オタク、依頼のときはまともなメールを書け
三行
まともなメールとは、ほぼビジネスメール
丁寧語と箇条書きを使おう
あとはちょっとした定型句を添えるだけ
イントロ
2024/5/8
某サービスの規約違反を想起しかねない記述があったため修正
御機嫌よう。
ほそぼそとvroidでキャラデザしたり、創作テキスト書いたりしてる陰キャチー牛オタクです。
ここでうだうだ自語りしても良いのですが、真にこの記事を読むべき方たちのためにも早速結論を書きます。
オタク、依頼のときはまともなメールを書け。
オタク達に捧ぐ、依頼メールのテンプレート
というわけで依頼の一連のやりとりをまとめ、それぞれに私の考えるまともなメールのテンプレートを提示します。
内容はイラスト依頼を想定。他のジャンルでも細かい文言いじれば問題なし。多分。
テンプレート:見積もり依頼【クライアント】
(クリエイター)様
お世話になります
(クライアント)と申します。
(制作したものを二次利用する可能性がある場合、どんな活動をしているかも合わせて名乗る。ex.「youtubeで動画投稿している~」「xxxというサークルでyyyyを作成している~」etc)
この度は(作ってほしいもの)の制作依頼のお見積りをして頂きたくご連絡差し上げました。
概要は以下のとおりです。
(作ってほしいものの概要を端的に箇条書きする。今回は仮にイラストと想定したものの例)
使用用途:(使用用途を書く。特にSNSのアイコン含む公の場で二次利用する場合は必須。営利が発生する可能性がある場合はその旨も書く)
(キャラ名)の一枚絵
(以降ちょっとした例)
背景あり
(構図についてつらつらと)
以下の差分希望
表情変更
うしろに「ドン」のデカ文字
成果物:psd,png(doodle Dirve経由)
納期:半年後(20xx/xx/xx)
予算:xxxx~oooo円(金額によっては依頼しない/出来ない可能性がある場合は必須)
支払い方法:銀行振込(前払い可/一部前金として支払い可)
お忙しいとは思いますがご返信頂ければ幸いです。
以上、よろしくお願い致します
テンプレート:見積もり返信/お断り編【クリエイター】
(クライアント)様
(クリエイター)です。
この度は見積もりのご依頼ありがとうございます。
(受けない/受けられない場合)
折角お声がけ頂いたのに大変申し訳ないのですが、今回のご依頼はお断りさせて頂きたく存じます。
(スケジュール的に無理などの理由を書く)
(面倒なときは「スケジュールの問題で」「現在個人様からの依頼はお断りしていて」など無難なもので良い)
(今後依頼を受けれそうなタイミング)頃にはお受け出来るかと思いますので、その際は(SNS名)にてお知らせ致しますのでそのときにまたご依頼頂ければと思います。
ご期待に添えず申し訳ございません。
以上、よろしくお願い致します。
(予算が足りない場合の代替案)
折角お声がけ頂いたのに大変申し訳ないのですが、ご提示頂いたご予算では引き受けることが難しいです。
ご提示頂いた条件の場合、xxxx円ならお受け出来ます。
またご提示頂いた予算内の場合、以下の条件であればお受けできます。
(ダウングレードした条件を箇条書き)
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:お断り返信【クリエイター】
(クリエイター)様
(クライアント)です。
ご返信ありがとうございます。
(断られた理由)であること、了解致しました。
お忙しい中のご対応ありがとうございます。
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:見積もり返信/ヒアリング編【クリエイター】
(クライアント)様
(クリエイター)です。
この度は見積もりのご依頼ありがとうございます。
以下についてはご提示頂いた条件で問題ありません。
>(キャラ名)の一枚絵
>納期:半年後(20xx/xx/xx)
(先頭に「>」をつけることで相手の書いた内容を引用している、という意味になる)
ただしいくつか確認したいことがありますので以下についてご確認をお願いします。
料金はxxxx円になりますがよろしいでしょうか
xxxxは「yyyyをzzzzする」という解釈でよろしいでしょうか
入金は銀行振込で前払いをお願いします
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:見積もり返信/キャンセル編【クライアント】
(クリエイター)様
(クライアント)です。
ご返信ありがとうございます。
(予算オーバーの場合)
