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今、オンライン教育が必要なワケ

まなびクロス合同会社
代表 西山絢

日本に不登校の子どもたちが何人いるか知っていますか?

令和3年度の文部科学省が調べたデータによると、小学校・中学校の不登校児童生徒の数は「24万4940人」です。令和2年度からの1年間で4万8813人も増えました。およそ25%の増加です。とんでもないハイペースですね。

そもそも不登校とはなんでしょうか?実は国が定めた明確な基準があります。

「「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」

文部科学省

ちょっとわかりにくいですね。
簡単にいうと

  1. 1年間のうち、30日以上欠席がある

  2. その理由が病気や経済的な理由じゃない

そんな学生の状態を「不登校」と呼びます。


出所:文部科学省

実は、不登校の子どもに多いとされている「うつ病や起立性調節障害」「保健室や別室登校、放課後登校」の子どもは人数に含まれておりません(病気が理由のため)。さらに「コロナ回避」で欠席している子どもたちも不登校ではないとされています。

「学校が苦手で休みがちな子どもたち」の数は、少なくとも3倍以上はいると言われています。

多くの不登校の子たちが、家で一人でYouTubeやゲームをして過ごしています。それは決して本人が望んだわけではありません。様々な理由で「学校の環境に合わなかった」だけで、成長の機会が奪われてしまっているんです。
公立学校のオンライン授業は実施状況にばらつきがあり、なかなか子どもたちに届いていません。
家で一人でやることがない。周りにも理解をしてもらえない。自分を満たしてくれるのはYouTubeとゲームしかないんです。

彼らが「家の外の世界とつながり、生きる力を身につける」ための第一歩として期待されているのが「学校外の学びの場」です。学習塾、家庭教師、地域の習い事、そしてフリースクールなど、少しずつ選択肢が増えてきています。不登校の子どもたちが集まるフリースクールならば、安心して通うことができる子どもたちも多いんです。

出所:文部科学省

しかし、フリースクールにも課題があります。

  • 月々の利用料が高額(国の補助がないので、どうしても高額になる)

  • 人の集まる都心部にしかない(子どもが集まらないと経営が成り立たない)

  • 子どもにエネルギーがないと通えない(そもそも集団の場に参加することに抵抗がある)

そんな事情から、不登校全体のうちフリースクールを利用している子どもはわずか3.7%に留まっています。

そこで今注目されているのが「オンラインフリースクール」です。オンラインであれば・・・

  • 比較的安価に利用できる

  • 住んでいる地域によらずに参加できる

  • 自分の部屋から参加でき、参加までのハードルが低い

  • 今はオンライン学習やオンラインで交流するツールが充実している

など、対面式のフリースクールには無いメリットがたくさんあります。
オンラインフリースクール「まなクロBASE」でも毎日子どもたちが元気に明るく交流したり学んだりしております。

次回は、オンラインフリースクールでの子どもたちの様子やオンライン教育に使えるツールを紹介します。