ベストセラー本『ぼくのじしんえにっき』著者による絶版本『ふうせんの日』が衝撃の内容だった
小学生の課題図書に選出されたことがある『ぼくのじしんえにっき』という絵本をご存じだろうか。初版は1989年だが、2023年に新装版が復刊し、今夏の推薦図書に指定している県もある。
大地震が起こった後の街の様子、災害でむき出しになる大人たちの人間性を、子どもの視点でえぐるように描写する同著。大きなテーマを扱いながら、小さな生活習慣で家族がもめる様子や、正しさを振りかざして争う人間関係が生々しく、「災害が頻発する国で、私たちはどう生きるか?」というテーマまで考えさせられる。