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学校に行きたくない私に母がかけた言葉


週明け月曜日は、なんとなく仕事に行きたくないと思うことが多い。多くの人が感じる、ごく自然な感情だと思う。

嫌だな〜と思いながらも、その日1日のスケジュールをざっくり考えつつ、支度をして職場に向かう。

社会人になって数年、ここまでなんとか、当日になって急に仕事を休んだり、遅刻をしたりということなく、仕事の日はちゃんと出勤して仕事をしている。当たり前のことかもしれないけど、できてる自分を褒めてあげよう。えらい。


「行きたくない」に関連して思い出すことが1つ。

高校2年の冬のことだ。

冬休みに初めて、ライブというかフェスに行った。それで、当時勉強と部活しかしていなかったわたしは、こんなにも楽しい世界があるのだと、それまで知らなかった外の世界を知るような衝撃を受けた。

そこから自分は考えた。なんのために学校に行き、勉強をするのか。そのときは、その答えが全くわからなかった。

今、冷静になって考えると、そんなことでなんで、と少々ばからしく思うが、当時のわたしは本当に悩んでいた。若者は何がトリガーになるのかわからないなと思う。

結局、冬休みの宿題がどっさり残ったまま、3学期の初日を迎えてしまった。

わたしは、それまでもそれ以降も感じたことがないくらい強く、学校に「行きたくない」と思った。

別に、いじめがあったとかでは全くなくて、単に、学校に行く意味が見出だせなくなってしまい、それで学校に行きたくなかった。

行きたくないと母に泣きついた。そんなこと、初めてだったと思う。

母は、わたしに、一度行かなくなるともうその後も行けなくなっちゃうからと、学校に行くよう言った。

普段は厳しい人なのに、このときばかりは優しくわたしを諭してくれた。

この母の反応は、自分にとってはちょっと意外だった。もう、どうしても行くしかなくなってしまって、遅刻だったけど学校に行った。

その後も、わたしは、高校を卒業するまでなんとか休むことなく学校に通った。

あのときの母の対応は、教育上正しいのかどうなのかはわからないけど、あのおかげで、今の自分があるような気がしている。

立ち止まることも、ときには必要だとは思うけれど、自分には、なるべく走り続けるというか歩き続けるのが合っているのかもしれない。

いろいろ気づかせてくれた母にはとても感謝している。



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