大変申し訳ないのですが、お見積り頂いた金額では予算オーバーとなってしまいますので今回の依頼はキャンセルとさせて頂きたいです。
予算が確保出来たら改めて依頼をすることがあるかもしれませんが、そのときにはよろしくお願いします。
以上、よろしくお願い致します。
(その他の事情の場合)
大変申し訳ないのですが、(事情。最悪「諸事情で依頼を取り下げざるをえず」とかでも)今回の依頼はキャンセルとさせて頂きたいです。
(事情の解消が出来た場合)改めて依頼をすることがあるかもしれませんが、そのときにはまたよろしくお願いします。
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:キャンセル返信【クリエイター】
(クライアント)様
(クリエイター)です。
ご返信ありがとうございます。
(事情)であること了解致しました。
(事情が解消した場合には)これに懲りずにまたお声がけ頂ければ幸いに思います。
以上、よろしくお願い致します。
(このメールはなくても良いと言えば良い)
テンプレート:ヒアリング返信【クライアント】
(クリエイター)様
(クライアント)です。
ご返信ありがとうございます。
ご質問について回答します。
>料金はxxxx円になりますがよろしいでしょうか
その金額で問題ありません
>xxxxは「yyyyをzzzzする」という解釈でよろしいでしょうか
その通りです
>入金は銀行振り込みで前払いをお願いします
了解しました。
以上、よろしくお願いします。
テンプレート:契約締結【クリエイター】
(クライアント)様
(クリエイター)です。
ご確認ありがとうございます。
では以下の条件でご依頼を承ります。
(条件を箇条書き)
(前払い、前金の場合)
上記の金額のご入金を確認後に作業に取り掛かります。
以上、よろしくお願い致します。
(後払い、ラフ提出後の支払いの場合)
それでは作業に取り掛かります。
(想定ラフ作業時間)ほどでラフを提出しますのでご確認にご入金をお願いします。
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:契約締結返信【クライアント】
(クリエイター)様
(クライアント)です。
依頼の受諾ありがとうございます。
(入金がある場合)
以下で入金致しました。
(入金コード等)
ご確認をお願いします。
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:ラフ提出【クリエイター】
(クライアント)様
お世話になっております
(クリエイター)です。
ご依頼頂いた(作ったもの)のラフが出来上がりましたのでご連絡差し上げました。
以下のリンクに格納致しました。
(ラフへのリンク等)
ご確認をお願いします。
なおリテイクはx度までで、デザイン確定後のリテイクはお受けできませんのでご注意ください。
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:ラフ提出返信【クライアント】
(クリエイター)様
(クライアント)です。
ラフのご提出ありがとうございます。
(そのままでOKな場合)
ご提出頂いたラフで問題ありません。
(作品を褒める。具体的な箇所を挙げられると良い)
(このタイミングで入金がある場合、入金について書く)
以上、よろしくお願い致します。
(リテイクがある場合)
(作品を褒める。具体的な箇所を挙げられると良い)
ですが、以下の点を修正して頂きたいです。
(修正点)
(修正内容)
以上、よろしくお願いします。
テンプレート:納品【クリエイター】
(クライアント)様
お世話になっております
(クリエイター)です。
ご依頼頂いた(作ったもの)が完成しましたのでご連絡差し上げました。
納品したリンク先は以下の通りです。
(納品物へのリンク等)
ご査収のほどよろしくお願いいたします。
この度はご依頼ありがとうございます。
またご縁がありましたらよろしくお願いします。
以上、よろしくお願い致します。
テンプレート:納品返信【クライアント】
(クリエイター)様
(クライアント)です。
ご納品ありがとうございます。
制作して頂いた(作ってもらったもの)、確かに受領致しました。
(作品をたっぷり褒める。具体的な箇所を挙げられると良い)
(また依頼したいと思ったら)
またご依頼をすることがあると思いますが、そのときはどうかよろしくお願いします。
以上、よろしくお願い致します。
依頼メールがちょくちょく話題になっててさ
と、以上「ぼくのかんがえたさいきょうのいらいめーる」でした。
