに行けたのは、自分で自分を褒めよう。
何故なら、リシュケシュで一緒によくヨガをやっていたロシア人の男は同じコースで10000ルピー払ったと言っていた。

聖地リシュケシュはガンジス川の上流に位置する、完全ビーガンの街でそこら中でヨガが習えるホーリープレイスなのさ。

二本の大きな橋がガンジス川にかかって、ガンジス川も上流だから、めっちゃ水がエメラルドグリーンな聖地リシュケシュ。

そこに、ビートルズがヨガの修行していたビートルズアシュラムもある。

何を隠そう、ご先祖の声が聞こえた時は東京の新木場agehaでsolstice主催のパーティーでLSDを取りながら踊りまくった後、朝方、ソファーとboseのスピーカーしかなくなった当時住んでたマンションに帰り、朝方リビングで、大麻をパイプに詰めて吸ったら、なにやら、頭の奥の方からむにゃむにゃ喋るおじいさんの話し声が聞こえてきて。。

ここで早めにバラしておくと、僕のストーリーにはLSDとDMTと大麻が欠かせないのである。

何でかって?

それはあるアスリートが残した名言によるものである。
その名言とは
『ボクシングの世界チャンピオンなんて全員コカイン中毒だよ。俺様も尿検査は他人のを使って試合前にコカインを思いっきり吸って、後は殴りまくるだけ。そうやって俺様はヘビー級のチャンピオンになったのさ。』
byマイク・タイソン

当時の僕はこの言葉に感銘を受けたのだ。
『そうか!やっぱり偉業成し遂げたいなら、手段は自分で選ぶしか無い。ドーピングも僕には必要だ。』
と考えたのだ。

幸いにもアキラ先輩がLSDを海外から輸入していたスマグラーだったので、とても身近にあったのだ。

そして、真面目な僕はLSDがどのような効果があるのかをネットや本を読み漁り、下記の情報を得た。

・LSDは通常の人間は脳を7-9%しか使えていないところを11-15%まで脳の稼働をさせる。
・LSDで高まっている時の脳の状態や見える景色はチベット僧の悟りを開いた状態と極似している。(クリアライトという虹色の光が目を閉じたりすると見える状態。)
・1960年代のヒッピームーブメントのマストアイテム。

といったようなこれからの僕にピッタリなドーピングアイテムだったのだ。
今でこそ、それもこれも神さまが用意してくれていたんだなと思えるが、この頃の僕はシンクロニシティなどという知識は無く、ただ、脳を使えるだけ使い生きて。チャクラという身体にあるエネルギーを開くという事を目標にしていたように思う。

話を戻すと、

そのビートルズはヒッピーたちとLSDとも関わりが深く、彼ら自身も後半はスタジオでLSDを摂取しながら作ったアルバムしかリリースしなくなるけど、ヤバすぎる曲いっぱいある。
文字通りの伝説のバンドさ。
ジョンレノンにポールマッカートニーにリンゴスター。一番の推しメンはジョージハリソンさ。

そして、忘れてはいけない、当時29歳だった僕の格言は

『Turn on Tune in Drop out』
byティモシー・リアリー

日本語訳にすると
『コントロールされた社会から脱出(Drop out)して、そのドロップアウトした先で知識や人脈などを得て(Tune in)、そしてまたもとの社会の中で表現・還元(Turn on)していく』

もうヒッピーの時代は終わったのさ。
2000年代はヒッピーからヤッピーの時代へと移り変って行く時代さ。

だけど、ヤッピーになるにはヒッピーを経験しないとなれないのさ。

僕はヤッピーを目指したのだ。

だから、僕はまず、ヒッピーのスーパースターであり、偉大なるビートルズに挨拶するところから、インドの旅の始めの街。ヨガの聖地リシュケシュでおよそ1ヶ月半の生活がスタートしたのさ。

〜続く〜

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