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仕事を任せるのではなく、責任を与える

責任を与える。

上司や社長が、部下に仕事を任せる事をエンパワーメント
といいます。

これは、権限移譲ともいいます。

部下や従業員を育てる上で、この権限移譲は重要な事なのですが
よく「責任は俺が取るから、この仕事は任せたぞ。思い切ってやれ」
という上司や社長が存在します。

一見カッコいい上司じゃんと感じるのですが、
権限移譲の本質は部下に責任を与える事にあります。

「責任は上の者が取る」
という言葉の響きはいいのですが
部下の成長にはなりません。

「与えられた仕事の責任を取る」
ということは、失敗する事を前提にしています。

責任を与える事は、「あなたなら絶対成功出来る」という期待や信頼の現れともなり、部下は上司の言葉や期待に意気を感じるようになります。

任された責任を全うしようと一生懸命取り組むようになるので
責任感が行動力を生む事になります。

これは、元北海道日本ハムファイターズ二軍監督、ヘッドコーチを長年務め
2006年悲願の日本一に導いた白井一幸さんの考えで
プロ野球の現場でもよく、「打たれてもいいから思いっきり投げろ」や「三振してもいいから振ってこい」など選手を鼓舞する言葉や指導があるのですが、それでは選手の能力は伸びにくいというのが白井さんの実感だったそうです。

勝敗が関係ない試合は、練習の延長でしかなく
この試合を勝たなければ、この先二度と勝てる日が来ないとなれば、
必死にプレーするようになります。

真剣にプレーする事が選手の能力を引き上げるのです。

凄く白井さんの考えに感銘を受けたので、ここに備忘録として残させていただきました。

責任を押し付けるのではなく、与える事。

読んでくれた方が少しでも参考になれば、幸いです。

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