正直慇懃過ぎるというか気合入れすぎな気もしますが、丁寧過ぎて悪いことはそんなにないです。多分。ちょっと胡散臭くなるくらいです。知らんけど。
さて、導入ですが昨年末(2023/12頃)ですかね。私の観測できる範囲の同人界隈で「この依頼メールの文章がやべー」みたいなことが話題になっていたような気がします。
記憶も曖昧でソースも出せないのでアレなのですが「依頼はまともな文章で送ってくれ」「やばいメールは無視」「お前誰?」的なツイートをちらほらと見かけました。
このときに記事を書こうかなと思い構想は温めるだけ温めていたのですが、忙しかったのか筆が乗らなかったのかそのまま冷めちゃいました。
時はちょっと経って2月中旬、また依頼メールについて少し話題になってました。
「このクリエイターがやべえ」「いやお前のメールも大概だぞ」とか「キャンセルするならそう言って」「連絡すっぽかさないで」とか「1往復メールがうんたら」とか。
で、新しく赤軸ゲーミングキーボードも買ったので書くか、と筆を取ったわけです。ついでに言うと推敲のために寝かせておくか、と寝かせてたら半月近く経ってました。
色々言ってますがSNSの特性上ヤバいのが可視化されやすいだけでほとんどの人は出来てることとは思っていますが、以降もお付き合い頂ければ。
依頼はキャンセルする可能性がある、だからまずは見積もり
キャンセル云々についてだけ先に触れておきますが、何らかの理由で依頼をキャンセルすることはあると思います。
それは別に悪いことではないです。「思ってたんと違う」をなくすための「見積もり」です。
見積もった結果、「やっぱりナシ」は普通のことです。しっかりその旨を相手に伝えれば、の話ですが。
無言でブッチは社会的に抹殺されても文句は言えないので、キャンセルするときは誠意を込めて「ごめんなさい。やっぱりやめます」を丁寧な言葉で伝えましょう。
まともなメールとは、ビジネスメールである
まともなメールの第一歩、丁寧な言葉を用いたメール
これでも社会人の端くれですので、それなりにビジネスメールについて学んできましたし、上司に赤ペン先生して頂いたこともあるので「ビジネスメール完全に理解した」くらいを自負しています。
クライアントからクリエイターへの依頼は個人間であっても「対等な立場の二者による契約の締結」であることには変わりないので丁寧に行うべき、というのが持論です。
つまり B2BだろうがB2CだろうがC2Cだろうがビジネスには変わりない と言いたいわけです。
そしてビジネスを行うにあたり、取引相手が信用に値するかはとても重要です。
最も分かりやすい例は「ちゃんとお金払ってくれるか」「ちゃんと納品してくれるか」ですね。
個人ではバックれても社会的ダメージは少ないので、個人依頼はどっちにとってもリスクが高くなります。(とくに消費者であるクライアント側は社会的にもほぼノーダメージなのでクリエイター不利とも取れる)
そこで信用出来るかの判断材料として一番最初に目に付くのが依頼文になります。
ここで「あ、こいつ信用出来ねえな」と思われたらどっちにとっても損しかないです。
ただでさえ金銭問題のリスクが大きい個人間依頼では第一印象はとても大事だと思います。
丁寧な文章なら、初手で信用を落とすリスクが軽減されます。
なぜ丁寧ではないメールで信用を落とすのか
単純な話で、公の場面で対等な相手に丁寧な言葉で話せない人間は「精神年齢が幼い」、「相手を下に見ている」或いは「ちょっと調べれば分かることも分からない 」人間であることが確定しているからです。(アルティメット誇張と断定的偏見)
先ほど個人間依頼もビジネスと言いましたが、加えて言うならお互いの立場は対等かつ他人同士です。
あえて断言しますが、 日本においてまともな社会人は、ビジネスの場では他人と丁寧語で話します。
客観的に対等な関係かつビジネスの場で他人にタメ口なのは以下の場合です。
話し手の学生気分が抜けていない(あるいは相応の精神年齢)
話し手が相手を相対的に下に見ている(見下しているor驕っている)
実際に役職等の社会的地位が上位の場合も含む
話し手に丁寧語の概念または常識がない
全人類友達と思い込んでる地球規模の陽キャ
「平等な他人にも礼を尽くせ」とは言いませんが、最低限の礼節というものがあります。それが丁寧語、文字通り丁寧な言葉です。
あえて陰キャっぽい持論をさも常識のように振りかざしますが、ビジネスシーンで対等な初対面相手に丁寧な言葉で話せないということは「まともな社会人ではない」、「社会不適合者」と判断をされてもなんら不思議ではないです。
それは言葉による会話でも文字によるメールでも変わりません。
