【インド映画】『花嫁はどこへ』。笑えて泣ける最高の2時間
10月4日(金)に、日本で劇場公開されたインド映画『花嫁はどこへ』
外国語のレビューがとてもよかったので、公開を待ち望んでいた。
映画館に足を運んで、鑑賞してきた。最高すぎた。
舞台は、2001年のインド。
夫の実家に向かう満員電車で取り違えられた2人の花嫁を起点に物語が進んでいく。以下のような社会的背景をフル活用した、構成が素晴らしかった。
結婚は個人と個人の意思で自由にできるものではない
花嫁は婚礼のために、婚礼用の赤いサリーをまとい、ヴェールで顏を覆って視界が狭まった状態で夫の家まで移動する。花嫁はみんな似たような恰好をしている。
インドでは、結婚に際し、女性の実家が「持参財」を用意する。日本でも東海地方に「娘三人持てば身代潰す」(嫁入り支度の費用が莫大にかかるから)なんてことわざがあるが、インドでは娘を嫁がせるための経済的負担はとても大きいと言われる。時には、女性の実家が用意した持参材目当ての結婚詐欺も起きているという。
女性は男性の従属的存在で、結婚する夫の名前を気軽に口にすることができない。
取り違えられた2人の花嫁が、人との出会いを通じてたどっていく変化に胸が熱くなる。
そして、登場人物1人1人の登場人物のキャラが立っていて、もうみんな最高なのだ。
これ以上細かく書くと、ネタバレになるので書かないが、笑って泣いて感情を揺さぶられるので、ちょっと元気を出したいときに、おすすめだ!
2時間を楽しく過ごしたい方は、映画館に足を運んでみてはいかがだろうか。
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