そういった判断を下した相手と取引するのは、とくにインターネットの力が極大な現代では多大なるリスクとなります。(一部分だけを切り取って勝手な解釈とともに一方的に晒される等)
例えて言うなら「箸の持ち方が変」「クチャラー」「からあげに無断でレモンかける」「フィンガーボールの水を飲む」みたいな「なんだこいつ……ママに行儀も教えてもらえなかったのかよ」と育ちが悪いと思える人と一緒に食事したくないよね?的な感覚です。
ご飯にシチューかけるのは文化なので微妙なラインです。
???「でも丁寧なメールの書き方なんて分からないよ!」
私の心の中でこう叫ぶ声が聞こえてきました。
いや、もしかしたらこの前就活の世話をしてやったクソガk……友人のT君と話した記憶かもしれません。
ともあれ自問自答してみたいと思います。
ぼく「君が持ってるピカピカ光ってる板、かっこいいね!トイザらスで買ってもらったのかな?」
煽りが下品過ぎたような気もしますが、そういうことです。
確かに現代は「ググる」が動詞として普及しているわりに、「ggrks」という言葉が死語となるほどインターネットにはゴミみたいな情報が溢れています。(この記事もな、と口にした方は夜道と食事に気をつけて下さい)
とは言え流石に「メール 書き方」で検索すればビジネスメールの書き方がそれこそ掃いて捨てるほど出てきます。
分からないことを分からないままで放置する、或いは文章が理解出来ない人との取引はリスクでしかありません。労働と金銭が絡むのなら尚更です。
つまり、丁寧な言葉遣いは社会人として最低限のスキルです。丁寧な言葉が使えない故に取引以前にふるい落とされても文句は言えません。
依頼をする、つまりビジネスを行う以上リアル身分が学生でも変わりありません。
伝わりやすい要望の書き方
丁寧な言葉使いが大事だと言いたいのは伝わって頂けたかと思います。
分からなかったらすみません。私のライティング能力が低いだけなのでブラウザバックして頂いて結構です。
そういうわけですので、丁寧なだけではダメなんですね。
言葉の本質としては「自分の言いたいことを相手に伝える」ことが肝要です。
そのためにどうするか。簡単です。
不要な情報を削ぎ落とし、一つずつ書き出す。つまり箇条書きです。
以下の文を見てください。
適当に考えた架空のイラスト依頼要望です。
「要望する構図は我が子を食らうサトゥルヌスがデュオニュソスの秘儀を背景にしてアーチャーのかっこいいポーズをしているところです。表情は笑顔で、エネル顔、FXで有り金全部溶かす人の顔、バーン顔を差分として描いて下さい」
次はこっち。
「要望は以下の通りです」
キャラ:我が子を食らうサトゥルヌス
背景:デュオニュソスの秘儀
ポーズ:アーチャーのかっこいいポーズ
表情(差分込)
笑顔
エネル顔
FXで有り金全部溶かす人の顔
バーン顔
どちらも同じ要望を書いています。
分かりやすいかは個人差があるかと思いますが、私は後者の箇条書きの方が読みやすいです。
皆さんの感覚が私と同じであることを祈って「後者の方が見やすい」前提で話を押し通します。
このように箇条書きにすることで読む側にとって不要な情報が少なくなり、理解しやすくなります。そして文章が縦に伸びたことによって眼球運動が減り、読みやすくなります。
これは科学的根拠があるので断言します。
あと完全に余談なのですが私の好きな絵画はフランツ・フォン・スタックの罪です。
あとは少しだけお作法を添えればビジネスメールの完成
ビジネスメールと聞いて抵抗がある方もいると思います。
特に若い世代、具体的には10代~30代辺りはそういう方が多そうなイメージがあります。ただの偏見ですが。
実際堅苦しい場面で使うものですし、近年は持論や前職の業界ルールをさも常識のように振りかざして正義面してる何かの講師を自称する連中がいますので尚更かと思います。
さっきそんな奴を見かけたような気もしますが、多分そいつも徳利を反対にしてビールラベルを上側に貼っつけて上司のグラスに波々とワインを注ぎながら媚びへつらう必要があったのでしょう。大変ですね。
実のところ、ビジネスメールは丁寧語を使ったうえで単純なお作法を守ればいいだけなのです。
「信用がうんたら」の件でも言いましたが「調べれば誰でも分かる簡単なビジネスメールのお作法すら出来ない」のはやはり「まともな社会人ではない」として信用を落としかねません。
ビジネスメールのお作法(テンプレ)
ビジネスメールにはお作法があります。お作法とは「テンプレ」「お約束」「慣習」「定型」みたいな意味です。
極端な話「朝会ったらおはよう。昼ならこんにちは」レベルのものです。
(何故か私の周りではその日の初エンカウントならいつでも「おはようございます」。なんで?)
そして基本のお作法は以下の点になります。
本題に加えて「宛名」「挨拶/名乗り」「用件/お礼」「締め」をつける
「読みました。OK」を返信して相手に伝える
本来はこれに加えてフォーマルな文語を使うべきなのですが、とりあえずは丁寧語を使っていればよっぽどヤバい内容でなければ大丈夫です。多分。
それと与太話の類ではありますが、とある層は顔文字や絵文字を煽りと認識しています(´◔౪◔)
ソースは私🤓
あと単芝もw
SNSのDM等カジュアルな場であれば許容範囲だとは思いますが、通常のメールによる依頼や企業相手等フォーマルな場では避けた方が無難とは思います。
閑話休題。
上記について軽く解説します。
本題に加えて「宛名」「挨拶/名乗り」「用件/お礼」「締め」をつける
聡明な読者諸兄はテンプレートを見て何となく気付かれたと思うのですが、
全てのテンプレート文章は以下のようなブロック分けがされています。
やりとりの初回となるメール
「(送り先の名前)様」「(挨拶) (名前)です」「(用件を1文で要約)」「(本題)」「以上、よろしくお願い致します」
その後の返信メール
「(送り先の名前)様」「(名前)です」「(直前のメールの内容の要約)ありがとうございます」「(本題)」「以上、よろしくお願い致します」
「宛名」
第一に「宛名」。
これを添えることで「このメッセージは誰々さんに宛てたものです」と明示します。
「メールが届いてる時点でそりゃそうだろ」と思うかもしれませんが、思った以上に世間ではよくあることなんですよ、誤送信。あるいは誤爆。
誤送信したときに読み手がすぐ気がつけるように、という意味合いが大きいです。
電話でも(少なくとも私の周りでは)よくあるじゃないですか。相手が出たときに「あ、もしもし〇〇(ですか)?」って挨拶代わりにワンクッション挟むの。ソレです。
それと余談ですが最高三股までやってた友人は呼び間違え防止のために彼女の呼び名を統一してました。プレイボーイも大変らしいです。
「挨拶/名乗り」
第二に「挨拶/名乗り」。
まずは名乗りから書きますが、「手紙じゃあるまいし差出人見ればわかるだろ」と思うかも知れませんね。
この記事に書いてあること全体に言えることなんですけど、メールって手紙の延長線上なので手紙の頃のお作法が慣習的に残っています。
最近はメーラーが差し出し人をユーザー名で表記してくれたり、SNSのDMが普及してるので忘れがちですがメールの差出人って基本はアドレス表記なんですよ。日本人は英文を本能的に読み飛ばすものです。(ド偏見)
そして大多数の人がメールはとりあえず開いて本文から見ます。(これもド偏見)
なので最初に名乗っておかないと「誰やこいつ」となって良い印象はなく、最悪不信感を持たれます。 (差出人見ろよ、と思わなくはないですが)
加えて「youtubeで活動している~」みたいな簡単な自己紹介もついてると「あ、youtube関連の話なんだな」と内容が予測しやすくなって読み手にとって優しいです。
上記の電話の例の続きですが「あ、もしもし〇〇(ですか)?□□(です)」みたいなものです。(オレオレ……今は振り込め詐欺って言うんでしたっけ?)
そして「挨拶」。
やはり挨拶は大事。古事記にもそう書かれています。
挨拶が大事なのは言うまでもないですね。
やりとりの初めのメールには添えます。挨拶もできない人間は建設もできないです。
添える言葉は以下の通りで大体大丈夫です。
初めてやり取りする相手
「はじめまして」
「お世話になります」
「突然のDM失礼します」
既知の相手
「お世話になっております」
身内(親戚家族ではなくインターネット的な意味で)
「お疲れ様です」
ぼくの心の中の安心院さん「突然でないDMがあるかよ」
余談多めでアレなんですが私は仕事PCの変換辞書に「よ=>お疲れ様です」「おれ=>(本名)です」「い=>以上、よろしくお願い致します。」と登録してます。
「用件/お礼」
第三に「用件/お礼」。
「このメールはこういう用件です」とか「こういう用件のメール読んだよ」ということを伝えます。
前者は最初に結論(最も伝えたい用件)を明記することで読み手にメッセージが伝わりやすくなります。所謂PREP法と呼ばれる文章構成方法です。
何も言わずにだらだらと書いていると、よっぽど文章が上手くない限り読み手は「つまり……どういうことだってばよ?」となりがちです。
最初に一番伝えたい用件を明示することで「つまど状態」を回避しやすくなります。
例えるなら「今日は〇〇について授業しまーす」って先生が言ってくれたら授業の聞くべきポイントが分かりやすいって感じです。
もしくは偉い人に急に呼び出されて「え?何?俺なんかやらかした?」ってなってるときに「昇進の話なんだけどね」って言ってもらえるとホッとするよね、って。
ところで「結論から言うと」とか「要するに」とか言ってくる人間は8割方要せてないし、話がしょぼいのは何なんですかね。要するに話が要せない人の話は要せてないってことなんですけど。
後者は「お前の言いたいことは分かった。それについて返信するぞ」という意思表示と「何かしてくれてありがとう」という感謝の意を示しています。
メールのサマリーのコンセンサス取る意味でもアジェンダはクリアーにした方がベターではあるのですが、面倒なので大体の場面は以下で大丈夫です。
「ご連絡ありがとうございます」
「ご返信ありがとうございます」
あとは相手が具体的な行動をしてくれたらそれについて感謝をすると相手も気持ち良いはずです。
(上記テンプレで言うと「納品ありがとうございます」等)
少し説教めいた話になり恐縮ですが、ここのブロックだけではなく基本的には「ありがとうございます」の姿勢で文章を書いたほうが良いです。
「ありがとう」は対人関係における《強欲な壺》です。ノーコストでアドを稼げるので投げれるときは積極的に投げましょう。
「自分に時間を割いてくれている」という謙虚なスタンスを嫌う人はそう多くないと思います。逆に「お前に時間を割いてやってる」ってスタンスは私はあまり好きではありませんが。
まれに頻繁なお礼を皮肉や慇懃無礼と受け取るひねくれた奴が居ますが、十人十色ということで世の中色んな人がいます。ろくでもない奴をふるいにかけられると思えばやっぱりアド、と思って下さい。
「締め」
最後に「締め」。
テンプレートの全てが最後に「以上、よろしくお願い致します」と書かれています。
これはそういうものなので付けてください。「以上」でも「よろしくお願いします」でもいいです。
一応合理的(なのか?)な理由はあります。
「これで言いたいことは終わりました」という宣言です。
SNSのDMやラインでは「入力途中に誤送信」があるとは思いますが(teams君、たのむよホント)、そうではなく全部書ききったよ、と宣言することで「あなたのお返事を待っています」と相手にボールを渡す行為になります。
「読みました」を返信して相手に伝える
基本的に依頼のやりとりはn往復半で行われます。
最後に依頼側が「読みました」を伝えて「合意しました」を伝えるためです。
「契約」は双方の合意があって初めて成り立つものです。
もっとも単純な例であれば、
「依頼」=>「契約内容の提示」=>「合意」
のやりとりで契約が締結します。
ちょっと嫌な言い方になりますが言質を取ることはビジネスや契約においてとても重要です。
最悪の場合、超激アツ対人エクストリームスポーツ「言った言わない」に発展します。その惨状については割愛しますがしょうもないトラブル防止のためにも「読みました。OKです」は伝えましょう。リスクヘッジ、大事。
なお返信は可能であればその日中に行うのが無難です。
どんなに遅くとも翌日中には返信しないと「無視された」と思われても仕方ありません。
最悪「すみません、今立て込んでて。x日までにはお返事しますのでお待ち下さい」的なお返事でも構いません。
メールではない場合は多少のお作法省略は許容範囲
つらつら書いてきましたがこれは狭義の電子メールでの話、とあえて言っておきます。
例えばSNS内(リプ、DM、個人チャット等)であればカジュアルな場ではるので多少のお作法の省略は許容範囲と考えている人が多いと思います。
私の場合DMで依頼するときは「宛名と締めは省略」「挨拶はこんにちは」「読みましたはいいねやリアクションで代用」はよくやります。
結論
Skeb、最高!
今週のBGM
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